<本日フィナーレ。第120話からどうぞ>
クラスマッチの応援に出たことで、みんなが僕の所へ集まりました。
「よー、探したぜー」
「なにやってたんだ?」
劇団派と分業になってからは、ひさびさの全員集合。
特に演劇班とは、なつかしささえ感じます。
「みんな。劇のほうは?」
「誰が監督やってると思ってる?」
「誰が大道具やってると思ってる?」
「誰が音響やってると思ってる?」
「誰が王子様だと思ってる?」
「よかった・・・」
物事は、僕のいないところでも、きっちりと進んでいました。
まぁ、グレート井上くんと森田くんが揃っているのですから、無理もありませんが。
けれども、演劇班が、弥生ちゃんの話をし始めると、僕はやっぱり不愉快でした。
まだまだだなぁ・・・。
「井上。あの約束は?」
「ああ。わかってる。ただし初演だけだぞ?」
「うん・・・たのむよ」
そう。初演こそ勝負。
弥生ちゃんとは、まったく別の意味で。
「そう言えば、暴走族どうなった?」
「菊池さんの?」
「ニワトリのほうじゃなくってよ!」
「ああ・・・・浜の・・・頭んとこ・・・?まだ、なんにも」
「また早朝かな」
「それはないと思うよ」
僕は、頭からの呼び出しは、A町公演の日と、決めてかかっていました。
面が割れた以上、示談屋は、(菊池さんの仲間である)僕と西条くんを弥生ちゃんから引き離したいはずです。
とするなら。当日、同時刻。
「僕が小川の立場ならそうする」
「え?呼び出し、応じるつもりか?」
と、孝昭くん。
いささか驚いた様子。
「応じないわけにいかないだろ?」
公演まで荒らされたのではたまりません。
A町とT市は近すぎます。
この日は、久保くんにも「雲D」という重要な?役柄がありますから、クボレンジャーは集合できません。
「お前ひとりでどうこうなるつもりか?」
「ま。西条もいるし」
「俺も行く」
と、孝昭くん。
「ありがと・・・孝昭」
「最後の練習くらいは見とけよ?」
「ありがと・・・井上」
しかし、それから初演までの9日間。
僕はほとんど、劇団はむろんのこと、示談屋のことも放っといて、タクミくんの所を訪ねました。
心のどこかに、久保くんが言った「弥生さんがキレイどころだから感謝されたくてやっている」、というのがひっかかっていたからです。
「そんなんじゃない・・・」
否定したい自分と
否定し切れない自分。
ずるく言うなら、タクミくんの所を訪ねることで、「いいことをしている」と、思い込みたかったのかも知れません。
僕の気持ちを知ってか知らずか、
西条くんは、その都度に銀河公演で待機していてくれて、タクミくんとの交流を深めていきました。
「ほら!もう1歩!そうそう!タクミぃ!うまいじゃねーか!」
「ウン・・・」
「よし!このボール蹴ってみろ!」
「・・・・・・」
「だいじょうぶだって!普通のヤツだって転ぶ時は転ぶ!」
「ウン・・・・!」
さすが天才。
と、褒めたいところですが、そのことが、僕のせっかくの「逃げ場所」を、少しずつ狭くしていたのも事実でした。
が。実際は、まるでちがいました。
「お前、いつ暴走族、襲ってくっかわかんねーだろ?」
「だから来ないよ。初演当日までは」
「どうかな。チンピラとは言え、プロがくっついてんだぞ?」
「え?じゃ・・・西条は・・・・」
タクミくんよりは・・・
僕を守るために?
