携帯用カウンター 
←第19話 解散宣言(2)へ|第21話 ジェミー再び(1)へ→
←4章を終えましてへ
▼携帯用いきなりコメント欄
第20話 解散宣言(3)
駐在さんもいなくなったところで、再び会議に入る僕たち。
西条くんが言いました。
「いいか。こいつは言う通り犯罪だ。だからな・・・」
「今日を持ってこのグループを解散する!」
「え!ぼくらのミラクルレンジャースを!?」
叫んだのはジェミー。
「?」「?」「?」
「?」「?」「?」
「?」「?」「?」
「ジェミー、・・・ミラクルレンジャースってなんだ?」
「え?なんか、解散ならグループ名があったほうがカッコイイような気がして・・・」*
「いやいや・・・そうとうドン臭いぞ。その名前」
「え?そうですか?かっこいいと思ったのになぁ」
「いや・・・その名前だったら、俺、最初からいねーから」
「うん。仲間に入んないな」
「うん。かかわりたくない。そのグループ」
「わかりました、先輩。じゃぁ・・・・
え!ぼくらのジェミー&ヒズフレンズを!?」
「なんでそうなるんだよ!バカ野郎!」
「え?だめですか?んー。しょうがないなー。じゃぁ、
え!ぼくらのジェミー&オールスターズを!?」
「後ろじゃねーよっ!なんでお前が主役なんだっつってるの!」
「せっかくオールスターにしてやったのに・・・・」
「誰がしてくれって頼んだ?いつ頼んだ?ぁあん?」
実につまらないことでもめる僕たち。すでに小競り合いに発展してます。
西条くん。
「とにかくよ。これ、バレたら停学じゃ済まないかも知れないだろ?だから、有志だけの少人数でやったほうがいいと思うんだ。それで残りのメンバーは、まったくかかわりをなくす。なにも知らない」
「そうだな・・・。逮捕もありえるからなぁ・・・・」
うってかわって深刻です。
「てなわけでな。ただ今をもって、このサイジョー&ケライーズを解散する!」
「だからいつてめーの家来になったんだよっ!」
「こりねーやつだな!」
「今までで一番ダサイぞ!その名前!」
「ほら。だからジェミー&オールスターズで我慢しときゃよかったのに・・・」
「やなこったっっっ!!」
「ああー。頭痛てェー。なんでこのメンバーでやってこれたんだ?俺ら」
それはですねー。同レベルが揃っているからです。
「あのさー。根本的に解散する、ってほどしっかりしたグループじゃないぞ。俺ら」
「うん。ただ悪戯のとき集まってるだけだからな。人数いまいち不特定だし」
(※本来は核となる心霊研究会という集まりがあるが面子が異なる)
「そうそう。夕子ちゃんとか女子とかかかわるときは、人数増えてるし」
確かに。
しかしながら西条くんの言っていることは正論でした。
なにしろ窃盗。捕まればそれなりのことは覚悟しなくてはなりません。今までやってきた多くの悪戯とはまったく違います。
「それでな、井上と千葉、おまえらは抜けろ」
「え?僕はかまわないけど?」
グレート井上くん。
「だめだ。お前、親父の職業にどういう影響あるかわかんないからな・・・つまんないゴシップネタつくれないだろ?」
「・・・・・」
「千葉も。お前の兄貴は警察官だからな。警察官の弟が窃盗罪じゃしゃれになんないもんな」
「うん。まぁ、それはそうだけど・・・」
「あと、1年坊は全員おりていいぞ。入学してすぐってのはキツいから」
「後、抜けたいやつは抜けてくれ。残ったメンバーだけで実行だ」
みんな黙り込みました。
やがて
「悪い。俺、今回はおりるわ。退学はさすがにシャレになんないからな・・・」
「俺も・・・ミカちゃんには悪いけど・・・。さすがにそこまで人生かけらんないわ」
そして村山くんも
「ごめん。僕は西条より停学回数多いんだ。次はもう退学しかないし・・・今回はだめだ・・・」
そうです。意外かも知れませんが、村山くんは西条くんよりも1度、停学を多くくらっていました。
「いいんだよ。村山・・・。無理言ってすまなかったな」
こうして、ひとりが抜けふたりが抜け、残ったのはわずか4人でした。
ひとりは僕。もうひとりは孝昭くん。
そしてジェミーと、新キャラ森田くん。
森田くんは僕たちのグループにあって貴重な文系人間で、唯一メガネをかけておりました。
風貌に相応して成績も良く(ただしグレート井上くんには負けてました)、手先も器用だったので、なにかと役にたつ裏方さんでした。
「ジェミー、1年は抜けていいって言ったろ?」
「んー。だいじょぶです。僕退学なってもぜんぜん平気だから」
そうなんです。ジェミーはそこそこの規模の理髪店の一人っ子で、後を継ぐことが決まっていました。つまり高校を出ようと出まいと就職先が確定していたのです。
「それに僕がいてのジェミー・アンドソーオンですからね!」
なんで「オールスター」から「その他」になってんだよっ!
