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<おことわり>本日は2話連続アップです!
翌朝、駐在所の屋根から道祖神は消えていました。
きっと駐在さんも気づかれたのでしょう、というか、絶対気づきますが。
そのかわりに、たくさんの花が飾られていました。
中にはでかい花輪まであり、さながらパチンコ屋の開店のようでもあります。
<おことわり>本日は2話連続アップです!
翌朝、駐在所の屋根から道祖神は消えていました。
きっと駐在さんも気づかれたのでしょう、というか、絶対気づきますが。
そのかわりに、たくさんの花が飾られていました。
中にはでかい花輪まであり、さながらパチンコ屋の開店のようでもあります。
「見ろよ。駐在所。オープニングセールみたいになってるぞ」。
「ほんとだ」。
「祝・妊娠だって。馬鹿だなーーーーー」。
「ほんとだ。どこの店だ?」
「って・・・かなり屋食堂じゃん。あいかわらずだなー。おばちゃん。わははは」。
「それにしても、すっげー数」。
それは駐在さんがいかに地元の人たちに愛されているかを物語るものでもありました。
「うん。好かれてやがるなー。駐在さんたち・・・」。
賑やかな駐在所前を抜けて、さらに進むと、そこにもスタンドフラワーやら花輪がたくさんかざられている場所がありました。
「あれ。とうとうスーパーオープンするんだぁ?」
「ああ。この町もいろいろと熾烈になるな」。
「商店街、たいへんだよな」。
「まぁ、それなりの相乗効果はあるだろうけどなー」。
しかし、多くの商店主たちが、おだやかならざる気持ちでこれを見ていたことは確かでした。
放課後、バリトンくんは下心いっぱいに音楽室へと向かい、アジト教室には7名。
「バリトン、だいじょぶかなー」。
「まー。あいつのことだから。1日だな。持ったとして」。
「でも長内のどこがいいんだ?あいつ~」。
「なんかね~。あいつ入学したときから長内好きなんだよ」
「不思議だよなー。これといって特徴ないのに」。
「そうそう。特徴つったら声が可愛いくらいでな」。
「それかな?」
「うん。人間、自分にないもの求めるっていうからな」。
「そうそう。へこんでればでっぱってるものが好きなんだよな」。
「なんかやらしくないか?その言い方」。
「え!そんなこと言ったら、雄ネジ、雌ネジまでやらしくなるだろ?」
なるほど。確かに言えています。
考えようではいやらしくないでもない。
「あ。ちょっと興奮してきたかも」。
孝昭くん。
「え!雄ねじ、雌ねじで?バカじゃないのかお前」。
「いや。俺が雄ネジで夕子ちゃん・・」
「やめい!」
グレート井上くん。すでに慣れっこで、次に出る単語がわかるようになりました。
というか、全員わかりましたが。
「ところでよー。奥さんとこにもお祝いいかないか?」
言い出したのは西条くん。
「え?」
「なんかほらー。照れた奥さんも見たいだろ?」
それか・・・。
「奥さん~。わかってんですからね~」。
脅迫するつもりか?妊娠を。
「でもな。世話になったのは事実だからな~」。
「うん。間違いない。特に西条は、ゆき姉んときにな」。
「あ・・う・・・うん。そうなんだよ」。
「行くか?」
「って、でも奥さんの町って遠いんだよな。バス代いくらかかる?」
「ひとり450円ってとこかな」。
「往復900円か~。きっついなーーー」。
「今いる7人だと6300円だぜ」。
「ひと財産だな」。
いや・・・千円の単位は財産ではないと思いますが。
しかし高校生のお年玉の総額が1万円程度だったこの頃、これは確かに大金でした。
「なぁ、タダで行く方法ねぇか?」
無茶な要望です。
が・・・
「ないことはない・・・」。
「ほんとか!?」
「うん・・・。相当な裏技だけど・・・」。
「さっさと言えよ!」
「いいか?」
僕の話にみんなが顔をよせました。
「おおおおおおおおおお」。
唸るメンバーたち。
西条くん。例によって褒め言葉。
「本当にお前の頭脳って極悪非道だよな!」
とうとう「非道」までついてしまったか・・・・。
本日は2話連続アップです。引き続き第6話へどうぞ→
「ほんとだ」。
「祝・妊娠だって。馬鹿だなーーーーー」。
「ほんとだ。どこの店だ?」
「って・・・かなり屋食堂じゃん。あいかわらずだなー。おばちゃん。わははは」。
「それにしても、すっげー数」。
それは駐在さんがいかに地元の人たちに愛されているかを物語るものでもありました。
「うん。好かれてやがるなー。駐在さんたち・・・」。
賑やかな駐在所前を抜けて、さらに進むと、そこにもスタンドフラワーやら花輪がたくさんかざられている場所がありました。