「だから水くせーって言ってんだろ?」
「・・・・・・・・」
そうだったのか・・・。
「お前、今回、ひとりでつっぱしりすぎ。少しはみんなも信頼したらどーだ?」
「・・・・・・うん・・・」
そして。初演前日。
菊池さんを通して、「頭からの呼び出し」が来ました。
「西条と来いって」
「ほらなー。お前はいいヤツだとかっつってもよ。相手はそんなもんだって」
「わかってるってば」
そんなことわかってます。
ただ、僕がやりあいたくなかっただけ。
「けど、お前の予想どおりだな」
「うん・・・」
ということは、劇団の初演には、やはり小川が会場に来る、ということです。
目当ては弥生ちゃん。
実は、そのために、小川の事務所付近に、劇団の捨て看板を貼っておいたのです。
「そう来ると思ってた」
実に予測通りの動きでしたが、僕にほくそ笑む余裕はありませんでした。
<ライブなので、全話が終わるのはたぶん朝です。寝てください>
第122話へ→
クラスマッチの応援に出たことで、みんなが僕の所へ集まりました。
「よー、探したぜー」
「なにやってたんだ?」
劇団派と分業になってからは、ひさびさの全員集合。
特に演劇班とは、なつかしささえ感じます。
「みんな。劇のほうは?」
「誰が監督やってると思ってる?」
「誰が大道具やってると思ってる?」
「誰が音響やってると思ってる?」
「誰が王子様だと思ってる?」
「よかった・・・」
物事は、僕のいないところでも、きっちりと進んでいました。
まぁ、グレート井上くんと森田くんが揃っているのですから、無理もありませんが。
けれども、演劇班が、弥生ちゃんの話をし始めると、僕はやっぱり不愉快でした。
まだまだだなぁ・・・。
「井上。あの約束は?」
「ああ。わかってる。ただし初演だけだぞ?」
「うん・・・たのむよ」
そう。初演こそ勝負。
弥生ちゃんとは、まったく別の意味で。
「そう言えば、暴走族どうなった?」
「菊池さんの?」
「ニワトリのほうじゃなくってよ!」
「ああ・・・・浜の・・・頭んとこ・・・?まだ、なんにも」
「また早朝かな」
「それはないと思うよ」
僕は、頭からの呼び出しは、A町公演の日と、決めてかかっていました。
面が割れた以上、示談屋は、(菊池さんの仲間である)僕と西条くんを弥生ちゃんから引き離したいはずです。
とするなら。当日、同時刻。
「僕が小川の立場ならそうする」
「え?呼び出し、応じるつもりか?」
と、孝昭くん。
いささか驚いた様子。
「応じないわけにいかないだろ?」
公演まで荒らされたのではたまりません。
A町とT市は近すぎます。
この日は、久保くんにも「雲D」という重要な?役柄がありますから、クボレンジャーは集合できません。
「お前ひとりでどうこうなるつもりか?」
「ま。西条もいるし」
「俺も行く」
と、孝昭くん。
「ありがと・・・孝昭」
「最後の練習くらいは見とけよ?」
「ありがと・・・井上」
しかし、それから初演までの9日間。
僕はほとんど、劇団はむろんのこと、示談屋のことも放っといて、タクミくんの所を訪ねました。
心のどこかに、久保くんが言った「弥生さんがキレイどころだから感謝されたくてやっている」、というのがひっかかっていたからです。
「そんなんじゃない・・・」
否定したい自分と
否定し切れない自分。
ずるく言うなら、タクミくんの所を訪ねることで、「いいことをしている」と、思い込みたかったのかも知れません。
僕の気持ちを知ってか知らずか、
西条くんは、その都度に銀河公演で待機していてくれて、タクミくんとの交流を深めていきました。
「ほら!もう1歩!そうそう!タクミぃ!うまいじゃねーか!」
「ウン・・・」
「よし!このボール蹴ってみろ!」
「・・・・・・」
「だいじょうぶだって!普通のヤツだって転ぶ時は転ぶ!」
「ウン・・・・!」
さすが天才。
と、褒めたいところですが、そのことが、僕のせっかくの「逃げ場所」を、少しずつ狭くしていたのも事実でした。
が。実際は、まるでちがいました。
「お前、いつ暴走族、襲ってくっかわかんねーだろ?」
「だから来ないよ。初演当日までは」
「どうかな。チンピラとは言え、プロがくっついてんだぞ?」
「え?じゃ・・・西条は・・・・」
タクミくんよりは・・・
僕を守るために?
「だから水くせーって言ってんだろ?」
「・・・・・・・・」
そうだったのか・・・。
「お前、今回、ひとりでつっぱしりすぎ。少しはみんなも信頼したらどーだ?」
「・・・・・・うん・・・」
そして。初演前日。
菊池さんを通して、「頭からの呼び出し」が来ました。
「西条と来いって」
「ほらなー。お前はいいヤツだとかっつってもよ。相手はそんなもんだって」
「わかってるってば」
そんなことわかってます。
ただ、僕がやりあいたくなかっただけ。
「けど、お前の予想どおりだな」
「うん・・・」
ということは、劇団の初演には、やはり小川が会場に来る、ということです。
目当ては弥生ちゃん。
実は、そのために、小川の事務所付近に、劇団の捨て看板を貼っておいたのです。
「そう来ると思ってた」
実に予測通りの動きでしたが、僕にほくそ笑む余裕はありませんでした。
<ライブなので、全話が終わるのはたぶん朝です。寝てください>
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- 銀河戦隊クボレンジャー 第122話
- 銀河戦隊クボレンジャー 第121話
- 銀河戦隊クボレンジャー 第120話
ママチャリはきれる男ですな~
寝られるわけが…グゥー。
西条もいいですな~
ファイトです!!
