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駐在さんの西条くんに対する説教はまだ続いていました。
と言うか、西条くんが引き延ばしていたわけなのですが。
「お前、今日はママチャリと一緒じゃないんだな?」
「え?あそこにいますよ?」
と、駐在所を指差す西条くん。
ぎょっとしたように振り向く駐在さん。
入口に立たずむ僕。
駐在さんは道路の向かい側からあわてて走って来ました。
それを追いかけるように西条くん。
捕まっていた高校生が、おまわりさんを追いかけるってのもめずらしい話です。
にこやかに挨拶する僕に対し
「お前ら・・・・またなにかたくらんでるな?」
いい感してます。
「今日はお渡ししたいものがあって」
僕たちは駐在さんがなにも言っていないのに、勝手に駐在所へと入り、いつもの尋問机の前に、これも勝手に座りました。
しかたなく向かい側にまわる駐在さんに向かって、僕は買い物袋から、ひとつひとつ物を取り出しました。
「これ。いつもお世話になっているので、僕たちからのお礼です」
はじめにチョコレート。
次もチョコレート。
次にノート。
その次もノート。
そしてまた1冊ノート。
次がボールペン2本。
最後に三角定規。
「???」
駐在さんは机に並べられていくものを見ながらしばらくあっけにとられていました。
僕はこれらの品を奇麗に西条くんの座っている机側から横一列に並べました。
「これ。受け取ってください。気持ちですから」
しかし、疑心暗鬼にかかっている駐在さんは、これに手を出そうとしません。
そりゃそうです。チョコレートはともかく、誰が「三角定規」を謝礼に持って来るでしょう?
腕組みしたままの駐在さん。
が。ノートのとなりに、机カバー下の「とんでもねーグラビア」を発見!
「あ!きさまら!」
と、立ち上がってノートに手をのばそうとしたとき
「あ、あなたたち!」「西条くん!」「西条!」
グレート井上くんにつれられて、白井杏子先生と安西みすず先生大あわてで到着。
これ以上ない、というグッドタイミングでした。
「え?あ、あなたがたは?」
きょとんとする駐在さんの問いに対して、
「あ。私。この子たちの学校の・・・この子の担任の者です」
僕と西条くんは、先生が入って来ると同時に、椅子に座ってうつむき「反省のポーズ」に入りました。
先生は、うつむいて無言の僕たちと、机の上に一直線に並べられた食品と文房具を見て、勝手に事態を判断をされました。
「ああ・・・。西条・・・あなた、なんてことを!」
僕たちは無言のままでしたが、事態の急展開についていけない駐在さんは、
「え?あの・・・先生がどうして?」
これに対し白井先生と安西先生。深々と頭を下げ
「すみません。このたびは・・・なんと申してよいか・・・」
すっかりパニックな白井先生。
が、駐在さんはもっとパニックです。
なにが自分のまわりで起っているのか、まったくわかっていないようでした。無理もございません。
だって駐在さんにすれば、二人乗り注意しただけなんですから。
「なんとか言いなさい。西条!」
なにもしゃべらず反省し続ける僕たち。
「い、いえ。そんなんじゃないんですよ?」
と、駐在さん。
しかし、先生は事態に動転してしまって言葉が聴こえていないようでした。
「ああ・・・どうしましょう・・・」
「いえ。先生、あのですねぇ・・・」
と、言いかけたところで駐在さん、安西先生の目線から、僕たちの前にある「とんでもねーグラビア」を思い出し、急遽机のノートで隠そうとしました。
が、西条くん。両手を拳にしてノートの上に置くと、おもいっきり力を込めてノートが動かないように妨害しました。
はためからは「ああ僕はなんてことをしてしまったんだ」のポーズです。
駐在さんは、さりげないふりをしてノートに力を込めました。なんとかグラビアを隠そうと必死です。
