ぼくたちと駐在さんの700日戦争

ぼくちゅう11巻、いよいよ締め切り間際！
はえ～～～～～～～
というわけで、本文よりも先にナノショート。

『THE たたり』

二学期が始まってすぐ、僕は熱を出してうなっていました。

校医にも診てもらったのですが、

「まぁ、なんか、悪いもん食ったかフジの病でしょー」

「いきなり両極端な診断ですね・・・先生」

そんなんでよければ僕も医者になろう。

「どっちかって言えば、フジのほうかな？」

「え～～～～～？」

マジ？

「まぁ、そうがっかりしないで。富士は日本一だから！」

「つまんねーこと言ってんじゃねーぞ！ヤブ医者ぁああ！」

「それだけ元気ありゃ大丈夫だ」

「く・・・・・」

富士の病と言うのに、追い返されました。
信じられん・・・。


こういう原因不明な病気は、とりあえず療養が一番、と、
午後から、ずっと保健室で寝ていたら、西条くんたちが心配して、お見舞いに来ました。

「よーーーーー」
「なんか言い残すことはないか？」

「いきなりそれはないだろ・・・西条・・・・」

「あ。たとえば、最後に和美のパンツ見たいとか、和美の着替え見たいとかないか？連れて来てやるぞ？」

そりゃ、お前が見たいだけだろー、と思ったのですが、

怒る元気がありません。

もうダメだ・・・・・

これって・・・・ひょっとして『祟り』かも・・・

僕には、思い当たることが、ひとつふたつ、みっつよっつ、いつつ、むっつ、ななつ・・・

とにかくイッパイあります。

西条くん、
「まぁ、そう気に病むなってーーー。『病も木から落ちる』ってな？」

「落ちねーよ・・・」


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