「森田、いいのか?」
「ああ。僕、ここのメンバーではめずらしく停学一度もくらってないからね。次あってもみんなよりはましだと思うんだ。それに・・」
「それに?」
「あんなに子供になつかれたのはミカちゃんが初めてだったからさ。僕、初めて子供オンブしたよ」
「そっか。サンキューな。森田」
「じゃぁ、このメンバーでいこう。後は全員なんにも知らない。いいな?」
「ああ・・悪いな・・・西条。すまん」
と、抜けたメンバーたちは口々に謝りました。
「謝ることじゃないさ。なんてったって泥棒だからな・・・」
孝昭くんが唐突に言いました。
「お前ら。ミカちゃんが将来、美人になっても知らねーぞ?ありゃぁ相当素質あるわ。夕子ちゃん以上だぜ。あの子」
「えっ!」
”コウノとクボがのこった”
”コウノとクボはなかまにはいりたそうにしてこっちをみている”
”どうしますか?”
”なかまにくわえる (A)”
♪チャリラリラリン
”コウノとクボはうれしそうにばしゃにのりこんだ”
←第19話 解散宣言(2)へ|第21話 ジェミー再び(1)へ→
←4章を終えましてへ
←第19話 解散宣言(2)へ|第21話 ジェミー再び(1)へ→
←4章を終えましてへ
▼携帯用いきなりコメント欄
第20話 解散宣言(3)
駐在さんもいなくなったところで、再び会議に入る僕たち。
西条くんが言いました。
「いいか。こいつは言う通り犯罪だ。だからな・・・」
「今日を持ってこのグループを解散する!」
「え!ぼくらのミラクルレンジャースを!?」
叫んだのはジェミー。
「?」「?」「?」
「?」「?」「?」
「?」「?」「?」
「ジェミー、・・・ミラクルレンジャースってなんだ?」
「え?なんか、解散ならグループ名があったほうがカッコイイような気がして・・・」*
「いやいや・・・そうとうドン臭いぞ。その名前」
「え?そうですか?かっこいいと思ったのになぁ」
「いや・・・その名前だったら、俺、最初からいねーから」
「うん。仲間に入んないな」
「うん。かかわりたくない。そのグループ」
「わかりました、先輩。じゃぁ・・・・
え!ぼくらのジェミー&ヒズフレンズを!?」
「なんでそうなるんだよ!バカ野郎!」
「え?だめですか?んー。しょうがないなー。じゃぁ、
え!ぼくらのジェミー&オールスターズを!?」
「後ろじゃねーよっ!なんでお前が主役なんだっつってるの!」
「せっかくオールスターにしてやったのに・・・・」
「誰がしてくれって頼んだ?いつ頼んだ?ぁあん?」
実につまらないことでもめる僕たち。すでに小競り合いに発展してます。
西条くん。
「とにかくよ。これ、バレたら停学じゃ済まないかも知れないだろ?だから、有志だけの少人数でやったほうがいいと思うんだ。それで残りのメンバーは、まったくかかわりをなくす。なにも知らない」
「そうだな・・・。逮捕もありえるからなぁ・・・・」
うってかわって深刻です。
「てなわけでな。ただ今をもって、このサイジョー&ケライーズを解散する!」
「だからいつてめーの家来になったんだよっ!」
「こりねーやつだな!」
「今までで一番ダサイぞ!その名前!」
「ほら。だからジェミー&オールスターズで我慢しときゃよかったのに・・・」
「やなこったっっっ!!」
「ああー。頭痛てェー。なんでこのメンバーでやってこれたんだ?俺ら」
それはですねー。同レベルが揃っているからです。
「あのさー。根本的に解散する、ってほどしっかりしたグループじゃないぞ。俺ら」
「うん。ただ悪戯のとき集まってるだけだからな。人数いまいち不特定だし」
(※本来は核となる心霊研究会という集まりがあるが面子が異なる)
「そうそう。夕子ちゃんとか女子とかかかわるときは、人数増えてるし」
確かに。
しかしながら西条くんの言っていることは正論でした。
なにしろ窃盗。捕まればそれなりのことは覚悟しなくてはなりません。今までやってきた多くの悪戯とはまったく違います。
「それでな、井上と千葉、おまえらは抜けろ」
「え?僕はかまわないけど?」
グレート井上くん。
「だめだ。お前、親父の職業にどういう影響あるかわかんないからな・・・つまんないゴシップネタつくれないだろ?」
「・・・・・」
「千葉も。お前の兄貴は警察官だからな。警察官の弟が窃盗罪じゃしゃれになんないもんな」
「うん。まぁ、それはそうだけど・・・」
「あと、1年坊は全員おりていいぞ。入学してすぐってのはキツいから」