そうはさせじと西条くん。
西条くんの拳も、駐在さんの指も小刻みに震えていて、ふたりとも思いっきり力を入れているのがわかります。
僕は、正直、この机上の静かな戦いが面白くて、笑いをこらえるのに必死でした。
駐在さんと西条くんが目立たない裏の戦いを繰り広げるさなか、
「ど、どこのお店なの?」
安西先生が言いました。
僕が
「となりの・・・・雑貨屋さん・・です・・・」
静かに、さも言いづらそうに答えます。
だってとなりの雑貨屋で買ったんですもん。他に答えようがありません。
駐在さんは、ノートに力を入れているので、気持ちが半分それてしまっていて、まだ事態についていけないようでした。
「いえ、あの先生、なにもそういうわけでは・・・」
これを勝手に「おまわりさんがかばおうとしている」と勘違いされた先生は、
「いえ。おまわりさん。悪いことをしたのは仕方ありません。問題は本人に認識させることなんです」
いいえ。先生。問題はみなさんが事態を認識されることです。
なんとか事態を収拾しようとする駐在さんが
「いえ、先生、落ち着いて・・・」と言いかけたと同時に、
今度は、先生を誘導したグレート井上くん。
「あ・・・あの、先生・・・僕・・・失礼したほうが・・・」
と、これもさも気まずそうに言いました。
グレート井上くんには、事態が変化しそうになったら、帰りを言い出すよう伝えてありました。
これは事態を落ち着かせないためです。
「あ?あ。そうね。そうね。井上くん、ありがと。後は先生にまかせて」
「じゃ・・・これで・・・・」
と、井上くん。
帰ろうとしたその足が偶然にもクズカゴにひっかかりまして、倒してしまいました。
「あ・・・」
「いいのよ。私がかたづけるから、先に帰りなさ・・」
と、そのゴミを片付けようとした安西先生の手が止まりました。
そうです。これには「使用済みパンティ」が広げて入れてありました。
「げ!?」
駐在さんが、実はたいへんな事態である、ということに気づいたのは、やっとこの時でした。
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と言うか、西条くんが引き延ばしていたわけなのですが。
「お前、今日はママチャリと一緒じゃないんだな?」
「え?あそこにいますよ?」
と、駐在所を指差す西条くん。
ぎょっとしたように振り向く駐在さん。
入口に立たずむ僕。
駐在さんは道路の向かい側からあわてて走って来ました。
それを追いかけるように西条くん。
捕まっていた高校生が、おまわりさんを追いかけるってのもめずらしい話です。
にこやかに挨拶する僕に対し
「お前ら・・・・またなにかたくらんでるな?」
いい感してます。
「今日はお渡ししたいものがあって」
僕たちは駐在さんがなにも言っていないのに、勝手に駐在所へと入り、いつもの尋問机の前に、これも勝手に座りました。
しかたなく向かい側にまわる駐在さんに向かって、僕は買い物袋から、ひとつひとつ物を取り出しました。
「これ。いつもお世話になっているので、僕たちからのお礼です」
はじめにチョコレート。
次もチョコレート。
次にノート。
その次もノート。
そしてまた1冊ノート。
次がボールペン2本。
最後に三角定規。
「???」
駐在さんは机に並べられていくものを見ながらしばらくあっけにとられていました。
僕はこれらの品を奇麗に西条くんの座っている机側から横一列に並べました。
「これ。受け取ってください。気持ちですから」
しかし、疑心暗鬼にかかっている駐在さんは、これに手を出そうとしません。
そりゃそうです。チョコレートはともかく、誰が「三角定規」を謝礼に持って来るでしょう?
腕組みしたままの駐在さん。
が。ノートのとなりに、机カバー下の「とんでもねーグラビア」を発見!
