本日、3話連続アップ。←15章 第82話からどうぞ。
「それで・・・弟か」。
「ああ。引き揚げ船で親を失った百合子さんも親戚がひきとった」。
当時の親戚制度は、かなり強力で、それが後の復興の力ともなっていくのですが、兄弟の少なかった竹内の一族には、頼れる親族がほとんどいなかったのです。
「親戚は、最初、男の子が来たと信じたらしい。特に目の不自由になったあの人には、ずっと弟とされてた」。
しかし「満州引き上げ者」には、さらに地域からの激しい差別が待っていました。
満州移住者には、もともとブルジョワジーが多かったことも災いし、疎開者とはまったく違う扱いを受けました。
特に、働き手の「男の子」としてひきとった親戚の落胆はひどく、満州での財産が換金できないと知るや、さらに冷遇されます。
「ずいぶんと、がめつい親戚だな」。
「まぁ・・・いろいろいるさ」。
竹内くんは、はなれにおかれ、ずっと「弟」と騙され続けますが、百合子さんが年頃になってくると、さすがに「女の子」と気づきます。
百合子さんは、それでも竹内くんにつくし、いつしか2人は似た者同士で愛し合うようになりました。
「それで・・・ある日、百合子さんが失踪するんだ・・・」。
「赤ちゃんが・・・できたから?」
「わからん・・・。戸籍上は兄妹だから。関係を知って追い出したか・・・・、そんなとこだろ」
百合子さんが、いなくなったことを知った竹内くんは、彼女をさがすため、親友である西条くんのお父さんに連絡をとり、家を出ることにしました。
この頃、すでに結婚していた西条くんのお父さんにとって、それはたいへんな難問であったはずですが、彼の家出から、暮らせるようになるまで、徹底して面倒をみます。
この時点に至っても、百合子さんの妊娠は知らされていませんでした。
← ← ← ← ←
「竹内。すまん。百合ちゃん、見つからない・・・」。
「そうか・・・手間をかけてすまなかった・・・。西条」。
「那智先生にもお願いしてるんだが・・・」。
「先生、お元気だったか?」
「ああ。お前にも会いたがってたぞ」。
「覚えてるか?西条。俺たちが予科練に行く日」。
「ああ・・・。先生、親より泣いてな。憲兵にどつかれてたっけ・・・」。
「いい先生だったよなー」。
「ああ」。
「竹内、お前もそろそろあきらめて身を固めたらどうだ?」
「はは。まさか。目も見えず、片足もないんだぜ?俺は、百合子を探すよ・・・」。
「そっか!じゃ、景気付けにいっちょ歌うか!」
「おお!」
竹内くんと西条くんは、その日、朝まで『若鷲の歌』を合唱しました。
→ → → → →
しかし、百合子さんとの再会は果たせず、親友西条くんも死亡します。
「そうだったのか・・・・」。
実は、西条くんのお父さんよりずっと早く、百合子さんは亡くなっていたわけですが。
竹内さんは、じっと、耐えるようにして聴いていました。
と、そこに
「竹内ぃ~~。会えよ」。
「西条!」
「西条さん!」
いつからいたのか、西条くんが僕たちの前に立っていました。
「会ってけ。せっかく来たんだし」。
実にあっけなく言った後、今度は村山くんに、
「村山ぁ。どうりで遅いと思ったらよー」。
「ああ・・・。悪い。道迷った。北極星が現れなくってな・・・」。
「そか・・・・。北極星出ないんじゃ、北、わかんないもんな・・・」。
こいつも原始人。
女子高生が道案内だったことは、当然ナイショです。
その原始人、今度は僕に向かって、
「連れて来てくれたんだな」。
へんに安心した表情で言いました。
「ああ。たいへんだったよ」。
「下半身がかぁ?」
なんでわかるのでしょう・・・?
