ぼくたちと駐在さんの700日戦争

 

  
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SCENE5

なじみの警察官。
歳の頃なら30くらいだが、どうでもいい。
注文は・・・・

「いらっしゃい、ご注文は?」
「ロック!」

「え!勤務中でしょ?」
「時計を見ろ、時計を」

「5時・・・・、まだ10分以上ありますよ?」
「いいから出せ!」

「はいはい・・・」

--------

「このBGM、FMか?」
「いえ、今日はテープです。アリスが好きなお客様が・・・・」

「アリスだかアイスだか知らんが、この曲」
「あー、『帰らざる日々』です」

「止めろ」
「あ・・・・はい」

「自殺の歌だろ、これ。シンキくさい!」
「え・・・ええ・・・・そうですね」

「今日はな。本署の手伝いに行って来たんだが・・・」

---------

「自殺?」
「ああ、それも若いお姉ちゃんの、な」

「あー・・・それで・・・・」

「もう1杯だ!」
「駐在さん、それくらいにしといたほうが・・・」

「なんだってこう、もらった命、粗末にすっかなぁ・・・・まだ、23やそこらで」
「23・・・・・?」

「ああ。加奈子と同じくらいだってのに・・・」
「なんで・・・自殺なんか?」

「まぁ、男とちがって、女はたいてい人間関係だろ」
「人間関係って・・・恋愛、とか?」

「お前も、だいぶ手広くやってるようだが。別れ方は上手にやれよ」
「手広くってことはありませんけど・・・・」

「俺も、さんざん苦労したもんだったなー」
「駐在さんが? ウソでしょ?」

「なんだとーーー!ウソなもんか!」
「いや、駐在さんは、加奈子さん、一筋でしょう?」

「フッフッフ。そう思うだろー、実はな-・・・」
「またまたぁ。加奈子さん一筋じゃないですかー」

「だーかーらー!若い頃は、お前なんかよりもなあ!ずっ・・・」
「加奈子さん、お迎えにみえてますよ?」

「んあ?」


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