孝昭くんはぬかっていました。
「降ろし終わったぞ〜〜」
「ふぅ〜〜〜」
結局、久保くんと2人、屋根裏の荷物を外に出し終えたのですが、
「じゃ、ババァ。ここからいる物といらない物、分けてくれ」
「あら。さっきいたおもしろいお兄ちゃんは?」
「全体的におもしろい兄ちゃんだからな。どいつのことだ?」
「さっきいたおもしろいお兄ちゃんはーーーーーーー?」
「こっちは聞こえてるってのに!」
「さっきいたおもしろいお兄ちゃんはーーーーーーー?」
「ジェミーのことかーーーーーーー?」
「あ!外人さんだったのかえ?」
「まぁ、外人っつーか。かなり規格の外の人ではある」
「どっちかっつーと銀河系外だな。野郎は」
久保くんは、ここぞとばかりにボロクソ。
「バアさん、肉饅好きなのかーーーーーーー?」
「ジイさんのことは好きだったよ〜〜〜〜〜〜」
「ジジィは食いもんじゃねぇだろが!」
判明したことは、やっぱり「ジェミーは自分が食いたかっただけ」ということ。
「まぁ、そんなもんだと思ってたけどな」
「ジェミーだからな」
深い理由などいりません。「ジェミーだから」。
無敵な理由です。
気を取り直して、孝昭くん、
‖:「こっからいるもんといらないもん選んでくれ。捨てるヤツは全部持ってくから」
「はえ?なんだって?」
「だーかーらーーーーーー」:‖
<※省略 ‖: 〜 :‖まで13回繰り返し>
荷物と言っても、古新聞とか書物や古着の類い、わずかに布団と瀬戸物を残し、そのほとんどが不要品でした。
一番の大物は、直径50cmはあろうという火鉢。
「あとは、全部、捨ててもらっちゃっていいよ」
「そっか。こっちもありがてぇや」
ざっと、軽トラック1台ぶんくらいにはなりそうです。
「あとは捨ててもらっちゃっていいよーーーーーー」
「あとは捨ててもらっちゃっていいよーーーーーー」
「あとは捨ててもらっちゃっていいよーーーーーー」
「だからコッチは聞こえてるって!耳元で叫ぶな!ババァ!」
「‥‥‥あ〜〜〜耳いてぇ〜〜〜」
「大丈夫か?孝昭」
しかし、ここでハタと気づきました。
「こんなにどうやって持ってくんだ?孝昭」
肝心なランサーが戻って来ていません。
「クソ〜〜〜。河野だまくらかして全部積みこむつもりだったのに」
「いや〜〜〜、ランサーじゃ入んないだろ。さすがに」
「ジェミーと西条を下ろして、エンジンルームにも積めば入った」
「いや‥‥‥孝昭。ランサーはまだ新車だぞ?」
「新車でも容量は変わんねぇだろが」
こっちはこっちで考えてることがえげつない。
熱い友情は見てくれだけです。
幸い、お婆さんの家にはリヤカーがあったので、それを借りることになりました。
満載と言うよりも山積みです。
特にその山頂に鎮座する火鉢は超じゃまもの。
「この火鉢も持ってくのか?孝昭。こんなの売れねぇぞ?」
「じゃぁ、久保がババァに交渉しろ。俺はヤだ!」
無理もありません。
「じゃぁな、バァさん。わりぃけど俺のバイクは明日とりにくっから、置いといてくれ」
「あとはコッチで捨てとくからいいよーーーーー」
「俺のバイクだっちゅうに!」
第13話へ→
▲目次へへ
「降ろし終わったぞ〜〜」
「ふぅ〜〜〜」
結局、久保くんと2人、屋根裏の荷物を外に出し終えたのですが、
「じゃ、ババァ。ここからいる物といらない物、分けてくれ」
「あら。さっきいたおもしろいお兄ちゃんは?」
「全体的におもしろい兄ちゃんだからな。どいつのことだ?」
「さっきいたおもしろいお兄ちゃんはーーーーーーー?」
