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第3話 パンティを探せ!(1)

「パンツにはパンツ」。
とは言いましたものの、これは思ったよりずっと難問でした。
なにしろ「欲しい」のは、我々の履いているパンツではなく、言うまでもなく女性のはく、所謂「パンティ」の類いであるからです。
それも作戦上、西条くんの母ちゃんパンツのようなものではなく、セクシーなものが必要でした。
これを男子高校生が入手するのはかなり至難の業です。
女子高生が男性用パンツを入手するのは、さほど難しくもなさそうなのに、この差はなんなのでしょう?
「井上~。妹の夕子ちゃんからもらえない?」と、西条くん。
「ばっ、ばか言うな!もらえるかっ!」
グレート井上くん。
「じゃぁ、盗めない?」
「だからぁ。どこの世界に妹の下着盗む兄がいるっ!?」
続けてグレート井上くん、
「だいたいさぁ。妹が履いてるようなのはダメだよ。中3だぞ、中3。欲しいのはもっとセクシーなやつだろ?」
「え!夕子ちゃん、どういうの履いてるわけ?」
すでに本題が夕子ちゃんの下着の柄に移ってしまっています。
「いや・・・さくらんぼ柄とか・・・」
律儀に応えるグレート井上くん。
「おおおおぉぉぉ・・・」
「ストライプとか・・・・」
「おおおおぉぉぉ・・・」
グレート井上くんがひとこと話すたびに、どよめきがおこります。
ああ・・・神様。なぜ男をこういう生き物につくりたもうたのでしょう?
「それからそれから?」
「だからぁ。夕子ちゃんのパンツの柄じゃないだろ?主題は」
「うん。でもせっかくだから」
なにがせっかくじゃ!
「じゃぁさぁ。孝昭。お前、ネェちゃんの借りてこい!」と、さらに西条くん。
コイツは、すでに作戦とかを離れ、パンツが欲しいだけにも思えます。
「ばっ、ばか言うな!そんなのばれたら殺されるぞ!」
孝昭くんのお姉さんは、我々よりは1つ上で18歳。
こう言ってはなんですが、女性の下着として考えれば最も価値の高い年齢でした。
しかし、彼女は、孝昭くんが言うように、孝昭くんに輪をかけて強い女性でしたので、言い分はもっともだったのです。
「う~〜〜〜〜〜〜ん」
メンバーには女性のきょうだいがいる者が8名もおりましたが、このことについては全員および腰でした。
僕や西条くんには男兄弟しかいませんでしたからわかりませんが、それほどに「たいへんなこと」なのでしょう。
「じゃぁ・・・盗むか買うしかないわけだなぁ・・・・」
「盗むって・・・。やだよ。捕まったとき、パンティ泥棒なんて・・・・」
「うーん・・・」
ごもっともです。
「クラスの女子にたのむってのは?村山あたりがたのめばなんとかなるんじゃない?」
「そうだそうだ。こういう時のためにモテてるんだからなっ」
いや・・・こういう時のためにモテてるわけじゃないと思うんですが。
「ばっ、ばか言え!その後はどうするつもりだ?」
村山くん。これももっともな言い分。
「お前、なんとか女だまして買わせろよ。諸葛孔明だろ?」
今度の矛先は僕です。
諸葛孔明がこんなしょーもないことで悩んだとは思えませんが。
だいたいだますって、どうだませばいいのでしょう?台詞がまったく思いうかびません。
買うにせよ、盗むにせよ、もらうにせよ、これは大難関でした。
僕たち男子高校生にとっては、それはダイヤモンドにも匹敵すると言っても過言ではありません。あらゆる意味で。
こんなにすごいもんだとは、それまで思ってもみませんでした。パンティ。
結局「もらう」「盗む」はあきらめ、購入を前提にすることに。
もっとも無難、というか、犯罪でないのはこれしかありません。
そこで全員が知恵を絞り、最も「女性の下着を買いやすい」ところを見つけました。
それは「病院の売店」です。
病院の売店なら「姉が入院している」とか理由をつければ、僕たちにも買えないことはないのではないか?
という算段。ナイスアイディア!
同じ事でお悩みの男性にはオススメです。
さっそく僕たちは、その日のうちに、主立ったメンバー3人で、市立病院へと向かいました。
ところが・・・。
なにしろ病院ですから、普通とは少し目的が違います。
売店にある女性用下着は、かなり地味だったのです。
「う~ん。これじゃぁ作戦には使えないなぁ・・・」
と、女性の下着前で奇妙な品評会をしている僕たち。
すでにかなりヘンです。
「どうかしたの?」
と、やさしい女性店員さん。
僕が
「えっと・・・ちょっと姉が長期入院するので、下着を買っていかなくちゃいけないんですけど・・・」
「ふぅ~ん・・」
今考えれば、入院している姉の下着を、男子高校生が3人も揃って選ぶ、ってのはそうとうに異常です。
すでに少し懐疑的な店員さんでしたが、とりあえずここまでは順調でした。
が、孝昭くん。
「もっとセクシーなのってありません?」
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「パンツにはパンツ」。
とは言いましたものの、これは思ったよりずっと難問でした。
なにしろ「欲しい」のは、我々の履いているパンツではなく、言うまでもなく女性のはく、所謂「パンティ」の類いであるからです。
それも作戦上、西条くんの母ちゃんパンツのようなものではなく、セクシーなものが必要でした。
これを男子高校生が入手するのはかなり至難の業です。
女子高生が男性用パンツを入手するのは、さほど難しくもなさそうなのに、この差はなんなのでしょう?
