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第1話 女教師杏子(1)
話は、3章、中間試験終了時にもどります。
つまりレコード屋さんと対決する前。駐在さんに置き去りにされた数日後、ということです。
頭をレコード屋作戦会議直前にもどしてください。
駐在さんは、自分の「沼に高校生置き去り大作戦」が失敗し、しかも町にもどって来るまで、喉や目に後遺症がしばらく残っておりましたので、
「おぼえてろ~」
とヒャックリを、連発しておりました。
しかし、警察官が高校生に向かって「おぼえてろ~」は、かなりきている台詞でした。
きっと現代なら「とんでもない公務員」として全国ニュースにでもなるのでしょうが、当時は公務員の給与は安く、特に警察官は重労働で安月給でしたので、人々の信望を得ておりました。
いずれにせよ寛容な時代だったのです。
さて。レコード屋対策会議直前のことです。
西条くんが、
「ちょっと、俺、職員室まで行かないといけねーんだよなー」
普通の相手なら「なぜ?」と、質問が飛び出すところですが、彼の場合、それが日課のようなものでしたので、誰も興味をしめしませんでした。
が、それがどんなトラブルに結びつくか不安ではあったので
「なにかしたのか?」
といつもながらの問いをしますと
「いや・・・物を引き取りに行くんだけどさ。つきあってくれる?」
「なにを引き取るんだ?」
「それがよー・・・・」
「本屋から届け物ぉ?」
「そうなんだよ・・・」
彼は、万引き疑惑の際、袋から引きずり出されたビロビロシリーズ、具体的には
「びろびろのハエ取りリボン」と
「西条くんの母ちゃんのびろびろパンツ」
を、そのまま本屋さんの机においてきた、と言うのです。
確かに・・・・。毒ガスぞうきんは袋にもどしましたが、そのまますぐに蓋を閉めました。(2章『VS本屋』参照)
「そいつをさ、駐在が学校に届けたらしいんだけど・・・」
駐在!?
「それってただ事じゃないんじゃないか?」
そうです。思い出してください。
駐在さんには、僕たちが与えてしまった『○Mファン』1月号~8月号がまだ手元にあるのです。
「うん・・・・・まぁ・・・・・」
奥歯にモノのはさまったような言い方。
「中身はもう確認したのか?」
「ああ、だって、すでに1回呼び出されてっから」
ふむ。気になる『S○ファン』は?
「ん。入ってた。2月号・・・」
やっぱり・・・・・・。やってくると思いました。駐在。
「するとまた没収か?」
「いや・・・それは俺が学校に持って来たもんじゃねぇからな。没収はしねーんだって」
なるほど。それで放課後引き取りなわけか・・。
よかったな、と言ってやるべきことなのでしょうか?
「でも、2月号でよかったじゃないか。1月号ならバター付きだろ?」(2章『バター騒動』参照)
これは村山くんの質問。みんなよく覚えてます。
「え?あ、ああ」
どうも歯切れの悪い西条くん。
ん?
「お前・・・・まさか・・・2月号も・・・?」
「ん。ちょっとだけだよ。グラビアページのさ。少しだけバター試してるけど・・・。2月号も・・・」
はぁ!?
「お前ねぇ。1月号全ページやってダメなんだから、2月号もダメに決まってるだろ!?」
「いや。印刷屋が悔い改めることもあるじゃん?」
お前が悔い改めろっ!!
だいたいなに過少申告してんでしょう?こいつ。
しかし。
「いや・・・それだけならまだよかったんだけど・・・・」
ん?それだけじゃないってこと?それだけでもじゅうぶんですけど。
「やり口がすげぇんだよ。駐在のさぁ。これが憂鬱のタネなんだ」
僕はせいぜい『S○ファン』止まりと思っておりましたので、ちょっと驚きました。
能天気が学生服着ていると言っても過言ではない西条くんが、この落ち込みよう。
絶対にただ事ではありません。
「問題は白井なんだよなー・・・・・」
白井、とは、西条くんのクラスの担任の白井杏子先生(仮名30歳 お茶○水女子大出身)のことです。
彼女はクラス担任だけでなく、西条くんの所属する陸上部の顧問でもありました。
先生がなにかかかわりあるのか?
僕は、グレート井上くんを連れ立って、西条くんの引き取りにつきあうことにしました。
さほどの時間をくうでもなく、西条くんは職員室から解放されました。
彼の手には、大きく名前が書いてある書店の紙袋。
見た目普通の紙袋に、どんな秘密があるというのでしょう?