「こっちは聞こえてるってのに!」
「さっきいたおもしろいお兄ちゃんはーーーーーーー?」
「ジェミーのことかーーーーーーー?」
「あ!外人さんだったのかえ?」
「まぁ、外人っつーか。かなり規格の外の人ではある」
「どっちかっつーと銀河系外だな。野郎は」
久保くんは、ここぞとばかりにボロクソ。
「バアさん、肉饅好きなのかーーーーーーー?」
「ジイさんのことは好きだったよ〜〜〜〜〜〜」
「ジジィは食いもんじゃねぇだろが!」
判明したことは、やっぱり「ジェミーは自分が食いたかっただけ」ということ。
「まぁ、そんなもんだと思ってたけどな」
「ジェミーだからな」
深い理由などいりません。「ジェミーだから」。
無敵な理由です。
気を取り直して、孝昭くん、
‖:「こっからいるもんといらないもん選んでくれ。捨てるヤツは全部持ってくから」
「はえ?なんだって?」
「だーかーらーーーーーー」:‖
<※省略 ‖: 〜 :‖まで13回繰り返し>
荷物と言っても、古新聞とか書物や古着の類い、わずかに布団と瀬戸物を残し、そのほとんどが不要品でした。
一番の大物は、直径50cmはあろうという火鉢。
「あとは、全部、捨ててもらっちゃっていいよ」
「そっか。こっちもありがてぇや」
ざっと、軽トラック1台ぶんくらいにはなりそうです。
「あとは捨ててもらっちゃっていいよーーーーーー」
「あとは捨ててもらっちゃっていいよーーーーーー」
「あとは捨ててもらっちゃっていいよーーーーーー」
「だからコッチは聞こえてるって!耳元で叫ぶな!ババァ!」
「‥‥‥あ〜〜〜耳いてぇ〜〜〜」
「大丈夫か?孝昭」
しかし、ここでハタと気づきました。
「こんなにどうやって持ってくんだ?孝昭」
肝心なランサーが戻って来ていません。
「クソ〜〜〜。河野だまくらかして全部積みこむつもりだったのに」
「いや〜〜〜、ランサーじゃ入んないだろ。さすがに」
「ジェミーと西条を下ろして、エンジンルームにも積めば入った」
「いや‥‥‥孝昭。ランサーはまだ新車だぞ?」
「新車でも容量は変わんねぇだろが」
こっちはこっちで考えてることがえげつない。
熱い友情は見てくれだけです。
幸い、お婆さんの家にはリヤカーがあったので、それを借りることになりました。
満載と言うよりも山積みです。
特にその山頂に鎮座する火鉢は超じゃまもの。
「この火鉢も持ってくのか?孝昭。こんなの売れねぇぞ?」
「じゃぁ、久保がババァに交渉しろ。俺はヤだ!」
無理もありません。
「じゃぁな、バァさん。わりぃけど俺のバイクは明日とりにくっから、置いといてくれ」
「あとはコッチで捨てとくからいいよーーーーー」
「俺のバイクだっちゅうに!」
第13話へ→
▲目次へへ
- 関連記事
-
- 第13話 坂の途中(4)
- 第12話 坂の途中(3)
- 第11話 坂の途中(2)
ジェミーだから(笑)無敵な理由(笑)
全く先が読めないけど、次のポイントはこの火鉢なのかな?
ジェミーだから!
最強の理由ですなぁww
友情はあついんだかあつくないんだか笑笑
バイク本当に捨てられないといいですね(笑)まさかね(^_^;)
エンジンルームはいるかな…?
バイクがw
孝昭君頑張れww
ジェミーだからw
半端ない理由ですね~
ジェミーだからで片づくとはさすが(笑)
友情はガラス細工………これは井上君とママチャリだけではなかったんですね(笑)
孝昭くんがそこまでバカじゃなくて助かりましたね。
……てか、バイクとりに来れるんですかね?
