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第7話 ボヘミアンラプソディ
改造人間ジェミーのおかげで、みごと(でもなかったけれど)パンティ6枚を入手した僕たち。
そのまま再び学校へともどり、アジト部屋へと入りました。
購入した1枚1枚を確認しながら、メンバーは異様な興奮に包まれていました。
「うわぁ〜。こんなにマジマジと見るのは俺、初めてだよ」
一番興奮しているのは、言うまでもなく西条くん。
「お前、母ちゃんの持って来てただろ?」
「バカ野郎!母ちゃんのとは違うんだよ!」
もっともだ。
「だって、これ、まだ誰も穿いてない新品だぜ?」
この意見に対し、西条くん、
「馬鹿だな。新品には新品の良さがあんだよ!なんて言うかな〜。絵画を楽しむとでもいうか・・そういう芸術性がわかんないかな。キミタチは!」
わかりません。
しかし、西条くんのこの「パンティ観賞論」には、メンバーの多くが強くうなづいているのでした。
すでに西条くんの独壇場です。
「こうやってな。造形を楽しんでな、ツヤとか手触りを愛でながら・・・」
まるで陶芸でも観賞するように演説する西条くん。パンティなのに。
「で、想像するわけだよ」
「なにを?」
「だからぁ、夕子ちゃんが履いたらどうなのかな、とか」
結局そこかよっ!!
「な、なんだと!?」
実の妹をやり玉にあげられたグレート井上くんはたまりません。
「妹を想像するな!馬鹿!」
「へへー。実の兄でも想像は止められませ~ん」
「き、きっさま~!」
「ジョンレノンも言っただろ?イマジネーションは自由なんだよ・・」
ジョンレノン、台無しです。
勝手に瞑想に入る西条くんに、グレート井上くん
「よ、よーし、お前がそうなら・・・。西条の母ちゃん!!」
「あ” !?」
「バカバカ、映像がヘンになっちゃったじゃないか!」
「ざまぁみやがれ!人の妹、勝手に使うからだ!」
「ち、ちっくしょう!よ~し!もっとすっげー夕子ちゃん想像してやるぅ~!」
「なんだとぉ! 西条の母ちゃんの腹!!」
「ぁぁあああ。映像がもどらないぃぃ~」
想像力でケンカしてます・・・。この2人・・。高度と言えば高度。
ところで作戦では、パンティ6枚すべてを新品のまま使うわけではありません。
ほとんどには加工を施す必要がありました。
どういう加工かと申しますと
『使用済みパンティ』に仕立てることです。
ああ・・・書いてるそばから情けないだよ・・・。
当時、『週刊プレイボーイ』という青年向け週刊誌があって一世を風靡していました。今でもありますが。
これはアメリカの『プレイボーイ』誌とは、まったく関係ないただの週刊雑誌でしたが、当時の若者たちには圧倒的に支持されていた本です。
この本に、あるとき「犯罪の手口」として、『使用済みパンティのつくりかた』というのが掲載されたことがあります。
まぁ・・・なんと言いますか、商売になったんですね。今も昔も。
この記事には、使用材料なども(材料があるんですよ)記載してあり、それこそレシピのように事細かく手順が書いてあったのです。
僕たちは、この記事に基づいて、新品パンティをわざわざ「使用済み」に加工することにしていました。
「えっと・・・初めは新品を洗濯する、だな」
電車の時間があったので、洗濯は自転車通学組の役割になりました。
僕は村山くんをともなって、さっそく化学室へと向かいました。水道がついている教室は、ここと家庭科室しかないからです。
しかし。パンティを手にわくわくと扉を開けた僕たちを待ち受けていたのは、3年生で満員の化学室でした。