こんな友達たちがほしいです
西条くん、さすが。
トボケているようで、鋭いところもしっかりありますね。
本当に熱い友情ですね。羨ましいです。
最終決戦がどうなるのか
話しの続きがすっごく気になりますが、
おやすみなさい~~
西条くーん。いいねぇ。なんかいつものボケと(え?本気?)のギャップが。
西条くん、頼りになりますね~。さすが!
眠くなったので、フィナーレは明日の楽しみにとっときます。
くろわっさん、頑張って!
西条君、君は本当にいい男だね!
かっこいい!
ほれる。
くそ~!
PCがいきなり落ちました…。
危うく、原稿が吹っ飛ぶところでした…。
僕も、朝を楽しみにして、そろそろ寝させていただきます。
くろわっさん、頑張ってください。
そして、ここまで本当にありがとうございました。
では、申し訳ないですが、寝させていただきます。
一足お先に、おやすみなさい。
王子様いたw
なんかいつもの作戦より緊張感あります。
最後はシリアスですね…
気になるけど寝ます!
おやすみなさい~♪
最近の西条くんはかっこいいですねー
ママチャリくんは本当友達に恵まれてるなー
くろわっサン、お疲れ様です
フィナーレ、間に合いました
頑張って下さい!
う~ん
ママチャリ悩みますねぇ・・
でもほんと今回の西条くんの思慮深さは
驚愕です。
僕もママチャリみたいなことしてるんでしょうね・・・
ん?銀河公演ではなく、公園では?
くろわっさんお疲れさまです!
フィナーレ気になるけど、睡魔に負…け…た……z
おやすみなさいm(__)m
あ~続きが気になる~!
でももう寝ます。おやすみなさい。
くろわっさん頑張ってください!
朝まで頑張れるかな。
起きたらハマチがかかってるかな(笑)
ママチャリさん張りきってますね~
そして西条さんがかっこいい
公演はうまくいくのでしょうか
というか、ママチャリさんは、小川と暴走族、二つを同時にどう相手取るんでしょうか
続き楽しみ過ぎて寝れないかもしれませんがガンバって寝ますw
西条くん ママチャリくんに付き合っていたのは
守るためだったんですね
いい仲間ですね
フィナーレに向けて彼の頭脳が冴え渡る…
しかしこの呼び出しの裏を読んで策略…
彼の気持ちは、頭達に通じるのか…
くろわっさん
ラストまで頑張って下さいね!!
西条くん ママチャリくんを守る為に。全てお見通しなんですね。
ママチャリくんが弥生ちゃんと関われないジレンマも見抜いているのかな。
示談屋がやはり 劇団との引き離しにかかってきましたね。
最終決戦 どうなるかな。
くろわっさんお疲れ様です。
朝まで起きていられそうにないので… お休みなさいm(_ _)m
西条くん。やっぱり素敵です~。
明日もお仕事なので、寝ます。
くろわっさん。頑張って下さい。
気になりますが、
寝ます!!
明日の朝楽しみに読みます★
頑張って下さい(^-^)/
西条くん、見ていないようで、しっかり周りが見れてますね。
タクミくんも徐々に打ち解けてきた、かな?
はじめの予測通りに決戦が近づいてますけど、
本当にこのままでいいのかな…?
続きは明日読ませていただきます。
おやすみなさい。
やっぱり、やっとできた親友を思う西条君の優しさには涙がでてきます。
ここまでは、ママチャリ君の思惑通りに事が進んでいますね。
頭と小川、どうやって料理するのかな?
楽しみです。
いよいよゴングが...
タクミくんと遊びつつママチャリを守るなんてさすが西条君!
フィナーレは、どんな話になるのか気になるけど、睡魔には勝てないっす~(T T)
西条くん、いい男だ…。
もちろん、他の仲間もですが。
予想通り、公演の時の呼び出し。
西条くんと一緒とはいえ、大丈夫でしょうか。
気になります。
うぅ・・・
続きが気になるっす。
ひょっとしてここでママチャリを助けに来るのは木島か?!
さすが、西条くん!
タクミくんと遊びつつ、ママチャリくんのボディーガードもさりげなくつとめてたんですね。
予想通りの公演当日の呼び出しに、
いったいどう対峙するのでしょうか。
とにかく、ケガだけはないことを祈ってます。