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第8話 万引き疑惑(3)
「お前は、もう下がっていいぞ」
駐在さんが、奥さんに向かって言いくさりました。
「あら。どうして?じゃま?」
奥様が、駐在に向かっておっしゃりました。
「オマエのほうこそ奥さんおいて下がれよ」
とは、僕たち2人の強い念でしたが、なにぶんにもまだテレパシーをマスターしていないため、せいぜいそれが満面に出ているだけでした。
むろん、目は口ほどにものを言いますので、駐在さんはそれを感じ取ったかもしれません。きっとスゲー目つきだったと思います。
「うん。俺はこいつらにちょっと説教があるから」
「勝手に万引き疑惑つくって説教たれる警官がどこにいる?」
例によって念力です。
「だって、このコたち、おもしろそうなんですもの♡」
おお!念力が少し覚醒していたか?
「まぁ・・・・。じゃぁ、邪魔するなよ?」
あっけなく折れる駐在さん。
どうやら奥さんに弱いのは、我々2名だけではないようでした。
しかし、奥さん傍観する中、大人げないヤツと大人じゃないヤツが向かい合っているのですから、そりゃ円満な会話がなされるわけはありませんでした。
「お前らのこと、ちょっと調べさせてもらったんだがな・・・」
「はぁ・・・。そりゃ光栄なことで・・・」
なにやら帳面を開く駐在さん。
なんと、こんな「公務ノート」に掲載されてるんでしょうか?僕たち。
「今までも・・・・いろいろとやってやがるなぁ。え?」
「ええ・・・まぁ。生きていればいろいろと・・・」
「ろくでもない、とまでは言わないが」
「はぁ・・・」
「ろくなヤツらじゃないな」
え?六?ん?どっちだ?
ろくでもなくはないが、ろくなやつじゃない?
「うまいですね。駐在さん」
「実はそれほどでもないんですけどね」
謙遜な僕たち。
「褒めてないからっ」
やっぱし・・・?
ここで奥さんがクスッ♡と笑いました。う〜〜む。カワユい。
「お前ら、前任にもけっこう迷惑かけてんのな」
前任とは、この駐在さんが赴任される前にいらっしゃったおまわりさんです。
「え?でも、捕まったのは駐在さんが初めてですが」
と、僕が言いますと
「あ。俺は少しあります」
と、さえぎるように西条くん。
やっぱりか・・・・。
「捕まってなくても報告書はあるんだよ!」
うーん。そうだったのか。
「お前たち、郵便局さんとかにも迷惑かけただろう?」
「はいー・・・・」
これは僕も思い当たりましたので、一緒に返事いたしました。
この『年賀状配達ボランティア事件』につきましては、番外編でまたふれたいと思います。
確かに僕たちは、この町せまし、とばかりに、いろいろ起こしておりました。
「お前たちもな。高校生なんだから、バカなことばっかりやってるんじゃない」
どうやらこれが本論みたいでした。
すかさず
「え?でも大人になってからやったらそれこそバカじゃないですか」
はぁ・・・と、溜息をつく駐在さん。それを見てまたクスッ♡と笑う奥さん。
「あのな。世の中には法律ってもんがある。それくらい習ってるだろ?」
「はぁ。でも、僕たちまだ17条までしか習ってないんで、それ以降のことはちょっと・・・」
ここで奥さんがたまらず
「ぷっ♡」
とふきだしました。
と、そこへ・・・・・
書店におきざりになった新キャラ「村山くん」がおそるおそる入ってまいりました。
「あの~・・・・」
彼は僕たちが書店に置いて来てしまった鞄を持って来てくれたのでした。
と、言うか、真の目的は言うまでもなく奥さんを見るためだとは思うのですが。
駐在さん。村山くんに向かって
「おー。お前も入れ!」
彼は、大応援の際、横断幕を持っておりましたので、どうやら駐在さんには面がわれているようです。
「いえ・・・僕は・・・。これ届けに来ただけですから・・・」
「悪いなぁ。村山。とにかくコイツがさぁあ」
と西条くん。
「コイツって誰だ?本官のことか?あ?」
当然憤慨する駐在さん。
それを無視して村山くんが
「うん。いいんだけどぉ。本屋さん、たいへんなことになっちゃってるんだけど・・・」
「えっ!?」
僕たちは顔を見合わせました。
第9話へ続く 話はとうとう商店街をも敵にまわす展開へ!
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「お前は、もう下がっていいぞ」
駐在さんが、奥さんに向かって言いくさりました。
「あら。どうして?じゃま?」
奥様が、駐在に向かっておっしゃりました。
「オマエのほうこそ奥さんおいて下がれよ」
とは、僕たち2人の強い念でしたが、なにぶんにもまだテレパシーをマスターしていないため、せいぜいそれが満面に出ているだけでした。
むろん、目は口ほどにものを言いますので、駐在さんはそれを感じ取ったかもしれません。きっとスゲー目つきだったと思います。
「うん。俺はこいつらにちょっと説教があるから」
「勝手に万引き疑惑つくって説教たれる警官がどこにいる?」
例によって念力です。
「だって、このコたち、おもしろそうなんですもの♡」
おお!念力が少し覚醒していたか?
