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第22話 ジェミー再び(3)
「こ、これが和美先輩なんですね~!?」
いや・・・・それが和美じゃないぞ。
「か、かずみせんぱい~!!!」
ブラジャーに頬をよせながら、ジェミーがおかしくなっちゃってます。
僕たちは最終的にジェミーの店(理髪店です)に集合していました。
「お前ら、わかってると思うけど、このことクラスで言ったらお前らでも容赦しないからな」
僕は和美ちゃんのブラジャーのことでみんなに釘をさしました。
「ああ。わかってるよ」
「今までだってしゃべったことないだろ?」
確かに。僕たちは、そういう意味での結束はよくできたグループでした。
「お前も、わかってるな?ジェミー」
「ああ・・・ここに和美先輩が・・・・」
聴いてません。というか、聴こえてません。
「こっちが左の和美先輩、こっちが右の和美先輩・・・」
借りてくるんじゃなかった・・・・・。
久保くん。
「お前もさぁ。贅沢言わないで和美でいいじゃん。あいつクラスじゃけっこう人気あるんだぜ。そりゃ美人ってわけじゃないけどさ」
「そうだそうだ。Eカップだぞ。夕子ちゃんのAカップとは4クラスも違うんだぞ」
同じクラスの孝昭くん。カップで考えるな。女を。
「あ!僕たちにも人気すっごいあります。和美先輩」
後輩代表のジェミー。
「その和美先輩がここに・・・・二人も・・・」
いやいや、和美、一人しかいないから。なんで左右分けて考える?
「別に美人、とか、そうじゃないとか、そういうんじゃないんだよ・・・」
色恋というのは、そううまくいくものではありません。
ただ、夕陽の中の和美ちゃんに、胸がきゅんとなったのも確かでしたが。
僕たちは持ち寄ったものを並べ、作戦を確認していました。
ジェミーの女装衣類のほか、デンスケ(ソニーの屋外用ステレオ録音デッキで一世を風靡していました)、マイク、などの取材用品。
これらは3章の電気屋で借りたものです。あの一件以来、ほんとに愛想が良くなりました。電気屋。(3章 参照)
今回はジェミーの店のカツラもあったので、前回の「国籍不明のあやしい召使い」よりだいぶ本格的でした。
が。ここにも思わぬミス発覚。
最終チェックで着替えを終えたジェミー。
「先輩・・・・、このスカート・・・・・・」
「異様に長いんですけど・・・・・・」
「あ・・・・・」
そうです。孝昭くんのお姉さんが「スケ番」であること、すっかり忘れてました。
「豹柄パンティ」に続く人選ミス。イタタタタ‥。
「え!しょ、しょーがねーだろ!すね毛かくれていいじゃん!」
うーん。設定は「新聞部の女子部員」なんですが。おせじにもそうは見えません。
相当すれた新聞部員です。こんなのインタビューに来られたらびびります。
「うーん。ボクはミニが好きなんだけどなー」
ジェミーの女装には、すでに好みさえできているようでした。慣れとは恐ろしいものです。
みなさんのほとんどはご存知ないかも知れませんが、女装で最も大変なのは、胸よりは腰です。
男に女装させると、どうしてもここがストレートになってしまって、女らしさが出ません。ヒップ周りのボリュームアップこそが女装の決め手なのです。このため、腰回りにタオルなどをまいて、腰の丸みをつくります。
これをやっていると、これほど男女の体形に違いがあるのかと驚きます。ホント。
これからご趣味にされたい男性はご参考にされてください。
スカートは長いものの、やがてバイオニック・ジェミー2号完成!
まぁ。とにかく奇麗!
今度はカツラもあるので、誰がどう見たって女子高生です。スケ番入ってますけど。
あまりに奇麗だったため、興奮した孝昭くんがジェミーを壁におしつけていました。
「へっへっへ。ねぇちゃん、大人しくしろよ。すぐよくしてやっからよ」
「アレ~~~。ごむたいな~」
今時の女子高生が「ごむたい」なんて言うか?
「孝昭・・・、なにやってんだお前?」
「え?だって、夕子ちゃんとかの時、本番いきなりヘタクソじゃ困るだろ?慣れとこうと思って・・・」
お前、中3の夕子ちゃんにそんなことやるつもりでいたのか?
