携帯用カウンター 
←第3話 パンティを探せ!(1)へ|第5話 パンティを探せ!(3)へ→
←3章までに登場した主な人たちへ
▼携帯用いきなりコメント欄
第4話 パンティを探せ!(2)

「セ、セクシーって?」
聞き返す店員さん。
「もっとこう小股の切れ上がったヤツっていうか、レースのついたやつっていうか・・・」
馬鹿!なに具体的に答えてんだよ!
だいたいにして「小股の切れ上がった」の使い方まちがってるぞ?
「し、しつれいしました~。また来ま~す」
僕たちは孝昭くんの手をひいて大慌てで売店を出ました。
「おまえね~。どこの弟が長期入院の姉にレースの下着とか買うわけ?」
「だって地味だったからよー・・・」
僕たちは絶望と脱力感のうちに市立病院を後にしたのでした。
帰り道。
「あー!どっかにパンティ落ちてねーかなぁ!なんとかなんねーか?パンティ!」
どうでもいいけど、こんな街中でパンティ、パンティって騒ぐなよ。
通りすがりの女子学生たちがクスクスと笑っています。
「いっそあのネェちゃんたちナンパしちゃおうか?」
「かまわないけど、なんて言って下着入手するわけ?」
「ヘイ!彼女!いっしょにパンツ買わない?」
「ダメに決まってるだろ・・・」
「軽蔑されるかな?」
いや。軽蔑っていうより、警察だろ?それ。
「姉ちゃんは持ってるんだよなー。こう、小股の切れ上がったヤツ」
だから「小股の切れ上がった」の使い方がおかしいってのに。
つくづく形から入る男です。
「ふうん。あのお姉さんがねぇ」
「意外か?」と、孝昭くん。
「ああ、どっちかって言うと姉御って感じだもんな。お前の姉さん」
「そうだ!お前から頼んだらどうかな?」
「はぁ?」
「実の弟だからダメなんであって、お前なら少しはアネキに信望あるし」
どういう信望でしょう?
「馬鹿言え!僕だって命は惜しいよ」
しかし、その日の夜。
孝昭くんから電話がありました。
なにやら半ベソな孝昭くん。
「あーもしもし。お、俺、孝昭」
「ああ。どうした?」
「あの、ね。あの、アネキに替わるから」
「はぁ?お姉さん?」
なにやら後ろで「さっさと替われ」とかの怒声が聴こえます。
「おい。アタシだけどさ」
すっげー険悪な雰囲気です。挨拶が「おい」です。
遅ればせの紹介ですが、孝昭くんのお姉さん、少し、というか、だいぶ「スケ番」入ってます。
「ああ、お姉さん、ごぶさたしてます」
「お前、アタシの下着が欲しいんだって?」
はぁ?
「孝昭がねぇ。さっきアタシの下着あさってたんで問いつめたら、アンタが欲しがってる、って言うんだよ。ホントなのか?」
「え!・・・いや・・・そんなことは・・・」
孝昭のバカヤロー。なんてことを!
ところが。
「いいよ。やるよ」
「え?」
「やるって言ってんだよ。アタシのパンツ。他ならぬお前の頼みだからな。小股の切れ上がったすっげーヤツ」
小股・・・姉弟して使い方間違ってます。
「なんだ、うれしくねーのか?」
「え、ほ、本当なんですか? う、うれしいです!すっごく!」
これが信望ってやつでしょうか?一瞬光明がさしました。パンツですが。
「んなわけねーだろ!やっぱりテメーだったのかっ!」
しまった!!ひっかかった!
「まったく何考えてんだよ!このド変態高校生が!」
「え?いや・・・ち・・・ちがう・・・・」
ガチャ!
電話は切れました。
ド変態高校生・・・・・。
なんで・・・・・・。
←第3話 パンティを探せ!(1)へ|第5話 パンティを探せ!(3)へ→
←3章までに登場した主な人たちへ
←第3話 パンティを探せ!(1)へ|第5話 パンティを探せ!(3)へ→
←3章までに登場した主な人たちへ
▼携帯用いきなりコメント欄
第4話 パンティを探せ!(2)

「セ、セクシーって?」
聞き返す店員さん。
「もっとこう小股の切れ上がったヤツっていうか、レースのついたやつっていうか・・・」
馬鹿!なに具体的に答えてんだよ!
だいたいにして「小股の切れ上がった」の使い方まちがってるぞ?