「だろ・・・?こいつ色っぺーんだよな~~~~~~~」。
ヒソヒソと西条くん。
「あ・・・ああ」。
「竹内のこと、縛ったりしなかっただろうなぁ?お前」。
「テメーと一緒にするな!」
「竹内・・・・」。
西条くん。突然、きっ、と竹内さんのほうを向くと、
「こいつにカタイカタイとかされなかったか?」
「西条ぉおおおおおお!」
しかも、
「あれ?竹内、髪切ったの?」
それが一番最後だから、ダメなのだと思います。



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「それで・・・弟か」。
「ああ。引き揚げ船で親を失った百合子さんも親戚がひきとった」。
当時の親戚制度は、かなり強力で、それが後の復興の力ともなっていくのですが、兄弟の少なかった竹内の一族には、頼れる親族がほとんどいなかったのです。
「親戚は、最初、男の子が来たと信じたらしい。特に目の不自由になったあの人には、ずっと弟とされてた」。
しかし「満州引き上げ者」には、さらに地域からの激しい差別が待っていました。
満州移住者には、もともとブルジョワジーが多かったことも災いし、疎開者とはまったく違う扱いを受けました。
特に、働き手の「男の子」としてひきとった親戚の落胆はひどく、満州での財産が換金できないと知るや、さらに冷遇されます。
「ずいぶんと、がめつい親戚だな」。
「まぁ・・・いろいろいるさ」。
竹内くんは、はなれにおかれ、ずっと「弟」と騙され続けますが、百合子さんが年頃になってくると、さすがに「女の子」と気づきます。
百合子さんは、それでも竹内くんにつくし、いつしか2人は似た者同士で愛し合うようになりました。
「それで・・・ある日、百合子さんが失踪するんだ・・・」。
「赤ちゃんが・・・できたから?」
「わからん・・・。戸籍上は兄妹だから。関係を知って追い出したか・・・・、そんなとこだろ」
百合子さんが、いなくなったことを知った竹内くんは、彼女をさがすため、親友である西条くんのお父さんに連絡をとり、家を出ることにしました。
この頃、すでに結婚していた西条くんのお父さんにとって、それはたいへんな難問であったはずですが、彼の家出から、暮らせるようになるまで、徹底して面倒をみます。
この時点に至っても、百合子さんの妊娠は知らされていませんでした。
← ← ← ← ←
「竹内。すまん。百合ちゃん、見つからない・・・」。
「そうか・・・手間をかけてすまなかった・・・。西条」。
「那智先生にもお願いしてるんだが・・・」。
「先生、お元気だったか?」
「ああ。お前にも会いたがってたぞ」。
「覚えてるか?西条。俺たちが予科練に行く日」。
「ああ・・・。先生、親より泣いてな。憲兵にどつかれてたっけ・・・」。
「いい先生だったよなー」。
「ああ」。
「竹内、お前もそろそろあきらめて身を固めたらどうだ?」
「はは。まさか。目も見えず、片足もないんだぜ?俺は、百合子を探すよ・・・」。
「そっか!じゃ、景気付けにいっちょ歌うか!」
「おお!」
竹内くんと西条くんは、その日、朝まで『若鷲の歌』を合唱しました。
→ → → → →
しかし、百合子さんとの再会は果たせず、親友西条くんも死亡します。
「そうだったのか・・・・」。
実は、西条くんのお父さんよりずっと早く、百合子さんは亡くなっていたわけですが。
竹内さんは、じっと、耐えるようにして聴いていました。
と、そこに
「竹内ぃ~~。会えよ」。
「西条!」
「西条さん!」
いつからいたのか、西条くんが僕たちの前に立っていました。
「会ってけ。せっかく来たんだし」。
実にあっけなく言った後、今度は村山くんに、
「村山ぁ。どうりで遅いと思ったらよー」。
「ああ・・・。悪い。道迷った。北極星が現れなくってな・・・」。
「そか・・・・。北極星出ないんじゃ、北、わかんないもんな・・・」。
こいつも原始人。
女子高生が道案内だったことは、当然ナイショです。
その原始人、今度は僕に向かって、
「連れて来てくれたんだな」。
へんに安心した表情で言いました。
「ああ。たいへんだったよ」。
「下半身がかぁ?」
なんでわかるのでしょう・・・?
「だろ・・・?こいつ色っぺーんだよな~~~~~~~」。
ヒソヒソと西条くん。
「あ・・・ああ」。
「竹内のこと、縛ったりしなかっただろうなぁ?お前」。
「テメーと一緒にするな!」
「竹内・・・・」。
西条くん。突然、きっ、と竹内さんのほうを向くと、
「こいつにカタイカタイとかされなかったか?」
「西条ぉおおおおおお!」
しかも、
「あれ?竹内、髪切ったの?」
それが一番最後だから、ダメなのだと思います。



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- 15章 第85話 枯れる花咲く花(1)
- 15章 第84話 若鷲の歌(13)
- 15章 第83話 若鷲の歌(12)
初の一番乗り?