「後、抜けたいやつは抜けてくれ。残ったメンバーだけで実行だ」
みんな黙り込みました。
やがて
「悪い。俺、今回はおりるわ。退学はさすがにシャレになんないからな・・・」
「俺も・・・ミカちゃんには悪いけど・・・。さすがにそこまで人生かけらんないわ」
そして村山くんも
「ごめん。僕は西条より停学回数多いんだ。次はもう退学しかないし・・・今回はだめだ・・・」
そうです。意外かも知れませんが、村山くんは西条くんよりも1度、停学を多くくらっていました。
「いいんだよ。村山・・・。無理言ってすまなかったな」
こうして、ひとりが抜けふたりが抜け、残ったのはわずか4人でした。
ひとりは僕。もうひとりは孝昭くん。
そしてジェミーと、新キャラ森田くん。
森田くんは僕たちのグループにあって貴重な文系人間で、唯一メガネをかけておりました。
風貌に相応して成績も良く(ただしグレート井上くんには負けてました)、手先も器用だったので、なにかと役にたつ裏方さんでした。
「ジェミー、1年は抜けていいって言ったろ?」
「んー。だいじょぶです。僕退学なってもぜんぜん平気だから」
そうなんです。ジェミーはそこそこの規模の理髪店の一人っ子で、後を継ぐことが決まっていました。つまり高校を出ようと出まいと就職先が確定していたのです。
「それに僕がいてのジェミー・アンドソーオンですからね!」
なんで「オールスター」から「その他」になってんだよっ!
「森田、いいのか?」
「ああ。僕、ここのメンバーではめずらしく停学一度もくらってないからね。次あってもみんなよりはましだと思うんだ。それに・・」
「それに?」
「あんなに子供になつかれたのはミカちゃんが初めてだったからさ。僕、初めて子供オンブしたよ」
「そっか。サンキューな。森田」
「じゃぁ、このメンバーでいこう。後は全員なんにも知らない。いいな?」
「ああ・・悪いな・・・西条。すまん」
と、抜けたメンバーたちは口々に謝りました。
「謝ることじゃないさ。なんてったって泥棒だからな・・・」
孝昭くんが唐突に言いました。
「お前ら。ミカちゃんが将来、美人になっても知らねーぞ?ありゃぁ相当素質あるわ。夕子ちゃん以上だぜ。あの子」
「えっ!」
”コウノとクボがのこった”
”コウノとクボはなかまにはいりたそうにしてこっちをみている”
”どうしますか?”
”なかまにくわえる (A)”
♪チャリラリラリン
”コウノとクボはうれしそうにばしゃにのりこんだ”
←第19話 解散宣言(2)へ|第21話 ジェミー再び(1)へ→
←4章を終えましてへ
- 関連記事
-
- 5章:第21話 ジェミー再び(1)
- 5章:第20話 解散宣言(3)
- 5章:第19話 解散宣言(2)
はじめまして。
おもしろくって涙出てきます!
最高!
たまさん、はじめまして~。
お楽しみいただけているようで、なによりでございます。
引き続きお楽しみください!
SUKABURAさんから来ました。
今年中には、皆さんに追いつきたいと思っています。
っとここに書き込んでも誰もきがつかねーんだろうな。
>ひま人さん
気づきますよ~。
ありがとうございます。ここからだんだん本番ですね。
今日中は無理かも~
コウノとクボ、好きです。
西条くん………グループきっての考え無しの煩悩の権化なのに、皆の立場を考えて、重犯罪になりそうな件からは手を引かせる…。
そんな気配りを誰から教わったのでしょうか。
近年頻発する少年犯罪とは、明らかに一線を画してますね。
犯罪は犯罪なのですが、なんというか、傷付く恐れがある者への配慮というか…。
人間の心を感じます。きっと、そんな西条くんだからこそ、終結したケライーズなのでしょうね!
ミラクルレンジャーズにしておけばよかったのに・・・・
アキプンさんに賛成~♪
うけるうけるうけるうけるうけるうけるうけるうけるうけるうけるうけるうけるうけるうけるうけるうけるうけるうけるうけるうけるうけるうける
河野くんってコウノって読むんですか!!!
ぼくちゅう歴1年(半年は本でした)なのに・・・
このコメントは管理人のみ閲覧できます
>秘密の幹さん
なんでこんなとこに・・・!
みんな年を重ねるといろいろありますね。
僕でさえ、生き死にの際どいところを体験してましたから。
ひさびさに話せてうれしいです。
そうそう、常連コンビだった「ゆいとん」さんは、訳あって「TEN子」さんになりました(笑
ぜひ、最新のコメント欄あたりで、コンビを再開してください。