「し、しつれいしました~。また来ま~す」
僕たちは孝昭くんの手をひいて大慌てで売店を出ました。
「おまえね~。どこの弟が長期入院の姉にレースの下着とか買うわけ?」
「だって地味だったからよー・・・」
僕たちは絶望と脱力感のうちに市立病院を後にしたのでした。
帰り道。
「あー!どっかにパンティ落ちてねーかなぁ!なんとかなんねーか?パンティ!」
どうでもいいけど、こんな街中でパンティ、パンティって騒ぐなよ。
通りすがりの女子学生たちがクスクスと笑っています。
「いっそあのネェちゃんたちナンパしちゃおうか?」
「かまわないけど、なんて言って下着入手するわけ?」
「ヘイ!彼女!いっしょにパンツ買わない?」
「ダメに決まってるだろ・・・」
「軽蔑されるかな?」
いや。軽蔑っていうより、警察だろ?それ。
「姉ちゃんは持ってるんだよなー。こう、小股の切れ上がったヤツ」
だから「小股の切れ上がった」の使い方がおかしいってのに。
つくづく形から入る男です。
「ふうん。あのお姉さんがねぇ」
「意外か?」と、孝昭くん。
「ああ、どっちかって言うと姉御って感じだもんな。お前の姉さん」
「そうだ!お前から頼んだらどうかな?」
「はぁ?」
「実の弟だからダメなんであって、お前なら少しはアネキに信望あるし」
どういう信望でしょう?
「馬鹿言え!僕だって命は惜しいよ」
しかし、その日の夜。
孝昭くんから電話がありました。
なにやら半ベソな孝昭くん。
「あーもしもし。お、俺、孝昭」
「ああ。どうした?」
「あの、ね。あの、アネキに替わるから」
「はぁ?お姉さん?」
なにやら後ろで「さっさと替われ」とかの怒声が聴こえます。
「おい。アタシだけどさ」
すっげー険悪な雰囲気です。挨拶が「おい」です。
遅ればせの紹介ですが、孝昭くんのお姉さん、少し、というか、だいぶ「スケ番」入ってます。
「ああ、お姉さん、ごぶさたしてます」
「お前、アタシの下着が欲しいんだって?」
はぁ?
「孝昭がねぇ。さっきアタシの下着あさってたんで問いつめたら、アンタが欲しがってる、って言うんだよ。ホントなのか?」
「え!・・・いや・・・そんなことは・・・」
孝昭のバカヤロー。なんてことを!
ところが。
「いいよ。やるよ」
「え?」
「やるって言ってんだよ。アタシのパンツ。他ならぬお前の頼みだからな。小股の切れ上がったすっげーヤツ」
小股・・・姉弟して使い方間違ってます。
「なんだ、うれしくねーのか?」
「え、ほ、本当なんですか? う、うれしいです!すっごく!」
これが信望ってやつでしょうか?一瞬光明がさしました。パンツですが。
「んなわけねーだろ!やっぱりテメーだったのかっ!」
しまった!!ひっかかった!
「まったく何考えてんだよ!このド変態高校生が!」
「え?いや・・・ち・・・ちがう・・・・」
ガチャ!
電話は切れました。
ド変態高校生・・・・・。
なんで・・・・・・。
←第3話 パンティを探せ!(1)へ|第5話 パンティを探せ!(3)へ→
←3章までに登場した主な人たちへ
- 関連記事
-
- 4章:第5話 パンティを探せ!(3)
- 4章:第4話 パンティを探せ!(2)
- 4章:第3話 パンティを探せ!(1)
いやー面白い。昨日来て全部一気読みしました。やはり実話だからでしょうね、一人一人キャラが立ってて、筋も面白くて、言う事ありません。これからも頑張って下さい。
ジョン一郎様。はじめまして。
お読みいただきありがとうございます。
さすがにこれだけの長さになると、同じような繰り返しなものですから、書いた当人でさえ一気読みはきついです。もうありがたくって涙出そうです。
書いていて西条くんと孝昭くんなど、現場にいるとまるで違うキャラなのに、文章で書くとかぶりまくっていてけっこう困ります。
現在100日目くらい。あと600日分、飽きずにお楽しみいただければ幸いでございます。
スケ番ねぇさんにバレルのは・・・・自業自得なんぢゃ?(^^;)
ものすごい脳をもってるおねぇさんだこと・・・
最初から読み返してみるとまた違った視点から見れます。
・・・「ヘイ!彼女!一緒にパンツ買わない?」爆笑です!!
ド変態最低スケベ高校生で・・・・。
このコメントは管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
初めまして。
お姉さんこそが、諸葛孔明!ってすっごくおかしくて思わずコメントしてしまいました。
全部ちょ~面白いです。
最初は悪い事するの…ってドキドキだったのですが、全部かわいいいたずらで、とても楽しい気持ちになっています。
病院にセクシーなのがあるわけないじゃん
大・大爆笑