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第9話 駐在さんの逆襲(2)
エロ本の「拾得物届け」を書かされるという、これまた学校創立以来のグレートな立場に陥った僕たち。
「さぁ、これで学校は安心だ。どうせ授業、受けたくないんだろうからゆっくり書け!」
安心なもんか。学校に「エロ本拾った」などと報告しやがって。
しかし、思うのですが、このシチュエーションって、自転車の速度違反で捕まった時とおんなじなんですが。
普通、拾得物届け出ってのは、こんなに尋問みたいにやられるんでしょうか?
表向き「いいこと」してるのに。って、いいことじゃありませんけどね。
「ところで奥さんは‥‥‥?」
下心満載の友人が、最も肝心なことをたずねました。
「あ?加奈子?(仮名23歳)」
そうか、加奈子さんって言うんだぁ。いい名前だなぁ‥‥‥。たぶん、どんな名前を言われようと「トメ」とか「クマ」でない限りは、きっとそう思ったことでしょうが。
「今、留守だ」
「へ?」
「ウン。会いたいらしい、とは言ったが、いるとは言わなかったが?」
ぐ‥‥‥‥‥‥!
くそぉ。こんなところで「ワザアリ」をとられてしまうとは。くやしい。
「いいから、さっさと書け。まず、ここに住所氏名」
「はいはい‥‥‥‥」
もう、すっかりフテくされてしまっていた僕ですが、言われた通りにするしかありません。
「うん、書いたな。次にな、拾得物の名前」
と言って、西条の置いていった○○ファンを机の上に投げ出した駐在さん。
うわぁ。すっげー表紙‥‥‥!
今日、授業まともにうけられるだろうか?
「え、それも僕が書くんですか?」
「あたりまえだろう」
うーん。あたりまえとか言われちゃったよ。
「まずな、雑誌 ○○ファン3月号・・・」
「はい‥‥‥○○ファン3月号・・・」
書いているそばで顔から火が出そうな思いでした。西条の馬鹿野郎・・・。
この「3月号」というのを覚えておいてください。これが後に問題をひきおこします。
「うむ。その横にな、『特集 縄に××××する女たち』・・・と」
はぁ?
「えー!特集名まで書くんですか?」
「うん。固有物は明確にわかるようにしないといかん」
「え!そういうもんなんですか?」
「決まりなんだからしょうがないだろう」
「はぁ・・・・」
決まりとまで言われてはしかたありません。
「とくしゅう・・・・なわに××××する、おんなたち‥‥‥と‥‥‥‥」
しかし、未成年にこんなこと書かせるおまわりがどこにいる?って、ここにいますけどね。
「書きました」
「よーし。あとはいい。拾ったのは肉屋の前だったな?」
「あ?あーーー。そうだったような気もします。なにしろ拾ったのは西条くんなので‥‥‥」
「ああ。こないだ葬式あげたヤツ、な。もう生き返ったのか?」
「え、えー、まぁ。坊主の誤診だったみたいで‥‥‥」
くそ〜〜。
ことごとくやられっぱなしの僕たち。
ここまで見事に逆襲されるとは思ってもみませんでした。
しかし、彼の逆襲は、ここで終わりではありませんでした。
「よし。じゃぁ、公欠届けと、この届け出用紙のコピー、学校に持ってけ」
「は?」
「だから、遅刻の届け出用紙を書いてやったから。これがないとお前らただの遅刻になっちゃうからな。それと、届け出用紙のコピー」
いや。前者はいいとして、後者はなぜ必要なのでしょう?
「あの・・・届け出用紙のコピーはいりませんから」
「そうか?証拠物品なのに。公文書だぞ。公文書」
”縄に××××する女達”なんて書かれた公文書いりません。
「まぁ、いらんと言うのなら‥‥‥‥じゃぁ、ご苦労サン」
「そうそう1年して持ち主が現れなかったら、お前のものになるんだが‥‥‥‥未成年だからな。そのまま没収でいいか?」
「ええ。かまいませんよ。でも、拾ったのは、西条くんですから」
「そうか。死んでたんだっけな。西条」
くそー! くやしい!
結局、美人な奥さんにも会えず、恥ずかしい文書を書いただけで駐在所を後にした僕たち。
1時限めの途中で登校した僕たちは、昼休みに案の定、先生の呼び出しをくらいました。
実はそこには、さらなるナワが‥‥‥もとい、ワナが待っていたのです。
いよいよ1章佳境。第10話へと続きます!
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エロ本の「拾得物届け」を書かされるという、これまた学校創立以来のグレートな立場に陥った僕たち。
「さぁ、これで学校は安心だ。どうせ授業、受けたくないんだろうからゆっくり書け!」
安心なもんか。学校に「エロ本拾った」などと報告しやがって。
しかし、思うのですが、このシチュエーションって、自転車の速度違反で捕まった時とおんなじなんですが。
普通、拾得物届け出ってのは、こんなに尋問みたいにやられるんでしょうか?