孝昭君頑張れww
あとこの記事と関係ないんですが突然ギャラリーの絵がこのファイルは存在しませんとかになってみれないんですが・・・
ジェミーは無敵ですね(笑)
孝昭君はなにげお年寄りの面倒見がいいですよね笑
大人になってるんですね…
ジェミーと西条君はわからないけど…
孝昭くんのバイク、どうなるんでしょう?さすがにそこまで悪いお婆さんではないと思うのですが。
ジェミーが友達やったらどんな日常になるんやろか(笑)
でもまあ孝明は優しいなー
お婆ちゃんww
あとはこっちで捨てとくから
いいよーーーーー
バイクはどうなる?
確かにジェミーだからというのは非常にわかりやすい理由ですねww
やはり 手段を選ばない孝昭
かっこいい…(笑)
孝昭君のような息子がいてくれたら心強いなぁ~
遅刻して、ジェミーに絡まれましたと言えば……許してくれないでしょうねー。
あぁ....友情って美しい....
孝明君、めっちゃ優しいですね!!
それに比べてジェミーは、、、いつも通りですね笑
>nekoさん
昔のギャラリーの画像は、ほとんど削除されていますね。
理由はへたくそだから。
どうしてあんなに下手だったのか不思議です。
さて、なにをやらかすのかなぁ笑笑
楽しみです(*^_^*)
肉饅買っても戻らないんでしょうか…💦
バイク捨てられちゃうよ~
危ないバァさんだよ
バイクは無事だといいね…。
13回も付き合った孝昭くん、さすがです(^^)
バイクがーーー!
ジェミーだから、何をしても許される^。^訳ではないか、、、
おばあちゃんおもしろすぎるwwww
夜中に1人で笑ってしまった・・・笑
肉饅はやっぱりジェミーが食べたかっただけなんですねwww
普通なら後で取り来る、と言うところだと思うのですが、バイク置いて持って行く、孝昭君の律儀なところが良いですね。
孝昭のバイクが!!
この婆さんならやりかねんっ(;゚Д゚)
一件落着ですが…
たかあきくん大丈夫ですかね⁉︎
早苗さんのパンツで釣ったんですから…
明くる日にレインボー峠には新たなる牝豹伝説が‥
ジェミーだからって、やっぱり面白いですね(^ ^)
しかし、それだけの大荷物をリアカーで大丈夫なんでしょうか?
孝昭君、原爆ばあさんのときといい、おばあさん相手には苦労しまくりですねw
うん。
ジェミーだからですね。(笑)
深い理由はないんですね。(笑)
ばぁちゃんは最強ですね〜
孝昭くん辛抱強いですね。
バイクもリヤカーも無事で済むかな…?
いや~、彼らの友情はおもしろい!!笑
バイクが素直に返ってくれたらいいなぁ~(^-^)
孝明のランサーの扱いひどっ‼‼
孝昭君の漢字の変換ミスりました。
すいません。・°°・(>_<)・°°・。
続きが見たいです
孝昭くんも大変ですねw
ジェミーだから(笑)
明日までバイク残ってるといいですね
読んだら私も肉まん食べたくなったので
コンビニで肉まん買いました(^ー^)
次が楽しみでなりません!(^∇^)
「だっちゅうの!』古!(笑)
孝昭は、ぬかっていた。お宝満載リヤカーは、泥道でヌカってしまい、立ち往生しているところへ・・・・続く。
早く続きが見たいです*\(^o^)/*
今度は火鉢がどうなるか気になるー
続きが見たーい
このコメントは管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
無敵の理由…
孝昭君ヤバーい
かっこよ
バイクが!
捨てようとすんな!
続き楽しみです
続きが気になります
どんだけ広い家なんでしょうね~。(-.-;)
うらやましい。
その火鉢、金魚鉢にしたいです(^∀^)
やっとおいついた(๑´ω`๑)
初コメです!
おばあさん、とっても都合がいい(笑)