「あ!きさまら!」
と、立ち上がってノートに手をのばそうとしたとき
「あ、あなたたち!」「西条くん!」「西条!」
グレート井上くんにつれられて、白井杏子先生と安西みすず先生大あわてで到着。
これ以上ない、というグッドタイミングでした。
「え?あ、あなたがたは?」
きょとんとする駐在さんの問いに対して、
「あ。私。この子たちの学校の・・・この子の担任の者です」
僕と西条くんは、先生が入って来ると同時に、椅子に座ってうつむき「反省のポーズ」に入りました。
先生は、うつむいて無言の僕たちと、机の上に一直線に並べられた食品と文房具を見て、勝手に事態を判断をされました。
「ああ・・・。西条・・・あなた、なんてことを!」
僕たちは無言のままでしたが、事態の急展開についていけない駐在さんは、
「え?あの・・・先生がどうして?」
これに対し白井先生と安西先生。深々と頭を下げ
「すみません。このたびは・・・なんと申してよいか・・・」
すっかりパニックな白井先生。
が、駐在さんはもっとパニックです。
なにが自分のまわりで起っているのか、まったくわかっていないようでした。無理もございません。
だって駐在さんにすれば、二人乗り注意しただけなんですから。
「なんとか言いなさい。西条!」
なにもしゃべらず反省し続ける僕たち。
「い、いえ。そんなんじゃないんですよ?」
と、駐在さん。
しかし、先生は事態に動転してしまって言葉が聴こえていないようでした。
「ああ・・・どうしましょう・・・」
「いえ。先生、あのですねぇ・・・」
と、言いかけたところで駐在さん、安西先生の目線から、僕たちの前にある「とんでもねーグラビア」を思い出し、急遽机のノートで隠そうとしました。
が、西条くん。両手を拳にしてノートの上に置くと、おもいっきり力を込めてノートが動かないように妨害しました。
はためからは「ああ僕はなんてことをしてしまったんだ」のポーズです。
駐在さんは、さりげないふりをしてノートに力を込めました。なんとかグラビアを隠そうと必死です。
そうはさせじと西条くん。
西条くんの拳も、駐在さんの指も小刻みに震えていて、ふたりとも思いっきり力を入れているのがわかります。
僕は、正直、この机上の静かな戦いが面白くて、笑いをこらえるのに必死でした。
駐在さんと西条くんが目立たない裏の戦いを繰り広げるさなか、
「ど、どこのお店なの?」
安西先生が言いました。
僕が
「となりの・・・・雑貨屋さん・・です・・・」
静かに、さも言いづらそうに答えます。
だってとなりの雑貨屋で買ったんですもん。他に答えようがありません。
駐在さんは、ノートに力を入れているので、気持ちが半分それてしまっていて、まだ事態についていけないようでした。
「いえ、あの先生、なにもそういうわけでは・・・」
これを勝手に「おまわりさんがかばおうとしている」と勘違いされた先生は、
「いえ。おまわりさん。悪いことをしたのは仕方ありません。問題は本人に認識させることなんです」
いいえ。先生。問題はみなさんが事態を認識されることです。
なんとか事態を収拾しようとする駐在さんが
「いえ、先生、落ち着いて・・・」と言いかけたと同時に、
今度は、先生を誘導したグレート井上くん。
「あ・・・あの、先生・・・僕・・・失礼したほうが・・・」
と、これもさも気まずそうに言いました。
グレート井上くんには、事態が変化しそうになったら、帰りを言い出すよう伝えてありました。
これは事態を落ち着かせないためです。
「あ?あ。そうね。そうね。井上くん、ありがと。後は先生にまかせて」
「じゃ・・・これで・・・・」
と、井上くん。
帰ろうとしたその足が偶然にもクズカゴにひっかかりまして、倒してしまいました。
「あ・・・」
「いいのよ。私がかたづけるから、先に帰りなさ・・」
と、そのゴミを片付けようとした安西先生の手が止まりました。
そうです。これには「使用済みパンティ」が広げて入れてありました。
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- 4章:第12話 We will LOCK you(1)
- 4章:第11話 夕陽の決闘(4)
- 4章:第10話 夕陽の決闘(3)
先生も駐在さんも「メダパニ」にかかってますね。(笑)
ZRXさん、こんちわ!ばんわ。
そうですねぇ。
二人乗りつかまえたら突如担任の先生が乗り込んで来た駐在さんもびっくりでしたし、駐在所来てみたら、いきなり盗んだ(?)品を前に生徒が黙り込んでいた先生もびっくりだったと思います。
でも、メダパニなのはここまで。
次回は「ミナディン」です。
仕込みがパンツ4枚で終わってますよね?
ゴミ箱と電話に各1枚、駐在さんのポケットの2枚。
盗まれた残りの2枚は本来どこに使用する予定だったんでしょう?
てか、まいっちんぐマチコ先生ばりの周到なエッチなイタズラ。恐れ入ります。どんだけ無駄に頭良いんですか!
こういう仲間がいれば楽しかったんだろうなぁ。
きっと飲み会でもヒーローですね(笑)
駐在さんぴんち!
sympa mais aujourd’hui” il faut “a venir mon site immobilier