表向き「いいこと」してるのに。って、いいことじゃありませんけどね。
「ところで奥さんは‥‥‥?」
下心満載の友人が、最も肝心なことをたずねました。
「あ?加奈子?(仮名23歳)」
そうか、加奈子さんって言うんだぁ。いい名前だなぁ‥‥‥。たぶん、どんな名前を言われようと「トメ」とか「クマ」でない限りは、きっとそう思ったことでしょうが。
「今、留守だ」
「へ?」
「ウン。会いたいらしい、とは言ったが、いるとは言わなかったが?」
ぐ‥‥‥‥‥‥!
くそぉ。こんなところで「ワザアリ」をとられてしまうとは。くやしい。
「いいから、さっさと書け。まず、ここに住所氏名」
「はいはい‥‥‥‥」
もう、すっかりフテくされてしまっていた僕ですが、言われた通りにするしかありません。
「うん、書いたな。次にな、拾得物の名前」
と言って、西条の置いていった○○ファンを机の上に投げ出した駐在さん。
うわぁ。すっげー表紙‥‥‥!
今日、授業まともにうけられるだろうか?
「え、それも僕が書くんですか?」
「あたりまえだろう」
うーん。あたりまえとか言われちゃったよ。
「まずな、雑誌 ○○ファン3月号・・・」
「はい‥‥‥○○ファン3月号・・・」
書いているそばで顔から火が出そうな思いでした。西条の馬鹿野郎・・・。
この「3月号」というのを覚えておいてください。これが後に問題をひきおこします。
「うむ。その横にな、『特集 縄に××××する女たち』・・・と」
はぁ?
「えー!特集名まで書くんですか?」
「うん。固有物は明確にわかるようにしないといかん」
「え!そういうもんなんですか?」
「決まりなんだからしょうがないだろう」
「はぁ・・・・」
決まりとまで言われてはしかたありません。
「とくしゅう・・・・なわに××××する、おんなたち‥‥‥と‥‥‥‥」
しかし、未成年にこんなこと書かせるおまわりがどこにいる?って、ここにいますけどね。
「書きました」
「よーし。あとはいい。拾ったのは肉屋の前だったな?」
「あ?あーーー。そうだったような気もします。なにしろ拾ったのは西条くんなので‥‥‥」
「ああ。こないだ葬式あげたヤツ、な。もう生き返ったのか?」
「え、えー、まぁ。坊主の誤診だったみたいで‥‥‥」
くそ〜〜。
ことごとくやられっぱなしの僕たち。
ここまで見事に逆襲されるとは思ってもみませんでした。
しかし、彼の逆襲は、ここで終わりではありませんでした。
「よし。じゃぁ、公欠届けと、この届け出用紙のコピー、学校に持ってけ」
「は?」
「だから、遅刻の届け出用紙を書いてやったから。これがないとお前らただの遅刻になっちゃうからな。それと、届け出用紙のコピー」
いや。前者はいいとして、後者はなぜ必要なのでしょう?
「あの・・・届け出用紙のコピーはいりませんから」
「そうか?証拠物品なのに。公文書だぞ。公文書」
”縄に××××する女達”なんて書かれた公文書いりません。
「まぁ、いらんと言うのなら‥‥‥‥じゃぁ、ご苦労サン」
「そうそう1年して持ち主が現れなかったら、お前のものになるんだが‥‥‥‥未成年だからな。そのまま没収でいいか?」
「ええ。かまいませんよ。でも、拾ったのは、西条くんですから」
「そうか。死んでたんだっけな。西条」
くそー! くやしい!
結局、美人な奥さんにも会えず、恥ずかしい文書を書いただけで駐在所を後にした僕たち。
1時限めの途中で登校した僕たちは、昼休みに案の定、先生の呼び出しをくらいました。
実はそこには、さらなるナワが‥‥‥もとい、ワナが待っていたのです。
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- 1章-第8話 駐在さんの逆襲(1)
いうにことかいて「坊主の誤診」。あはー!
今回は駐在さんのが冴えてますねぇ。
>nobukoちゃん
ここまで来たんだねー。いい子いい子。
よくがんばったお。
な、な、なんでくろわっさんが?
えええ?
>「ああ。こないだ葬式あげたヤツ、な。もう生き返ったのか?」
>「え、えー、まぁ。坊主の誤診だったみたいで・・・・・」
パソコンの画面に思いっきり吹きました。
中一なんで、この章とばした方がいいと思ったんですが、駐在さんの逆襲が面白くて見ちゃいました。
>のほほんくん
そうですかぁ。中1かぁ。
ま。いっぱいいます。仲間。
こんなんばっかですから、気にせず読み進めましょう。
駐在さんの復讐・・・怖いですね
これは恐ろしい。
学生たちをオモチャにしているようにしか見えない。
でも元々は学生があの本で駐在さんに恥をかかせようとしたのだから・・・にくめないですねぇ。
ちょっとした逆ドッキリの罠ですね。
しかしその罠がとんでもない物だったとは。
先生に呼び出しを食らっていましたが、そこでも罠。
何があったんですか?
親がなにやら(・∀・)ニヤニヤしながら読んでいたので僕も読ませてもらったら爆笑してしまいましたw
これからも楽しみに読み進めさせていただきますw
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縄って・・・
ずいぶん過激な本読んでますね~
まあ死んでますけど♪
今回は駐在さんが一本とりましたね。
やられましたねー(笑)
戦いは終わらない。こんな熱い青春を邪魔する馬鹿などいないからだ・・・・。
いいこと言った気分。