三話連続、シリアスでしたね・・・
最後に西条君が出てきてくれて、ホント嬉しかったです。
若鷲の歌、いい思い出なんですね。
泣きそうになりました。
戦時下の不条理な宿命に翻弄された若者たち・・・
それが今、竹内さんが父との出合いの中で解き明かされ知らされていく現実。
思春期真っ只中のママチャリ君達にとって、あまりにもショッキングで悲惨
な話...と思わせつつ、ぼく駐在らしい軽いノリですね。
一番のり?
西条君は相変わらずで.
満州、朝鮮半島引き上げの話や広島、長崎の話は
胸がとても痛みます。
長崎出身なので学校教育でもよく習いました。
(´;ω;`)
急展開にびっくりですよ!
この後は感動の対面!?
落ち着いたら、まともなコメントしにきます。
そういうことだったのですか・・・
兄妹の間に
西条父、息子と同じく
男気に溢れる人ですね
カタイカタイは・・・
運転手さんが隣ではねぇ~~~
西条くん
やっぱりどんな状況でも落ち着かせてくれます
原始人には違いないけど
くそ~一番になれなかった
もうすぐ「枯れる花咲く花」もフィナーレですかね
竹内さんの今後が非常に気になります。
あとタカさんの長崎のボケっぷりがあったり
明々後日から修学旅行で長崎(特攻隊の知覧とか他のところも行って来ますけど)に行ってきます
そのときは、タカさんのことを思い出したいと思います
うわーシンミリしてたのに 笑ってしまった。
百合子さんは、竹内くんにゆかりちゃんを抱かせてあげたかったでしょうに・・・・
みんな、とっても不幸です・・・
竹内様、絶対に幸せになってほしいです。
戦争って人を狂わせる狂気にしかならないのに、なんでこんなにもしたがるんでしょうね・・・
『お金のため』とか『国家のため』とか理由をつけたら、何でも赦されると思ってるんでしょうかね?
苦しむのは国民なのに。
西条くんが出てきて、なんだか安心してしまった
すべてわかっててもこの態度、だから西条くんは好きだなー。
初 こんなに早くは入れたのは
こんな巡りあわせって凄いですね。
この先 竹内さんが幸せになれることを
願うばかりです。
やっぱり北極星なんだぁ 素人には北極星わかんないかもよ(~_~;)
案外暗いし 二等星だったかな!?
真中の足が無ければこんな事にはならなかったのに
3話連続アップお疲れ様でした^^
竹内父と百合子さんの関係
今一理解できないですが
血の繋がりは無いってことで良いんですよね?
遠縁同士って事ですよね?
昔にこんなことがあるとわ、思いもしていませんでした。
悲惨ですね・・・・・。
この時代がどんだけ平和か・・・・。
泣かしたと思ったら笑わせるんだから!
くろわっさんたら!
北極星
3話連続お疲れさまでした。
竹内さん、今の話を聞いてお父さんに会う気になれたのでしょうか?
シリアス中に西条くんらしい会話があると、ちょっと安心します。
戦争は人を狂わせたというより、本性を曝け出してしまうモノ
自分の命、家族の命の保証がないときに、どれだけ平静さを保つことが出来るんだろう。
やっと追いつきました!(^^)!
初コメです。
忙しいけど頑張って見ます!!
どんなにシリアスモードでも、西条くんが出てくると安心しますね
なんと言っていいのやら・・・。
戦争を題材にした物語をつくるのは大変極まりないと思います。知らなかった世界がぼくちゅうによって開かれていく。それはすべてがいいこととは限らないけれど、そこから得られるものは大きいですよね。
3話連続UPおつかれです!
さいごは西条くんの
下ネタで笑わせてもらいました((笑
西条も若かりし自分の父親の事も聞けて良かったね、竹内さん親子の劇的御対面楽しみです・
西条って照れ隠しにワザとエロい事を言うのかな…
今日から小桜姫から迷探偵ご難になりました。
・・・
ホントにスーパーシリアスモードな3話連続でした。シリアスすぎて何てコメしたらいいか分からないくらいに。
でも最後の西条くんの天然に癒されました。
中3だけど、学校では
細かい歴史まで教えてくれないので、
すごく勉強になります。
みんな必死で生きようとしてたんですね..
