ぼくたちと駐在さんの700日戦争

大晦日特番『ジェミーの理髪店』(文庫11巻では『ジェミー占い』)の続きです。
覚えてないかたは、こちらからどうぞ。

『ジェミーの理髪店2』

「先輩～～～～。やっぱりボート乗りに行きましょうよ～～～」

「だからお前ひとりで行け！」

残り1日しかない今年の運勢を、なにがなんでも僕の「水難」で当てたいジェミー。

「ジェミーこそどうなんだ？いいことばっかっておかしいだろ」

「えっとーーー・・・ボクのほうは～～～、あ、『女難に注意』だそうです～」

「お前だけ女難だとぉ！」

ん？待てよ？

ジェミーが見ているのは、『女性セブン』。
女難っておかしくないか？

「それ、よこせ！」

「あ～～～～～ダメです～～～～～～～～！」

ジェミーから女性セブンをとりあげますと、

「あーーー、やっぱテキトー読み上げやがって・・・！」

と。思ったのですが。

「えっと？僕の運勢・・・・・・・・」


『つきあってる恋人と別れるかも・・・』

え・・・・・

じゃ・・・・和美は・・・・・・？

『あたためて来た恋にピンチが！』

当たってる・・・・。

ジェミーは、どうやらそれを隠したかったようです。

「ジェミー・・・・・・」

「いえ、今年もあと1日ですから～」

「うん・・・・そうだな・・・・・」


店を出ると、師走の町には、雪が降っていました。

「先輩、よい落とし物を～～～～～～～」

「ハハ。よいお年をだろ。バカが」

が。駅にたどりついたところで、

　あれ・・・？財布が・・・・ない？

大慌てで、ジェミーの店にもどりますと、

「先輩、さっき落としてましたけど」

「知ってたら教えろよ！」

「だから、教えましたけど？」

では、みなさまも。

よい落とし物を～～～～～～～


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