グレート井上くんがこの場にいなかったのは、まったくもって幸いでした。
「だいたい、それ、お前の姉ちゃんだぞ?」
「あ・・・・・・」
ごむたいな。
そして翌朝。
僕たちにとって、この夏、最も長い一日が始まろうとしていました。
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「こ、これが和美先輩なんですね~!?」
いや・・・・それが和美じゃないぞ。
「か、かずみせんぱい~!!!」
ブラジャーに頬をよせながら、ジェミーがおかしくなっちゃってます。
僕たちは最終的にジェミーの店(理髪店です)に集合していました。
「お前ら、わかってると思うけど、このことクラスで言ったらお前らでも容赦しないからな」
僕は和美ちゃんのブラジャーのことでみんなに釘をさしました。
「ああ。わかってるよ」
「今までだってしゃべったことないだろ?」
確かに。僕たちは、そういう意味での結束はよくできたグループでした。
「お前も、わかってるな?ジェミー」
「ああ・・・ここに和美先輩が・・・・」
聴いてません。というか、聴こえてません。
「こっちが左の和美先輩、こっちが右の和美先輩・・・」
借りてくるんじゃなかった・・・・・。
久保くん。
「お前もさぁ。贅沢言わないで和美でいいじゃん。あいつクラスじゃけっこう人気あるんだぜ。そりゃ美人ってわけじゃないけどさ」
「そうだそうだ。Eカップだぞ。夕子ちゃんのAカップとは4クラスも違うんだぞ」
同じクラスの孝昭くん。カップで考えるな。女を。
「あ!僕たちにも人気すっごいあります。和美先輩」
後輩代表のジェミー。
「その和美先輩がここに・・・・二人も・・・」
いやいや、和美、一人しかいないから。なんで左右分けて考える?
「別に美人、とか、そうじゃないとか、そういうんじゃないんだよ・・・」
色恋というのは、そううまくいくものではありません。
ただ、夕陽の中の和美ちゃんに、胸がきゅんとなったのも確かでしたが。
僕たちは持ち寄ったものを並べ、作戦を確認していました。
ジェミーの女装衣類のほか、デンスケ(ソニーの屋外用ステレオ録音デッキで一世を風靡していました)、マイク、などの取材用品。
これらは3章の電気屋で借りたものです。あの一件以来、ほんとに愛想が良くなりました。電気屋。(3章 参照)
今回はジェミーの店のカツラもあったので、前回の「国籍不明のあやしい召使い」よりだいぶ本格的でした。
が。ここにも思わぬミス発覚。
最終チェックで着替えを終えたジェミー。
「先輩・・・・、このスカート・・・・・・」
「異様に長いんですけど・・・・・・」
「あ・・・・・」
そうです。孝昭くんのお姉さんが「スケ番」であること、すっかり忘れてました。
「豹柄パンティ」に続く人選ミス。イタタタタ‥。
「え!しょ、しょーがねーだろ!すね毛かくれていいじゃん!」
うーん。設定は「新聞部の女子部員」なんですが。おせじにもそうは見えません。
相当すれた新聞部員です。こんなのインタビューに来られたらびびります。
「うーん。ボクはミニが好きなんだけどなー」
ジェミーの女装には、すでに好みさえできているようでした。慣れとは恐ろしいものです。
みなさんのほとんどはご存知ないかも知れませんが、女装で最も大変なのは、胸よりは腰です。
男に女装させると、どうしてもここがストレートになってしまって、女らしさが出ません。ヒップ周りのボリュームアップこそが女装の決め手なのです。このため、腰回りにタオルなどをまいて、腰の丸みをつくります。
これをやっていると、これほど男女の体形に違いがあるのかと驚きます。ホント。
これからご趣味にされたい男性はご参考にされてください。
スカートは長いものの、やがてバイオニック・ジェミー2号完成!
まぁ。とにかく奇麗!
今度はカツラもあるので、誰がどう見たって女子高生です。スケ番入ってますけど。
あまりに奇麗だったため、興奮した孝昭くんがジェミーを壁におしつけていました。
「へっへっへ。ねぇちゃん、大人しくしろよ。すぐよくしてやっからよ」
「アレ~~~。ごむたいな~」
今時の女子高生が「ごむたい」なんて言うか?