百合子さんの子だから、カサブランカ?
シリアスモードのまま、明日へつづく、じゃなくてよかった~やっと出てきてくれたね西条クン!
三話掲載お疲れさまです。日本には、こんな残酷な出来事があったんですね・・・僕は戦争については、第二次世界大戦があったとか、原爆が落とされたとか、テレビとか教科書で見るような事しか知りません。おそらく僕の友達や、他の同年代の人もそのくらいの知識だと思います。
こういう事は、絶対に後世に伝えていかないといけない。そう思いました。
3話連続UPお疲れ様です。
最後の最後で西条くんの天然がくるなんてほんと、ぼくちゅうらしいですね~
結果的には、幸福な再会?初対面になるんじゃないでしょうか?
西条くんのオチに救われますよ。
過去に複雑なことがあったんですねぇ…
西条父さんもいい人だ(^-^)
なんか西条クン出てくると心が和む!ママチャリはカタイカタイ見破られましたね♪
3話連続お疲れ様です(^^)
竹内君(さん)の百合子さんへの愛は健在なんだ(T-T)
竹内さん……お父さん……待ってるよ。一人ぼっちじゃなくてよかったよ~。
西条君……ホントにいいやつだなぁ。……カタイカタイ別として。
この調子だとまた泣かされそうです。……女ッタラシ!(ノ゜O゜)ノ
戦争問題は現在も外交とかで引きずってるし、今日も戦争に対する解釈発言で更迭されましたしね。
本当にいろんな思惑が絡み合うから、難しい問題ですよね。
西条くんが登場して、西条くんの発する言葉に安心します。
いつも一言多いけど(汗)
西城くんの変態も父親譲りなんでしょうか……
ってか西城くんのお父さんなんで亡くなったんだっけ……
前話から連続コメです
最後までシリアスすぎないのが、「さすが、くろわっさん
西条は変態関連になるとすごい力を発揮するな・・・・。
ある意味神だ・・・あぁ、いや、原始人か・・・。
竹内さん、幸せになってほしい・・・。
西条君のギャグでしめてくれるのがぼくちゅうですね・・・。
なんか昔の日本は男尊女卑が溢れてる・・・。
今に生まれてよかった。
んー・・・。
なかなか複雑。。
祖父母や父母世代は中国や朝鮮に対して並々ならぬ恨みというか憎悪があって、子供の頃はよく分からなかったんですが、最近理解しました。
日本国内でも、同じような事が起きたとか。
でも日本は過去は水に流してるのに、韓国は従軍慰安婦に対する謝罪と保障を求めてるし、どこまで韓国という国は反日を政治に利用すれば気がすむのか呆れます。
従軍慰安婦は当時高級取りの職業で、なり手はたくさんいたし、訴えるなら生活苦から娘を売った親かブローカーを訴えるべきなのに。
と、若い中学生高校生諸君、マスコミの煽り文句に騙されないようにね。
朝日テレビと毎日放送は信じちゃいかんよ。
満州引き上げとか…歴史に疎いので、愕然としました…。
でも、最後おとしてくれたのは、さすがです(^-^)
まず、くろわっ様、3話連続アップお疲れ様です。難しい題材で、今の若者達にこの問題をいかにわかりやすく伝えるか、大変苦労されたのではないかと思います。そういう私も戦争を知る世代ではありませんので、色々平和について、考えさせられる話でした。前話のコメントにもありましたが、なかにし礼さんの小説が思い出しました。大泣きしたのを覚えています。そして、この章のフィナーレでも大泣きするのでしょうね。竹内さんに、幸せが訪れますように…。
毎度の事ながら、最後までシリアスモードが続くことってないですね
もう昭和の戦争の話が混ざると、ついてこれない子たちがほとんどなんだろなぁ
「身内」と言う存在が無い孤独。竹内さんのお父さんは竹内さん以上に孤独な境遇だったのですね。目も見えず足も失った身体で。会う前から誰よりも理解し合えている親子。一刻も早く対面させてあげたいですね。
満州引き揚げ。悲惨ですね。戦争の話と言うと被害者として語られる事が多いですが加害者でもある日本。
そんな点もしっかり見据えつつ、失敗は謙虚に認め繰り返さない。ヒトとは「進歩する生き物」でありたいと強く思います。
本当に戦争とは悲しいものですね。
今テレビで故赤塚さんの事やっているのですが、戦争で苦しんでいらっしゃた方の一人ようですね・・・。
しかし西条君。登場の仕方はかっこよかったのに…「カタイカタイ……」
心が「イタイイタイ…」
以前、私の曾祖父は憲兵だったと聞きました。
それまで遥か昔の出来事だった『戦争』が他人事ではないと感じた瞬間でした。
風化させてはいけないと心から思います。
西条はわざと言ってる?