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第1話 女教師杏子(1)
話は、3章、中間試験終了時にもどります。
つまりレコード屋さんと対決する前。駐在さんに置き去りにされた数日後、ということです。
頭をレコード屋作戦会議直前にもどしてください。
駐在さんは、自分の「沼に高校生置き去り大作戦」が失敗し、しかも町にもどって来るまで、喉や目に後遺症がしばらく残っておりましたので、
「おぼえてろ~」
とヒャックリを、連発しておりました。
しかし、警察官が高校生に向かって「おぼえてろ~」は、かなりきている台詞でした。
きっと現代なら「とんでもない公務員」として全国ニュースにでもなるのでしょうが、当時は公務員の給与は安く、特に警察官は重労働で安月給でしたので、人々の信望を得ておりました。
いずれにせよ寛容な時代だったのです。
さて。レコード屋対策会議直前のことです。
西条くんが、
「ちょっと、俺、職員室まで行かないといけねーんだよなー」
普通の相手なら「なぜ?」と、質問が飛び出すところですが、彼の場合、それが日課のようなものでしたので、誰も興味をしめしませんでした。
が、それがどんなトラブルに結びつくか不安ではあったので
「なにかしたのか?」
といつもながらの問いをしますと
「いや・・・物を引き取りに行くんだけどさ。つきあってくれる?」
「なにを引き取るんだ?」
「それがよー・・・・」
「本屋から届け物ぉ?」
「そうなんだよ・・・」
彼は、万引き疑惑の際、袋から引きずり出されたビロビロシリーズ、具体的には
「びろびろのハエ取りリボン」と
「西条くんの母ちゃんのびろびろパンツ」
を、そのまま本屋さんの机においてきた、と言うのです。
確かに・・・・。毒ガスぞうきんは袋にもどしましたが、そのまますぐに蓋を閉めました。(2章『VS本屋』参照)
「そいつをさ、駐在が学校に届けたらしいんだけど・・・」
駐在!?
「それってただ事じゃないんじゃないか?」
そうです。思い出してください。
駐在さんには、僕たちが与えてしまった『○Mファン』1月号~8月号がまだ手元にあるのです。
「うん・・・・・まぁ・・・・・」
奥歯にモノのはさまったような言い方。
「中身はもう確認したのか?」
「ああ、だって、すでに1回呼び出されてっから」
ふむ。気になる『S○ファン』は?
「ん。入ってた。2月号・・・」
やっぱり・・・・・・。やってくると思いました。駐在。
「するとまた没収か?」
「いや・・・それは俺が学校に持って来たもんじゃねぇからな。没収はしねーんだって」
なるほど。それで放課後引き取りなわけか・・。
よかったな、と言ってやるべきことなのでしょうか?
「でも、2月号でよかったじゃないか。1月号ならバター付きだろ?」(2章『バター騒動』参照)
これは村山くんの質問。みんなよく覚えてます。
「え?あ、ああ」
どうも歯切れの悪い西条くん。
ん?
「お前・・・・まさか・・・2月号も・・・?」
「ん。ちょっとだけだよ。グラビアページのさ。少しだけバター試してるけど・・・。2月号も・・・」
はぁ!?
「お前ねぇ。1月号全ページやってダメなんだから、2月号もダメに決まってるだろ!?」
「いや。印刷屋が悔い改めることもあるじゃん?」
お前が悔い改めろっ!!
だいたいなに過少申告してんでしょう?こいつ。
しかし。
「いや・・・それだけならまだよかったんだけど・・・・」
ん?それだけじゃないってこと?それだけでもじゅうぶんですけど。
「やり口がすげぇんだよ。駐在のさぁ。これが憂鬱のタネなんだ」
僕はせいぜい『S○ファン』止まりと思っておりましたので、ちょっと驚きました。
能天気が学生服着ていると言っても過言ではない西条くんが、この落ち込みよう。
絶対にただ事ではありません。
「問題は白井なんだよなー・・・・・」
白井、とは、西条くんのクラスの担任の白井杏子先生(仮名30歳 お茶○水女子大出身)のことです。
彼女はクラス担任だけでなく、西条くんの所属する陸上部の顧問でもありました。
先生がなにかかかわりあるのか?
僕は、グレート井上くんを連れ立って、西条くんの引き取りにつきあうことにしました。
さほどの時間をくうでもなく、西条くんは職員室から解放されました。
彼の手には、大きく名前が書いてある書店の紙袋。
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西条君は、七つの大罪の内一つは完っ壁にクリアしてますね。
お前が悔い改めろっ!
↑サイコー!
「過少申告」
西条君でも羞恥心ってあったんですね。
ほの~ ぼの~
オハツデス┏○ペコッ 昨日から読んでます
西条君の行動パターンがウチのダンナとかぶります
( ´;゜;ё;゜;)
印刷屋が悔い改める・・・・・・
バターがもったいないですよね(笑)
印刷や!くいあらためよ
超ウケる