「わかったら、さっさと次の柱、削りやがれ!」
「え!まだ?」
僕が、知りもしない人の家の建築に勤しんでいた頃、当の五十嵐さんには、ビッグな出来事が起きていました。
警察庁では、毎年、白バイ隊の技術を競う『全国白バイ安全運転競技大会』というのを開催しているのですが、その県代表に五十嵐さんが選ばれた、らしいのです。
この大会は、1969年から開催され、それまでは東京以南の県警が上位を独占。
やはり、雪の降る地区は弱いのです。
しかし、五十嵐さんはご存知の東京育ち。
バイクを覚えたのも東京であり、「今年こそ!」と、県警の期待も高まっていたのでした。
僕たちの中で、この情報を得たのは、当然、早苗さんを通じて孝昭くん。
とたんに孝昭くんは、難しい立場になりました。
そんなことは露とも知らない僕は、
「あの〜、川上さん。弟さんに・・・・・」
「いいからコッチの柱、削りやがれ!トロトロすんな!」
鬼軍曹に会いたいがゆえに、カンナかけを続けていたのでした・・・。
一方の孝昭くんの方は、河野くんたちを呼び寄せて、
「ん〜〜〜〜。今はあんまり刺激しねぇほうがいいかもなぁ」
「だよな〜」
話し合いを進めていまして。
同じ頃、僕の方は、
「柱、カンナ終わりました。それであの〜、弟さんに・・・・・」
「おお!じゃ、次はノコのかけかた教えてやっから!」
「ノコ・・・?」
「ノコはデェクの基本だぜ!」
孝昭くんたちは、
「すげぇよなーー。県代表だってよ」
「こうなったら、五十嵐さん、応援するしかねぇか?」
僕のほうは、
「お!ノコもスジがいいじゃねぇか!お前!」
「ホ、ホントですか?」
「おおよ!こっちの板も切ってみろ!」
孝昭くんたちは、
「応援すんのもいいけどなぁ。なんか肝心なことを忘れてる気がする・・・・」
「なんだっけ?」
「わかんねぇけど・・・・。なんか引っかかるんだよな」
僕のほうは、
「よーーーし!次はノミだぜ!」
「ノミ・・・・?」
「ノミはデェクの基本だぜ!」
つづく・・・・・
←Mr.白バイと鬼軍曹 第7話へ|Mr.白バイと鬼軍曹 第9話へ→
▲索引へ
「え!まだ?」
僕が、知りもしない人の家の建築に勤しんでいた頃、当の五十嵐さんには、ビッグな出来事が起きていました。
警察庁では、毎年、白バイ隊の技術を競う『全国白バイ安全運転競技大会』というのを開催しているのですが、その県代表に五十嵐さんが選ばれた、らしいのです。
この大会は、1969年から開催され、それまでは東京以南の県警が上位を独占。
やはり、雪の降る地区は弱いのです。
しかし、五十嵐さんはご存知の東京育ち。
バイクを覚えたのも東京であり、「今年こそ!」と、県警の期待も高まっていたのでした。
僕たちの中で、この情報を得たのは、当然、早苗さんを通じて孝昭くん。
とたんに孝昭くんは、難しい立場になりました。
そんなことは露とも知らない僕は、
「あの〜、川上さん。弟さんに・・・・・」
「いいからコッチの柱、削りやがれ!トロトロすんな!」
鬼軍曹に会いたいがゆえに、カンナかけを続けていたのでした・・・。
一方の孝昭くんの方は、河野くんたちを呼び寄せて、
「ん〜〜〜〜。今はあんまり刺激しねぇほうがいいかもなぁ」
「だよな〜」
話し合いを進めていまして。
同じ頃、僕の方は、
「柱、カンナ終わりました。それであの〜、弟さんに・・・・・」
「おお!じゃ、次はノコのかけかた教えてやっから!」
「ノコ・・・?」
「ノコはデェクの基本だぜ!」
孝昭くんたちは、
「すげぇよなーー。県代表だってよ」
「こうなったら、五十嵐さん、応援するしかねぇか?」
僕のほうは、
「お!ノコもスジがいいじゃねぇか!お前!」
「ホ、ホントですか?」
「おおよ!こっちの板も切ってみろ!」
孝昭くんたちは、
「応援すんのもいいけどなぁ。なんか肝心なことを忘れてる気がする・・・・」
「なんだっけ?」
「わかんねぇけど・・・・。なんか引っかかるんだよな」
僕のほうは、
「よーーーし!次はノミだぜ!」
「ノミ・・・・?」
「ノミはデェクの基本だぜ!」
つづく・・・・・
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もう、大工さんなりますね笑
ママチャリくん…こうして、立派なでぇくに…(涙
って、わはははは~♪
いっちばーん⁉︎✨
本当に家建てちゃうww
孝昭くん、ママチャリくんのこと 忘れちゃったのね…
ママチャリくんは…
このままだと 忘れて 大工まっしぐら…?(笑)
さすがにノミは難しいですね
このままでは、ママチャリがでぇくに…(笑)
孝昭たちに忘れられる始末…(笑)
まぁ、ただで技術を習得できるんだから、もうけたと思って・・・・(;´▽`lllA``)
のっぽさん部隊の隊長候補になれるかもしれないし。。。。
そのうち、自力で自分の家を建てられたら、かっこいいし。。。。
いちおう、なぐさめてます(*^。^*)V
これを機にママチャリは
ノッポさん部隊になるのか?笑
五十嵐さんのために一軒。
いいじゃないですか?ケンカ弱いし(笑)
のっぽさん部隊いいかもなー(笑)
てか、グダグダ(笑)
ママチャリと孝昭君たち、どちらが五十嵐さんへの復讐に近づいているんだろ?
大工への道のりだったらママチャリが確実に近づいているんだろうけど(笑)
デェクって…笑
ようやく、20巻読み終えました〜!
ママチャリはなんでも出来るんだな〜素敵〜♡
ママチャリ頑張ってますね!笑
この調子だといつになったら鬼軍曹にたどり着くのかな…
ママチャリ忘れられてる…(;゚д゚)
そしてまたママチャリの万能性が増していく…。
このままだと全部ママチャリが建てることに…
…というか、素人が建てた家でいいの!?
ママチャリくん忘れられてる内に、どんどん大工さんの腕を磨いちゃうのでゎ…
ママチャリ…こき使われてる気が…ww
建設関係者だからって
天井裏の大梁に落書きしちゃ駄目ですよ
自分で家建てられるようになりそうですね。
ママチャリくんはしっかりデェクの基本を身につけてますね(^_^;)
しかし、応援しない訳にもいきませんよね(^ ^)
墨付けできれば一人前!ですな
もういっそこのままデェクになってしまったら
>たりゅーさん
>マツネコさん
初登校! だよねぇ?
いらっしゃい。
前に1回だけコメントしてます!
楽しませてもらってます。
人柱以外にも役に立つんですネ。