くろわっさん、ありがとうございます。
今日の前2話、胸が痛みましたが、西条くんとの再会に救われました。
茶木くんの心配がはずれていて安心しました。
くろわっさん、どうもありがとうございます。
悲しいお話ですね。
でも、竹内さんのご両親が愛し合って竹内さんが生まれていたのはよかったです。
竹内さん、お父さんときちんと向き合うことができるといいですね。
ついに竹内さんのお父さん発見!!
竹内さんはお父さんと会えるのでしょうか・・・
西条久々の登場!
こんなシリアス場面でもエロさは健在。
3話連続アップお疲れ様です☆
自分の無知さに情けない思いで読んでました。
西条くんの登場で少し救われました。
竹内さんの幸せを願います☆
3話連続アップお疲れ様です。
西条くんが出てきてくれて、ゆかりさんも勇気づけられたのではないでしょうか?
お父さんとお母さんが、つらい生活の中で身を寄せ合って、励ましあい愛し合った結果、生を受けた・・・
このことが、何よりもゆかりさんの背中を押してくれるはず!
きっと亡き百合子さんも、そう思っておられることでしょう・・・。
でも、西条くん。女の子が髪を切ってたら、一番に気づいてあげなくっちゃ!
戦争はやっぱり何もかも奪うんですね…
竹内くんの目に足、愛まで…
西条くんのお父さん、偉大な人ですね。
その大切な人も失ってしまった竹内くんって…
すいません、何が言いたいのか自分でもよくわからなくなって来ました…
西条。。わざと場をなごませるために。。。って、いや わざとじゃないな。だって西条だもん。
〉昭和の戦争の話になるとついてこれない子がほとんど・・・
そうですね。
でも「ぼくちゅう」だからこそこう言う話を子どもたちに伝えられる。きっと今はピンと来ないしこれを全部理解出来る小中学生がいたらすごい。
すべてを覚えている訳でも無いでしょうが、この話を知らずに大人になるのとは大違い。感受性も強くて大人以上に辛いかも知れないから悲惨な話続きじゃきっと途中までしか読めない。これならギャグや下ネタを楽しみながら「知る」事が出来る。
きっとくろわっさんはその為にあんなド下ネタを書いていたんだと思います。けして好きで書いていた訳では・・・。そうですよね?くろわっさん?
・・・ですよね?
>いきさん
もちろんです!
けして僕がスケベだからとかじゃありませんともっ!
竹内様は、少し安心したのかな?
茶木は真実を知ったらどうするんだろう?
西条くんはエスパーなんだろうか?
ママチャリくんは、女の子探知機のソナーを、むやみやたらに打っているから、浮気者でダメなんだろうか?
連続アップお疲れ様でした。
大好きなお父さんの大親友と会えた西条くん、大親友の息子と歌いあった竹内さん。ジーンとしました。
あと竹内さん(娘)の勇気。
私の祖母の妹も満州からひきあげてきました。丸坊主にして、顔に墨をぬって、子供を抱えてきたそうです。子どもの頃涙を浮かべながら話す祖母の姿を思い出しました。
伝えなくちゃ、自分の子供にも。
3話連続・・・ご苦労様でした!!!
とっても濃厚な一時を過ごすことが出来ました。
中国残留孤児・・・・・裏に壮絶な事柄が
あったことなど、まったく知りませんでした・・・。
恨み辛みいろいろあるんだろうな・・・
ですが、仕掛けたのは日本。
満州引き上げ時に日本人に対しての行為は、
しかたがない事なのではないのでしょうか。
それ以上のことをしていただろうから・・・・・。
でなければ、特攻隊とか回天(だったけか?
潜水艦による特攻)と言う発想は生まれてこなかったはずなのでは・・・・?