「あれ。とうとうスーパーオープンするんだぁ?」
「ああ。この町もいろいろと熾烈になるな」。
「商店街、たいへんだよな」。
「まぁ、それなりの相乗効果はあるだろうけどなー」。
しかし、多くの商店主たちが、おだやかならざる気持ちでこれを見ていたことは確かでした。
放課後、バリトンくんは下心いっぱいに音楽室へと向かい、アジト教室には7名。
「バリトン、だいじょぶかなー」。
「まー。あいつのことだから。1日だな。持ったとして」。
「でも長内のどこがいいんだ?あいつ~」。
「なんかね~。あいつ入学したときから長内好きなんだよ」
「不思議だよなー。これといって特徴ないのに」。
「そうそう。特徴つったら声が可愛いくらいでな」。
「それかな?」
「うん。人間、自分にないもの求めるっていうからな」。
「そうそう。へこんでればでっぱってるものが好きなんだよな」。
「なんかやらしくないか?その言い方」。
「え!そんなこと言ったら、雄ネジ、雌ネジまでやらしくなるだろ?」
なるほど。確かに言えています。
考えようではいやらしくないでもない。
「あ。ちょっと興奮してきたかも」。
孝昭くん。
「え!雄ねじ、雌ねじで?バカじゃないのかお前」。
「いや。俺が雄ネジで夕子ちゃん・・」
「やめい!」
グレート井上くん。すでに慣れっこで、次に出る単語がわかるようになりました。
というか、全員わかりましたが。
「ところでよー。奥さんとこにもお祝いいかないか?」
言い出したのは西条くん。
「え?」
「なんかほらー。照れた奥さんも見たいだろ?」
それか・・・。
「奥さん~。わかってんですからね~」。
脅迫するつもりか?妊娠を。
「でもな。世話になったのは事実だからな~」。
「うん。間違いない。特に西条は、ゆき姉んときにな」。
「あ・・う・・・うん。そうなんだよ」。
「行くか?」
「って、でも奥さんの町って遠いんだよな。バス代いくらかかる?」
「ひとり450円ってとこかな」。
「往復900円か~。きっついなーーー」。
「今いる7人だと6300円だぜ」。
「ひと財産だな」。
いや・・・千円の単位は財産ではないと思いますが。
しかし高校生のお年玉の総額が1万円程度だったこの頃、これは確かに大金でした。
「なぁ、タダで行く方法ねぇか?」
無茶な要望です。
が・・・
「ないことはない・・・」。
「ほんとか!?」
「うん・・・。相当な裏技だけど・・・」。
「さっさと言えよ!」
「いいか?」
僕の話にみんなが顔をよせました。
「おおおおおおおおおお」。
唸るメンバーたち。
西条くん。例によって褒め言葉。
「本当にお前の頭脳って極悪非道だよな!」
とうとう「非道」までついてしまったか・・・・。
本日は2話連続アップです。引き続き第6話へどうぞ→
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- 9章-第6話 心の花束(2)
- 9章-第5話 心の花束(1)
- 9章-第4話 スメタナはお好き?(4)
あれ?一番乗りですかね?
しかし、ついに商店街にスーパー進出ですか。
時代の流れが押し寄せてきましたね。
裏技…
今までの実績では電車で喧嘩でしたっけ?
それより極悪非道でしかも笑える…
気になるなぁ
で、ママチャリはどんな極悪非道なネタを思いついたんだらう??
ワクワクそしてテカテカしながら次話を待ちます。
貨幣価値の記述ありがとうございます。
バス代、総額の1/10を使うにはちょっとためらわれますよね。
まだ、何が起こるのかわかっていませんが、
「確かに非道だ。間違いない」と確信できるのが恐ろしい…。
ママチャリくん、頭脳の成長が著しいよ!
極悪非道の裏技が楽しみです。
なんだか分かりませんが、すっごく非道な気がするのは、ママチャリブランドの所為?
片道450円って、本当に30年前の貨幣価値で考えても、高校生にとって大金だぁ・・・。
でもそれを、”タダ”で行こうなんて、ナイスなアイデア思いつく、ママチャリさんって無敵!!!
2人か3人、無理して4人くらいだったら、駐在さんのシビックパトカーで送ってもらうとかぁ?!
後1人は桃バイの五十嵐巡査に乗せてもらうとかぁ???
とうとう「非道」までついてしまいましたね(笑)ママチャリ
商店街の人達の優しさや駐在さんの人気度がわかります。
みなさんあったかいですねー。
確かに小さい商店にはスーパー参入は痛手ですね
人の流れが変わりますから…
ママチャリくんはどんな明晰な手段を使うのでしょう
駐在所、大物ゲストが出演した時のテレホンショッキングみた~い♪