「あ、あれ?なにやってるわけ?」
「居残り実験」
「失礼しました~」
「家庭科室は?」
「だめだ。普段鍵かかってる」
「トイレは?」
「人通りが多すぎるよ」
というわけで、最終的に思いついたのが「外」
そこには運動部が洗濯につかう金ダライも石けんも洗濯板もありました。
が、テニス部のマネージャーが僕たちに声をかけてきました。
「あなたたち!またタライどっか持ってくんじゃないでしょうね?」
そうです。僕たちは『俺たちはカメ』で、タライをかっぱらった前科がありました。
「使うならそこで使って!」
日頃の行いというのは、こういうところに影響が出るわけです。
やむをえず、僕たちは、テニス部が夕焼けに照らされながら明るくスポーツに汗する横、うじうじとパンティを洗うことに。
なにやってんでしょう?僕たち。
しかし、泡立ちもよく、もうこれくらいでいいかな?と思ったとき
テニス部の女子たちが声をかけてきました。
「なーにやってんの?」
「え!いや、な、なんでもねーよ!あっちいけよ!」
「洗濯?洗濯ならやってあげるよ?」
「い、いいんだよ!もう終わったからさ!」
僕たちは手にあるパンティを泡の中に必死に隠しているため、姿勢を変えられません。
首だけがそっちを向いているという、ダミアンのような、それはそれは奇妙なかっこうでした。
「えー?やってあげるってば~。遠慮しないで!」
引き下がらない女子。
僕は、この時、モテモテの村山くんを作業員に選んだことを、強く後悔していました。
「いいからっ! あ、あ、あ、愛してるからあっちいけよ!」
愛、大安売り。
「なに遠慮してんのよ。貸してみなさ・・・・・」
発覚・・・・。

ああ・・・お母さん。今日まで僕を育ててくれてありがとうございました。
僕の人生は今終わりました・・・。僕の人生は始まったばかりだというのに・・・。
(『ボヘミアンラプソディ』より)
「なっ!なっ!なにこれ!?」
パンティです・・・・・。あなたたちも履いている・・・。
「し、信じらんなぁーーーい!サイッッッテーーー!」
パンティをタライに投げ捨てると逃げるように去っていきました。
またかよ・・・・・・。
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改造人間ジェミーのおかげで、みごと(でもなかったけれど)パンティ6枚を入手した僕たち。
そのまま再び学校へともどり、アジト部屋へと入りました。
購入した1枚1枚を確認しながら、メンバーは異様な興奮に包まれていました。
「うわぁ〜。こんなにマジマジと見るのは俺、初めてだよ」
一番興奮しているのは、言うまでもなく西条くん。
「お前、母ちゃんの持って来てただろ?」
「バカ野郎!母ちゃんのとは違うんだよ!」
もっともだ。
「だって、これ、まだ誰も穿いてない新品だぜ?」
この意見に対し、西条くん、
「馬鹿だな。新品には新品の良さがあんだよ!なんて言うかな〜。絵画を楽しむとでもいうか・・そういう芸術性がわかんないかな。キミタチは!」
わかりません。
しかし、西条くんのこの「パンティ観賞論」には、メンバーの多くが強くうなづいているのでした。
すでに西条くんの独壇場です。
「こうやってな。造形を楽しんでな、ツヤとか手触りを愛でながら・・・」
まるで陶芸でも観賞するように演説する西条くん。パンティなのに。
「で、想像するわけだよ」
「なにを?」
「だからぁ、夕子ちゃんが履いたらどうなのかな、とか」
結局そこかよっ!!