以上、大酒のみの戯言でした・・・。
三話連続UPお疲れ様です。
とても考えさせられました。戦争の傷痕を忘れちゃいけないんだろうけど、でもいつか世界から“戦争”という言葉がなくなればいい…なんて思ってしまいます。
私は頭悪いから“大人”の考えはわかりません。
でも皆が相手の立場にたってものを考えられれば…
少しでも相手を想って行動すれば…戦争なんてことにはならないだろうし、犯罪だって起らない気がします。
そんな単純なことじゃないのかなぁ?
相手の立場にたってものを考える…幼稚園で習うことなのに。大人になるとそれが出来なくなるのは何故だろう?
つい最近、
宮尾登美子さんの「朱夏」を読んだところで
何だか
ずっしりときちゃいました。
でも、さすが
西条君のキャラはなごみますの~
西条くんで笑わせてもらったけど、まだシンミリ感がぬぐえない・・・。
竹内さんを幸せにしてあげて!
ちょっと前、中国の不動産の掲示板で、「日本が世界に誇るべき名著」として、この作品が紹介されていました。
当初、なにを馬鹿なと思っていましたが、まったくもって素晴らしい。
この「若鷲の歌」の章はタイトルを変えてでも歴史に残すべし。
ぜひ書籍にしてしてください。
くろわっさんの博学にはいつも脱帽。歴史を知るって難しいんですよね。くろわっさんは事実や当時の人の感情を淡々と物語に入れていますね。歴史を知る土台がどんな土台かで受け取り方が全く違うのも皆さんのコメントから知れます。とにかく今の価値観では理解できないことが正義であったり悪であったり。そこを客観的に見て皆さんの思いで聞くことがこの物語に出てくるいろいろな人物・・泣いた先生もどついた憲兵もそれぞれの立場が理解できるのかな。今後の展開は予想がつかないですが若い世代に考えてもらえる内容になるんでしょうね。ファン読者をも二分する難しい題材をどう持っていくか楽しみです。
シリアスモードなのに、
西条君は相変わらずですね!
それも西条君の長所の一つですね。
3話に詰め込むのは、無茶ってくらいの内容でしたね。
でも4話になっちゃうとおそらく小中学生には、きつくなるでしょうから、ギリギリいっぱいのところ。
連続アップといい、くろわっさんの苦労が忍ばれるところでした。
最後、西条くんですっとぬくところはさすがです。
フィナーレ、楽しみにしてます!
くろわっさん、一日お疲れ様でした。
戦後、いびつな家族構成や人口構成のためいろいろな方法がとられていました。例えば戦死した兄の奥さんを弟と結婚させたり、今では考えられないことが日本中あちこちで行われました。
その時代の中の特異な例が竹内家だったのですね。本来養子、養女として籍を入れられていたらどちらかが離籍すれば結婚の道もあったと思うのですが、なんせ食べるのが精一杯の時代でしたからね。私が生まれた頃も戦後の匂いがあちこちで残っていました。
満州引き上げの人たちを国家として自力で日本は安全に帰国させることができなかった頃のことです。
憎むべきは戦争です。若い方にもできればこの機会にどのようなことが起こったのか改めてしっていただけたらなぁ・・と思います。
その中で、苦しんだのが竹内さんの父であり、母であり、竹内さんそのものです。
長レス失礼しました。
太字の文あーもう!
やっぱ西条大好き!!!
うん……
感じることはいっぱいあるけどさ、上手く文章にできん……
ただ、あたしのしてる苦労なんてちっぽけで、だからこそ、そのちっぽけを愛そうと思いました。
お疲れ様です。
3話連続アップありがとうございます。
戦争について、久しぶりに考えるいいきっかけになりました。
西条が髪切ったのに気付いただけで、十分だと思うのは間違いでしょうか?(笑
戦争については、祖父母の話やTVの番組などで少しは知っていましたが、
このぼくちゅうで、より知ることが出来ました。ありがとうございます!
後世に伝えるって、どんな風に伝えたら良いのか難しいですよね。
それを、くろわっさんはぼくちゅうに上手く取り入れて下さっています。
凄いです!尊敬します!
