ぼくたちと駐在さんの700日戦争

CDドラマの脚本。
一部公開いたします！

『俺たちは風』、小説にはなかった冒頭のアノ部分です。


西条　「げっ！ネ、ネズミとり？」

駐在　「はい～～～。止まって～～～～」


駐在　「兄ちゃん、ずいぶん出してたな～～」

西条　「いやぁ。それほどでも～～～」

駐在　「褒めてないから。原付、何キロだか知ってるか？」

西条　「さぁ～。百キログラムくらいじゃないっすか？」

駐在　「重さの話じゃねーよ。免許証！」


駐在　「あのな。原付３０キロだからな？制限速度」。

西条　「それがですね～。おまわりさん。俺のバイク、５０キロを切ると爆発するよう仕掛けされてんですよ～」

駐在　「誰に？」

西条　「えっと。ソ連の秘密組織に・・・」

駐在　「今、止まってるだろが」。

西条　「あ！あれ？ほんとだ！おまわりさんは、命の恩人です！そいじゃ！」

駐在　「まてまて、こら！さっさと免許証出せ」


とうとうキップを切られる西条くん。


駐在　「そこの高校の生徒か？」

西条　「さぁ・・・そうだったような・・・・そうでもないような・・・」

駐在　「たいへんだな。ソ連の組織に追われて。えっと名前が～。西条・・・だな。ん？聴いたことあんな。西条」

西条　「あ～～～。俺、ちょっと有名ですから。たまにヒデキって名前でテレビ出てます。ヒデキ、かんげき～～～～！」

駐在　「やっぱり～～～。だと思ったんだ。そいじゃヒデキ、ここにサインしてくれる？」

西条　「え！いやぁ、ヒデキ、色紙にしかサインしたことないんだな～」

駐在　「やかましい。とっととサインしろ。２５キロオーバーな」

西条　「えー。かんべんしてくれよ。次、停学なると、俺、ホンット学校ヤバいんだよ。おまわりさんも、そんなことで前途ある若者の人生、変えたくないでしょ？」

駐在 「あ～～。そうだったのか～～～。それじゃぁ、まぁ～～～」


駐在 「５キロくらい足しとくか」

西条 「こらーーーーーーーーーーーーー！」

といった具合に始まります。

お楽しみに～～～～～～～～


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