「井上~。妹の夕子ちゃんからもらえない?」と、西条くん。
「ばっ、ばか言うな!もらえるかっ!」
グレート井上くん。
「じゃぁ、盗めない?」
「だからぁ。どこの世界に妹の下着盗む兄がいるっ!?」
続けてグレート井上くん、
「だいたいさぁ。妹が履いてるようなのはダメだよ。中3だぞ、中3。欲しいのはもっとセクシーなやつだろ?」
「え!夕子ちゃん、どういうの履いてるわけ?」
すでに本題が夕子ちゃんの下着の柄に移ってしまっています。
「いや・・・さくらんぼ柄とか・・・」
律儀に応えるグレート井上くん。
「おおおおぉぉぉ・・・」
「ストライプとか・・・・」
「おおおおぉぉぉ・・・」
グレート井上くんがひとこと話すたびに、どよめきがおこります。
ああ・・・神様。なぜ男をこういう生き物につくりたもうたのでしょう?
「それからそれから?」
「だからぁ。夕子ちゃんのパンツの柄じゃないだろ?主題は」
「うん。でもせっかくだから」
なにがせっかくじゃ!
「じゃぁさぁ。孝昭。お前、ネェちゃんの借りてこい!」と、さらに西条くん。
コイツは、すでに作戦とかを離れ、パンツが欲しいだけにも思えます。
「ばっ、ばか言うな!そんなのばれたら殺されるぞ!」
孝昭くんのお姉さんは、我々よりは1つ上で18歳。
こう言ってはなんですが、女性の下着として考えれば最も価値の高い年齢でした。
しかし、彼女は、孝昭くんが言うように、孝昭くんに輪をかけて強い女性でしたので、言い分はもっともだったのです。
「う~〜〜〜〜〜〜ん」
メンバーには女性のきょうだいがいる者が8名もおりましたが、このことについては全員および腰でした。
僕や西条くんには男兄弟しかいませんでしたからわかりませんが、それほどに「たいへんなこと」なのでしょう。
「じゃぁ・・・盗むか買うしかないわけだなぁ・・・・」
「盗むって・・・。やだよ。捕まったとき、パンティ泥棒なんて・・・・」
「うーん・・・」
ごもっともです。
「クラスの女子にたのむってのは?村山あたりがたのめばなんとかなるんじゃない?」
「そうだそうだ。こういう時のためにモテてるんだからなっ」
いや・・・こういう時のためにモテてるわけじゃないと思うんですが。
「ばっ、ばか言え!その後はどうするつもりだ?」
村山くん。これももっともな言い分。
「お前、なんとか女だまして買わせろよ。諸葛孔明だろ?」
今度の矛先は僕です。
諸葛孔明がこんなしょーもないことで悩んだとは思えませんが。
だいたいだますって、どうだませばいいのでしょう?台詞がまったく思いうかびません。
買うにせよ、盗むにせよ、もらうにせよ、これは大難関でした。
僕たち男子高校生にとっては、それはダイヤモンドにも匹敵すると言っても過言ではありません。あらゆる意味で。
こんなにすごいもんだとは、それまで思ってもみませんでした。パンティ。
結局「もらう」「盗む」はあきらめ、購入を前提にすることに。
もっとも無難、というか、犯罪でないのはこれしかありません。
そこで全員が知恵を絞り、最も「女性の下着を買いやすい」ところを見つけました。
それは「病院の売店」です。
病院の売店なら「姉が入院している」とか理由をつければ、僕たちにも買えないことはないのではないか?
という算段。ナイスアイディア!
同じ事でお悩みの男性にはオススメです。
さっそく僕たちは、その日のうちに、主立ったメンバー3人で、市立病院へと向かいました。
ところが・・・。
なにしろ病院ですから、普通とは少し目的が違います。
売店にある女性用下着は、かなり地味だったのです。
「う~ん。これじゃぁ作戦には使えないなぁ・・・」
と、女性の下着前で奇妙な品評会をしている僕たち。
すでにかなりヘンです。
「どうかしたの?」
と、やさしい女性店員さん。
僕が
「えっと・・・ちょっと姉が長期入院するので、下着を買っていかなくちゃいけないんですけど・・・」
「ふぅ~ん・・」
今考えれば、入院している姉の下着を、男子高校生が3人も揃って選ぶ、ってのはそうとうに異常です。
すでに少し懐疑的な店員さんでしたが、とりあえずここまでは順調でした。
が、孝昭くん。
「もっとセクシーなのってありません?」
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孝昭くん さすがっ!!
あまりに爆笑だったので、
新雪を踏ませていただきました
あはは~っっ
く・・・セクシ~・・・・
パンティごときに、こんなに悩む高校生って・・・
青春だあ~
(このころ、通販って手もありましたっけ・・・)
うっしゃ3番だ
>ガーベラ・テトラ さん
ほんっとに足跡だねぇ。
関心しちゃいますよ。
▲
>アキプンさん
この頃は、まだ通販なんてありません。
今はいいですよね~。
どうでもいいことかもしれませんが、一コメのいちごばななさんの
「新雪を踏ませていただきました」
ってすごくいい表現ですね!
ちょっと感激したので自分も踏ませていただきます。
夏ですが(^_^;)
あ、もちろん本文も面白かったですよ(汗々)
自分は18歳で弟がいますが・・・
下着を盗まれたと分かったらやはり
立ち上がれなくしてやりますね
アッハハハハハハ(爆笑)孝昭~~~~っ!!!!ハハハッ(笑)
ママチャリはともかく、西条君には男兄弟がいたんですね?
Quelle phrase nécessaire... super, l'idée excellente
adriannaml bb4arg48