西条く~ん、女の子が
満州からは引き揚げた後も大変だったんですね。全然知りませんでした。
特攻隊員が消耗品だったなんて考えたくもない事実ですが絶対知らなければならないことですよね。
最初は単に面白いから読んでいたぼくちゅうからこんなに沢山のことを学べると思うとぼくちゅうに出会って本当に良かったと思います。
う~ん…
戦争の負の部分って
意外と多いんですね
今の人間には想像が
つかないような
事ばかりですもんね…
勉強になりやすm(__)m
ゆかりんも又、戦争の犠牲者だった訳ですね
どなたかも書いていらっしゃいましたが、満州での日本人による暴挙も酷いものだったようです。戦争は多くの人を狂わせてしまいます。二度と戦争による加害者にも被害者にもなりたくないと思います。
私が生まれる前に亡くなりましたが、私の祖父は「満鉄」の職員でした。
優しい祖父だったようでまわりの中国の方達にも慕われ、引き上げる際は相当助けてもらえたようだ、と母より聞かされました。そうでなかったら、末っ子だった母は置いてけぼりでもしょうがなかったはず、と。戦争の話など一切しない母でしたが、中国残留孤児の方々が帰国されたニュースを見た時にはじめて教えてくれました。
祖父は日本に引き上げてから相当苦労して7人の子供を育て上げました。「戦争さえなかったらな」というのが祖父の口癖だったそうです。
一度会って話を聞いてみたかったと思います。
我々にできることは戦争は酷い悲しい残酷というのではなく、
いまその過去の現実受け止め、自分に何ができるか考えることです。
どんな些細なことでもいいんです。
みんなが少しずつすれば、小さなこともマウンテンです!
人類が一人一グラムずつ手にゴミを持っても60億グラムですしね(^O^)
3話連続アップお疲れ様でした・・・。
思ってたこと、
>いきさんに言われちゃいました・・。
あんなに、上手に書けないけど・・・。
知らぬが仏?
知らないと罪?
知るとは、難しい・・・。
でも、おじいちゃんに会いにいこっかなぁって
少し思いました。
私はお年寄りの介護施設で働いた経験がありますが、戦争中のお話をしてくださる方が非常に多くいらっしゃいました。
中には、従軍慰安婦の方と本気で愛しあうようになり、戦後引き上げの際に慰安婦の方を日本に連れて帰ってきたおじいさんがいらっしゃいました。部隊の方々は本気で愛しあう二人に遠慮し、その女性に手をださなかったそうです。
また、連れて帰る際にも部隊で小柄な兵士の服を女性に着せ、部隊中で他にバレないよう連れて帰ったそうです。
おじいさんは戦後かなり経ってから女性の実家を探し出し、殺されるのも覚悟でご両親に会ったそうですが、ご両親は突然娘が居なくなりどこかでもう死んでいるだろうと諦めていたようです。日本人の嫁になったということで心中は複雑だったろうと思われますが、ご両親は許してくれたそうです。
別のおじいさんがやはり話してくれたのは、戦争中部隊(海外)で食べ物が無くなると村などから略奪をするというようなことが横行したようですが、その方の所属していた部隊の隊長さんは「日本人として恥ずかしい事をしてはならない」と言って、村があったら丁寧に食べ物を分けて貰えるようお願いしなさいと命令したそうです。
頼みに行った先の村では最初、日本人の略奪行為などを伝え聞いていたため非常に警戒されたようですが、礼を尽くす姿をみて「畑仕事を手伝うなら」という事で食べ物を分けて下さったそうです。
戦争中も人の心を捨てなかった人々がいる。平和を願った人々がいる。
もし今戦争がおきたら……私はこの方々のように行動できるか不安です。しかし努力はしたいですね。
親友西条くんと竹内くん。
その息子と娘が好きどうしになったなんて、運命みたいですね…
西条君の登場シーン、普通のシーンなんだけどなんかかっこいい!!
竹内さんのお父さんは、愛した人が亡くなったのを、今の今まで知らなかったのかな。。いや、西条くん(父)の死後に知ったのでしょうかね。娘の存在と居場所はわかってるのだから。
切ないなぁぁ。
妹も親友も恩師も亡くなり、希望の存在はたったひとりの娘。
その娘の高校入学祝いにカサブランカ。
茶木、知ったら安心するかな。どうかまだ院?に戻らないでいて!
カタイカタイされなかったか? どーいういみなんでしょうね?
竹内~~。会えよ
理屈じゃないんだもんな。会うのがいいのか悪いのかなんて吹き飛んじゃう。竹内さんも誰に何を説明されるよりその気になれちゃうんじゃ?
西条くんはいい!
