「じいちゃんが?」
妖刀を知ってる?
「じいちゃんは歴史に詳しいからね」
「じいちゃんがぁ・・・・」
ここで、今さらほぼ初登場の僕のおじいさんについて書かなくてはなりません。
僕のじいさんという人は、どっちかと言えば理系の母と対照的に、歴史に非常に強く「生き字引」のような人でした。
ご近所でも「知恵者」として有名で、母を三顧の礼を持って嫁として迎え入れたのも、父ではなく祖父。
(この時には、森田じじぃ他との壮絶な争奪戦となったらしい)
12歳にして父親(僕の曾祖父ですね)を「遭難」で亡くし、それから孤軍奮闘、ずっと家父長として家を支た、というのですから大したもんですが、
それだけに、たいへんな頑固者で、正直、僕とはしょっちゅう衝突していました。
「じいちゃん、じいちゃん」
初登場で初台詞のじいちゃん、
「ん?」
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど〜・・・・」
「フム・・・・・お前の出生の秘密かな?」
え!
僕の出生になんか秘密があったのか!?
「いつかは話さんといかんとは思っていたが・・・・」
妖刀どころではありません!
「母はなにも話さんかったか?」
「え・・・・う、ああ、うん。聞いたことない」
「そうか。そいじゃやめとこ」
「え!そこまで話してそれはないだろ?」
「母親が話さぬものを、どうして祖父が言えよう」
「・・・・・そこをなんとか」
祖父。しばらく考え込んでおりましたが、
「どうしても聞きたいと言うのなら・・・・それでは、居間からスズリと筆を持ってまいれ」
スズリと筆?
「わ・・・わかった」
スズリを持って再びじいちゃんの部屋。
「スズリを持って来たなら水も持って来ないとダメじゃろうが!」
「あ・・・・ごめん」
水を持って再びじいちゃんの部屋。
「ふむ」
スズリに水を入れると、さっそくスミを刷り始めました。
ズリズリ・・・
いったいなにを書くつもりでしょう?
ズリズリ・・・
「長男とちがって、お前はな・・・・」
「う・・・うん」
「実は、我が家で生まれたわけではない」
え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
「お前はな。実はな・・・・・」
「うん・・・・・」
ズリズリ・・・
「病院で生まれたのじゃ」
「・・・・・・知ってたけど?」
「なんだ。知っておったか」
「それで?」
「それだけ」
「え・・・・スズリとスミは?」
「いや、いい句が浮かんだのでな」
じじぃーーっ!
このように、我が祖父ながら、たいへん苦手な人種なのです。
ところが。じじぃ。
短冊に書いた文字は
『波之久 雪康』
「やっぱ知ってんの!? じいちゃん!」
「お前は声が大きすぎるて」
続・和菓子屋のレフティ(39)へ→
妖刀を知ってる?
「じいちゃんは歴史に詳しいからね」
「じいちゃんがぁ・・・・」
ここで、今さらほぼ初登場の僕のおじいさんについて書かなくてはなりません。
僕のじいさんという人は、どっちかと言えば理系の母と対照的に、歴史に非常に強く「生き字引」のような人でした。
ご近所でも「知恵者」として有名で、母を三顧の礼を持って嫁として迎え入れたのも、父ではなく祖父。
(この時には、森田じじぃ他との壮絶な争奪戦となったらしい)
12歳にして父親(僕の曾祖父ですね)を「遭難」で亡くし、それから孤軍奮闘、ずっと家父長として家を支た、というのですから大したもんですが、
それだけに、たいへんな頑固者で、正直、僕とはしょっちゅう衝突していました。
「じいちゃん、じいちゃん」
初登場で初台詞のじいちゃん、
「ん?」
「ちょっと聞きたいことがあるんだけど〜・・・・」
「フム・・・・・お前の出生の秘密かな?」
え!
僕の出生になんか秘密があったのか!?
「いつかは話さんといかんとは思っていたが・・・・」
妖刀どころではありません!
「母はなにも話さんかったか?」
「え・・・・う、ああ、うん。聞いたことない」
「そうか。そいじゃやめとこ」
「え!そこまで話してそれはないだろ?」
「母親が話さぬものを、どうして祖父が言えよう」
「・・・・・そこをなんとか」
祖父。しばらく考え込んでおりましたが、
「どうしても聞きたいと言うのなら・・・・それでは、居間からスズリと筆を持ってまいれ」
スズリと筆?
「わ・・・わかった」
スズリを持って再びじいちゃんの部屋。
「スズリを持って来たなら水も持って来ないとダメじゃろうが!」
「あ・・・・ごめん」
水を持って再びじいちゃんの部屋。
「ふむ」
スズリに水を入れると、さっそくスミを刷り始めました。
ズリズリ・・・
いったいなにを書くつもりでしょう?