「まぁ・・・・。じゃぁ、邪魔するなよ?」
あっけなく折れる駐在さん。
どうやら奥さんに弱いのは、我々2名だけではないようでした。
しかし、奥さん傍観する中、大人げないヤツと大人じゃないヤツが向かい合っているのですから、そりゃ円満な会話がなされるわけはありませんでした。
「お前らのこと、ちょっと調べさせてもらったんだがな・・・」
「はぁ・・・。そりゃ光栄なことで・・・」
なにやら帳面を開く駐在さん。
なんと、こんな「公務ノート」に掲載されてるんでしょうか?僕たち。
「今までも・・・・いろいろとやってやがるなぁ。え?」
「ええ・・・まぁ。生きていればいろいろと・・・」
「ろくでもない、とまでは言わないが」
「はぁ・・・」
「ろくなヤツらじゃないな」
え?六?ん?どっちだ?
ろくでもなくはないが、ろくなやつじゃない?
「うまいですね。駐在さん」
「実はそれほどでもないんですけどね」
謙遜な僕たち。
「褒めてないからっ」
やっぱし・・・?
ここで奥さんがクスッ♡と笑いました。う〜〜む。カワユい。
「お前ら、前任にもけっこう迷惑かけてんのな」
前任とは、この駐在さんが赴任される前にいらっしゃったおまわりさんです。
「え?でも、捕まったのは駐在さんが初めてですが」
と、僕が言いますと
「あ。俺は少しあります」
と、さえぎるように西条くん。
やっぱりか・・・・。
「捕まってなくても報告書はあるんだよ!」
うーん。そうだったのか。
「お前たち、郵便局さんとかにも迷惑かけただろう?」
「はいー・・・・」
これは僕も思い当たりましたので、一緒に返事いたしました。
この『年賀状配達ボランティア事件』につきましては、番外編でまたふれたいと思います。
確かに僕たちは、この町せまし、とばかりに、いろいろ起こしておりました。
「お前たちもな。高校生なんだから、バカなことばっかりやってるんじゃない」
どうやらこれが本論みたいでした。
すかさず
「え?でも大人になってからやったらそれこそバカじゃないですか」
はぁ・・・と、溜息をつく駐在さん。それを見てまたクスッ♡と笑う奥さん。
「あのな。世の中には法律ってもんがある。それくらい習ってるだろ?」
「はぁ。でも、僕たちまだ17条までしか習ってないんで、それ以降のことはちょっと・・・」
ここで奥さんがたまらず
「ぷっ♡」
とふきだしました。
と、そこへ・・・・・
書店におきざりになった新キャラ「村山くん」がおそるおそる入ってまいりました。
「あの~・・・・」
彼は僕たちが書店に置いて来てしまった鞄を持って来てくれたのでした。
と、言うか、真の目的は言うまでもなく奥さんを見るためだとは思うのですが。
駐在さん。村山くんに向かって
「おー。お前も入れ!」
彼は、大応援の際、横断幕を持っておりましたので、どうやら駐在さんには面がわれているようです。
「いえ・・・僕は・・・。これ届けに来ただけですから・・・」
「悪いなぁ。村山。とにかくコイツがさぁあ」
と西条くん。
「コイツって誰だ?本官のことか?あ?」
当然憤慨する駐在さん。
それを無視して村山くんが
「うん。いいんだけどぉ。本屋さん、たいへんなことになっちゃってるんだけど・・・」
「えっ!?」
僕たちは顔を見合わせました。
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お勤めご苦労様でした。
新しい任地には奥様もご一緒とか
単身赴任でなくて良かったですね。
ますますの活躍を期待しております。
あぁ、西条くんらにもよろしくお伝えください。
awajiさん。わざわざのお越し、本当にありがとうございます。
そうそう、ここでは「制作部」などという部署名じゃないんですよ。初めて名前らしきもの持ちました。
おかげさまで引っ越しも無事終わり、連載しまくります。向こう(CG&建築パースブログ)と違って、こっちは思い出すだけなので楽ですね。
とは言うものの、ン十年前のことなので、脳年齢52歳にはちとこたえるものもありますが。
ここに未公開のじけ発見!
うぅ~ん。見てみたぁ~い!
ダメ?
四番四番四番
四番四番no.fiveでぇす。
思えば、今日から2年前、
このはなしがアップされたんだねw
なんか奇遇ぅぅ(☆・_<☆)
再読中ですが
『年賀状配達ボランティア事件』
・・・ってお話まだ拝見してないきが・・w
まだまだこれからでてくるのかなーw楽しみです^^
『年賀状配達ボランティア事件』
が気になります!