デートに遅れても「北極星が出なくて」で納得してくれそうだし(笑)
西条のくんの、女心の分からなさに救われました(笑)
哀しくて切なくて、でも知っておかなきゃいけない歴史ですよね。
西条くん…。
久々登場で、やってくれますね。
シリアスな雰囲気も飛んでいっちゃいました。
スーパーシリアスの最後、
西条くんに救われました
さすがです、わっさん
西条がいると場の空気が変わる
いろんな意味で(笑)
頑張って追いつきました。 初コメントです。
初めて米させていただきます。
戦争……人の命も心も奪ってしまうもの…。
戦争を題材にしたドラマなどを見ていて、子供に尋ねられます。
「おかあさん、あの人、人を殺すから、悪い人?」
毎回毎回、どう答えたら良いのか、悩みます。
誰が悪いとか、あの国が悪いとか、そうじゃないんだよ。
やっぱり悪いのは「戦争」。
日本の敗戦から、60年以上経つ現在でも、地球から戦争はなくなっていません。
世界中から「戦争」という言葉がなくすため、悲しい出来事をなくすため、
戦争を知らない私たちができることは、何でしょうか……。
西条くんが出てきて少し和みました。
>AIMAMA様へ
>でも日本は過去は水に流してるのに、韓国は従軍慰安婦に対する謝罪と保障を求めてるし、どこまで韓国という国は反日を政治に利用すれば気がすむのか呆れます。
当事者の方にとっては水に流せない事が有るのではないでしょうか?
あなたやあなたの子供が慰安婦になったら、水に流せますか?
否応なしに慰安婦にさせられた方もたくさんいると思います。
戦争がなければそう言う問題も起こらなかったのではないでしょうか?
>と、若い中学生高校生諸君、マスコミの煽り文句に騙されないようにね。
だまされないようにと忠告するのではなく、戦争をなくすようにとか教えてあげればどうですか?
確かに、政治力と自己の求心力を強める為に反日感情を煽り、反日教育を進めたと思われますが、我々日本人が過去に行った愚行もあったはずです。
東南アジアを欧米からの植民地開放と称して併合していった事も事実ではないでしょうか。
欧米からの植民地開放はいい事だと思うが、併合してインフラや教育が進んだことも事実だと思うが、それ以上に愚行が多かったのではないでしょうか?
私の高校時代の同級生には在日の方もたくさんいましたので、その方達の事を思うと少しつらいですね。
3話連続お疲れ様です
とってもシリアスなお話でしたが西条君のボケ(?)で少し笑えました
そろそろ15章終わりですかね・・・??
どうなるのか楽しみです
戦争、日本にとっても近い過去の出来事なんですよね…。
今でも世界のあちこちで争いがおこっていますが、すべての人が幸せになれる日はくるのでしょうか?
現在の状況をみると、先行き不安になってしまいます。
どうか、地球に平和な未来が訪れますように。
竹内さんが、望まれない子供でなくてよかったです。
兵庫のわきやんさん
日本はすでに韓国に莫大な違約金を支払い、正式に謝罪しています。韓国政府もそれを認めているはずです。それを考えると今の韓国政府の態度は首をひねらざるを得ません。
慰安婦の問題は、戦争と言うよりも貧困の問題に行き当たる悲劇です。ご存じかと思いますが、当時は日本も韓国も人買いが横行するほどひどく貧しかったのです。ほんの60年前の話です。しかしながら、日本軍が「強制連行」に「関与」した証拠はいまだありません。
>東南アジアを欧米からの植民地開放と称して併合していった事も事実ではないでしょうか。
欧米の植民地支配とくらべて、少なくとも日本は現地の方を奴隷として扱っていた事実はありません。
東南アジアでは自国の独立を助けた日本に感謝している国々の方がむしろ多いのでは。日本敗戦後も現地に残ってインドネシアの独立のために戦った日本兵がいたのです。
AIMAMAさんの言い方にも多少誤解を招くところがあるようですが、GHQの検閲を受けていた報道機関(朝日新聞、NHKなど)は今でもその呪縛から解き放たれていないようです。つまり、いわゆる東京裁判での戦勝国サイドが不利になるような報道は一切できないのです。
たとえ事実とは違っていても。
西条くん、実はとっても賢いんじゃないでしょうか・・・?
こういうシーンだから、ほっとしますね。