ズリズリ・・・
「長男とちがって、お前はな・・・・」
「う・・・うん」
「実は、我が家で生まれたわけではない」
え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
「お前はな。実はな・・・・・」
「うん・・・・・」
ズリズリ・・・
「病院で生まれたのじゃ」
「・・・・・・知ってたけど?」
「なんだ。知っておったか」
「それで?」
「それだけ」
「え・・・・スズリとスミは?」
「いや、いい句が浮かんだのでな」
じじぃーーっ!
このように、我が祖父ながら、たいへん苦手な人種なのです。
ところが。じじぃ。
短冊に書いた文字は
『波之久 雪康』
「やっぱ知ってんの!? じいちゃん!」
「お前は声が大きすぎるて」
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ひさしぶりです!
え、これは以外にもじいちゃんも切れ者の予感・・・
ママチャリさんすごい一族ですね・・・!
ファンになれそうな予感がします笑
そういえば、「マリア様によろしく」の時にも言ってたけど、おじいちゃんのおじいちゃん位はヘタしたら髷ゆってた可能性があるんだっけ。
濃い。家族そろって、キャラが濃い。
だめだ!
現代の生き字引、Google先生に聞いてみたけど、分からなかった。
やはり、お年寄りの知恵は偉大だ!!!
初台詞が「ん?」というのも、可哀相というか、何というか…^^;)
俳句~~~~w と思ったら…
じいちゃん頼りになりそう
この頃新人戦で見れなかったから今日まとめてみました
深夜なのに大声で笑いそうになってしまいました
さすがママチャリさんです
じいさんもとんでもない人だ(笑)
ただの俳号……にしては若干長いか?
ママチャリ一家は切れ者揃いですね(笑)
森田翁が「佐久間のやつ~」って言ってたのを思いだしましたが、ママチャリの本名って佐久間なんですか?
佐久間さん…こんな人だったんだ!
あ、いちごみるく食べたくなってきた…サクマの。
じいちゃん、おもろ(*'▽')硯を持って来い、母方の爺様思い出しました!
『波之久 雪康』 OKwebで聞いてみよ
あの超達筆の?
それとも、もう一人の方?
たしかにママチャリは苦手そうな人ですね笑
ここから一気に謎が解けそうですが?
タカさんのみならず、おじいさんもなかなかの強者ですね(笑)
こんなご家族に揉まれて育ったからこそのママチャリくんでしょうか。
井上家や森田じいさんとのタカサン争奪戦に勝利したし
森田じいさんとの俳句合戦を逃げもせず付き合うし
ただ者ではないと思ってましたが
また強烈なキャラが出現しましたね~
なんとなく
森田じじぃと
いい勝負
(*´д`*)
森田じじぃと渡り合ったという、
あのおじいさんですか!!
生き字引とまでいわれるとは・・・
恐ろしい家系ですね。
じいちゃん、なんかいいな(*´∀`*)
なんかじいちゃんシリーズ見てみたいww
爺さんに反論ってなんかできないですよね^_^;
とくにこういう人とか(笑)
チャーリー号で登場した方ですか?
さすがママチャリ家ですね(笑)
ママチャリ殿の誰にも負けない抱腹絶倒の腹黒悪辣非道のプランは、じぃさま譲りだったんですね。
でも、じぃさまの計略でおタカ様は、お嫁に来たんじゃあ無いと思うな。
おタカ様は父ちゃんに惚れちゃったんだと思うな♪
なんか、子どもより父ちゃんラブ***なんだもん♪
しかし、ままちゃりくんは女の子の事以外は気がきかないなぁ~~。
ん?
なんだろう?なんかの名前かな?
ママチャリ一族凄くキャラが濃いですね
いろんな人種がいます
お爺さんは相当の切れ者なんですね(^ ^)
ママチャリ君の十手先まで読んでそうですね( ̄▽ ̄)
いや、百手先かな?( ̄▽ ̄)
血って受け継がれるものですね…(汗)
タカさんの性格や屁理屈(?)とかすっごい似てる(笑)
ママチャリさんとぶつかるのも分かる気がします…。
長男は「家で」生まれたんですね。。。
ママチャリの百倍上をいく人ですね。
争奪戦に勝つだけあるわ~。
森田じじぃがピックアップされてた時から…
ひそかに気になってた「佐久間」……
予想はしてましたが、なかなかな強烈キャラですね!
今後のママチャリさんとのバトルに期待です♪
タカさんとどっちが頭キレるかな?
ママチャリのおじいさん、めっちゃ興味ありますww
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いつか 「ぼくちゅう外伝」 として
じじぃ達のタカさん争奪戦について読んでみたいです(笑)
ちなみに私も病院で生まれました♪
猪吉・・・じゃなくて、ママチャリさんとお揃~い♪♪(^∀^)
> 剣心一如くん
佐久間は苗字でなくてお祖父さんの名ですヨ★