「な、なんだと!?」
実の妹をやり玉にあげられたグレート井上くんはたまりません。
「妹を想像するな!馬鹿!」
「へへー。実の兄でも想像は止められませ~ん」
「き、きっさま~!」
「ジョンレノンも言っただろ?イマジネーションは自由なんだよ・・」
ジョンレノン、台無しです。
勝手に瞑想に入る西条くんに、グレート井上くん
「よ、よーし、お前がそうなら・・・。西条の母ちゃん!!」
「あ” !?」
「バカバカ、映像がヘンになっちゃったじゃないか!」
「ざまぁみやがれ!人の妹、勝手に使うからだ!」
「ち、ちっくしょう!よ~し!もっとすっげー夕子ちゃん想像してやるぅ~!」
「なんだとぉ! 西条の母ちゃんの腹!!」
「ぁぁあああ。映像がもどらないぃぃ~」
想像力でケンカしてます・・・。この2人・・。高度と言えば高度。
ところで作戦では、パンティ6枚すべてを新品のまま使うわけではありません。
ほとんどには加工を施す必要がありました。
どういう加工かと申しますと
『使用済みパンティ』に仕立てることです。
ああ・・・書いてるそばから情けないだよ・・・。
当時、『週刊プレイボーイ』という青年向け週刊誌があって一世を風靡していました。今でもありますが。
これはアメリカの『プレイボーイ』誌とは、まったく関係ないただの週刊雑誌でしたが、当時の若者たちには圧倒的に支持されていた本です。
この本に、あるとき「犯罪の手口」として、『使用済みパンティのつくりかた』というのが掲載されたことがあります。
まぁ・・・なんと言いますか、商売になったんですね。今も昔も。
この記事には、使用材料なども(材料があるんですよ)記載してあり、それこそレシピのように事細かく手順が書いてあったのです。
僕たちは、この記事に基づいて、新品パンティをわざわざ「使用済み」に加工することにしていました。
「えっと・・・初めは新品を洗濯する、だな」
電車の時間があったので、洗濯は自転車通学組の役割になりました。
僕は村山くんをともなって、さっそく化学室へと向かいました。水道がついている教室は、ここと家庭科室しかないからです。
しかし。パンティを手にわくわくと扉を開けた僕たちを待ち受けていたのは、3年生で満員の化学室でした。
「あ、あれ?なにやってるわけ?」
「居残り実験」
「失礼しました~」
「家庭科室は?」
「だめだ。普段鍵かかってる」
「トイレは?」
「人通りが多すぎるよ」
というわけで、最終的に思いついたのが「外」
そこには運動部が洗濯につかう金ダライも石けんも洗濯板もありました。
が、テニス部のマネージャーが僕たちに声をかけてきました。
「あなたたち!またタライどっか持ってくんじゃないでしょうね?」
そうです。僕たちは『俺たちはカメ』で、タライをかっぱらった前科がありました。
「使うならそこで使って!」
日頃の行いというのは、こういうところに影響が出るわけです。
やむをえず、僕たちは、テニス部が夕焼けに照らされながら明るくスポーツに汗する横、うじうじとパンティを洗うことに。
なにやってんでしょう?僕たち。
しかし、泡立ちもよく、もうこれくらいでいいかな?と思ったとき
テニス部の女子たちが声をかけてきました。
「なーにやってんの?」
「え!いや、な、なんでもねーよ!あっちいけよ!」
「洗濯?洗濯ならやってあげるよ?」
「い、いいんだよ!もう終わったからさ!」
僕たちは手にあるパンティを泡の中に必死に隠しているため、姿勢を変えられません。
首だけがそっちを向いているという、ダミアンのような、それはそれは奇妙なかっこうでした。
「えー?やってあげるってば~。遠慮しないで!」
引き下がらない女子。
僕は、この時、モテモテの村山くんを作業員に選んだことを、強く後悔していました。
「いいからっ! あ、あ、あ、愛してるからあっちいけよ!」
愛、大安売り。
「なに遠慮してんのよ。貸してみなさ・・・・・」
発覚・・・・。

ああ・・・お母さん。今日まで僕を育ててくれてありがとうございました。
僕の人生は今終わりました・・・。僕の人生は始まったばかりだというのに・・・。
(『ボヘミアンラプソディ』より)
「なっ!なっ!なにこれ!?」
パンティです・・・・・。あなたたちも履いている・・・。
「し、信じらんなぁーーーい!サイッッッテーーー!」
パンティをタライに投げ捨てると逃げるように去っていきました。
またかよ・・・・・・。
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- 4章:第8話 夕陽の決闘(1)
- 4章:第7話 ボヘミアンラプソディ
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
・・・もうなんていうのか変態の濡れ衣着せられる運命の渦に飲み込まれているというか・・(笑)
まじで最高です僕駐!!はまりすぎて部屋の掃除もままなりませんっ
あと何回濡れ衣きせられるか・・はたまた本当の変態になるのか・・楽しみにして続きを読みたいとおもいます(どんな楽しみダヨ∵(´ε(○=(゚∀゚ ))
>まったくさん 初登校~
いらっしゃいまし。
ありがとうございます。どうぞ続けてお楽しみください~。
それはもしかして、本物の西条君達でしょうか?
ちょっと気になります。
実物の本人サンがいるのがノンフィクションのいいところですね。
ノブ君の手紙には感激しました。
ではでは
ここまできました~
疲れた~~(特に目)
いや~とてつもなく変態だな西条
今こんなやつがいないのが残念だ。