「孝昭・・・、なにやってんだお前?」
「え?だって、夕子ちゃんとかの時、本番いきなりヘタクソじゃ困るだろ?慣れとこうと思って・・・」
お前、中3の夕子ちゃんにそんなことやるつもりでいたのか?
グレート井上くんがこの場にいなかったのは、まったくもって幸いでした。
「だいたい、それ、お前の姉ちゃんだぞ?」
「あ・・・・・・」
ごむたいな。
そして翌朝。
僕たちにとって、この夏、最も長い一日が始まろうとしていました。
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- 5章:第24話 花火盗人(1)
- 5章:第23話 ジェミー再び(3)
- 5章:第22話 ジェミー再び(2)
バイオニック・ジェミー大好きでした。。。
しかしごむたいなとは~笑
朝から楽しませていただきました。
昨日よりおじゃまいたしました、ぱんさーです。
ようやく全部読み終わりました。
いやーこれはまるー!現実世界にもどるのに少し時間がかかります。
おもしろいわー。ブログにしとくのもったいないくらい。
毎日ありがとうございます~。
このまま毎日コメントの記録うちたててください。
けっこう励みになります。
ここ、多い時は500~600人以上のかたが見ているのに、あんまりコメントないんですよね~。けっこうしょんぼりです。
ほんとに「ぼくちゅう」おもしろいのか気になります。
先日よりのお越しとのこと。全部読むのはさすがに大変だったこととぞんじます。
そうですね。書いていても、少し現実にもどれなくて困ること、けっこうあります。
もう数十年も前のことなのですが・・・。
西条以上に、ジェミーには世界観があるようですね。陶酔する速度がはやい!
ごむたいッてなんですか?
はじめて、教習所以外でコメントしてみます。
このブログを通して読むのは3回目くらいです。
このブログを読むと一日の疲れがいやされるというか・・・。
とにかく、笑うことができるのでサイコーですっ!!
http://blog.livedoor.jp/shinrobo/
も見てくれるとありがたいです、
いつみてもオモロカシイですねwこの話。
ジェミーは女装にとり付かれてるしwww
今のところ、ぼく駐の本は、2巻までありますw
10月に初めて読んだんですw
そこからハマっちゃってwww(笑)
長々とすいませんでしたww
改めて、初めましてですがww
では!
早苗さんのも実はお母さんのだったりしてw
そうですか、コメントは励みになりますか。
少ないとしょんぼりですか。
じゃあ、コメントしようかなってコメントしました。
やり方良く分かりませんが、これでいいのかな。
2011年のコメントで励みになるかは疑問ですが
(そもそも気付いて頂けるのか?)
2006年当時はパソコンに触ったこともなく、
このブログの存在も知らなかったので許して下さい。
っていうか、ブログというものを知りませんでした。
「ぼくちゅう」ほんとにおもしろいです!!
野蛮人だなぁ……孝昭って(笑)
肉食系な口説きかたが、草食系ないまだからこそウケるかも。
そうでしたか。
コメント数、励みになってたんですね~。
あたし、最初の時には、本分を読むのに必死で、
実はコメント読んでなかったり、してました。
ごめんなさい。
何回も読み直しても、やっぱり「本分だけ」(;´▽`lllA``)
今の、1000コメなんてぇ事態も、全部目を通してらっしゃるようですし。
お疲れの出ませんように、お大事にお過ごしくださいませね。
くろわっさんあっての「ぼく駐」です。
どうぞ、ずっとずっと続けて欲しい、と心底思っている読者のひとりです。
更新、ありがとうございます。
と、過去記事に、こっそりコメ。( ´艸`)
映画で知ってこちらにたどり着きました。女装のキモが腰回りとは実にわかってらっしゃる!ご自身でも女装の経験がおありなのでは?
私は中学生の時に女子の制服類一式を親に内緒で卒業生から入手して着ているうちにお尻の丸みが足りないと気づき、最終的にブルマ2枚重ね履き+間にタオルをサンドしてボリュームを出してました。
ブルマのもっこり防止はガムテを直貼りして抑えてたけど、剥がすとき強制脱毛状態で痛かったのと、親に最近ガムテの減りが早いと怪しまれて自粛。
学生時代の女装の話があったらもっともっと読みたいなあと思いました。