本日、3話連続アップ。←15章 第82話からどうぞ。
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「竹内。お前は命の恩人だよ」。
「え・・・なんでだ?西条」。
「お前がいなきゃ・・・。俺は今頃・・・・・」。
→ → → → →
村山くんは、必要最小限だけを、順番だてて話しました。
竹内勇三さんが失明すると、同郷であった西条くんのお父さんが、付き添いとなって帰郷することになりました。
すでに「特攻用飛行機」さえ足りなくなっていた日本軍は、消耗品の少年さえ、余剰となっていたのです。
これが皮肉なことに、西条くんのお父さんを「特攻隊候補」から救いました。
卒業を待つことなく、同期生は、レイテ島海戦から沖縄戦まで続く「末期的な特攻攻撃」に駆り出されて行ったのです。
西条くんのお父さんは、竹内くんを、自分の目と引き換えに「命を救った恩人」として感謝し続けました。
それは単なる偶然だったのかも知れません。が、西条くんのお父さんは、そうはとらなかったのでしょう。
「それで?」
「長岡には、目を治すために・・・来たんだそうだ」。
この頃、田舎には、彼の目の治療をできるような病院は、すでになく、竹内家では、新潟にいるという名医に診せるため、長岡の本家を頼って家族で移り住みます。
目が不自由な息子単身では、移動さえままならなかったからです。
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「竹内ーーーーー!待ってるぞーーーーー!必ずもどって来いよーーーー!」
「西条ーーーー!元気でなーーーー!」
「目が見えるようになったらよーーー!またいっしょに走ろうぜーーーー!」
「おおーーー!今度は負けねーぞーーー!」
「ぬかせーーー!三等賞がーーーーー!」
「西条ーーーー!」
「竹内ーーーー!聴けーーーーー!」
西条くんは、ひとり大声で歌い出しました。
♪若い血潮の予科練のーーーー 七つボタンは桜にイカリーーー
その声を汽笛が消しました。
「竹内ーーーーーーーー!」
→ → → → →
しかし、「2人で走る」夢は、叶うことはありませんでした。
「ここ長岡でも空襲があって。目の不自由なあの人は逃げ遅れた」。
市内の8割を焼失させた長岡空襲は、さらに竹内くんの足と、そして家族も、ようしゃなく奪いました。
しかたなく、竹内くんは、親戚の家に身を寄せます。
空襲で収入源も焼失した親戚は、当初こそ竹内くんを邪険に扱いますが、終戦後間もなく事情が変わります。
予科練に所属したまま負傷した竹内くんには、軍人恩給が出たからです。
しかも、この恩給は直系のみ「相続」が可能でした。
「それで・・・親戚は・・・言葉たくみに、あの人を戸籍に入れたんだ・・・」。
「金目当てで?」
「ああ、税金も免除されるんだって。まぁ・・・・戦争だからな。みんな狂ってたんだろ」。
かと言って、親戚が竹内くんを優遇したわけではなく、目の見えない彼は、やはりやっかいものです。
が、竹内くんとて、どうしようもありません。
しかし、そんな彼を、献身的に支える人物が現れます。
「満州からひきあげて来た弟だよ」。
「弟?」
「正確には・・・もうひとりの親戚」。
「それが・・・竹内さんの・・・君の、お母さん。百合子さんだ」。
「え・・・・お母ちゃん?」。
弟なのに母親?
「なら妹だろ?」
「それが・・・あの人は、ずっと弟って信じてたんだよ」。
「なんで?」
「満州引き上げは習ったよな?」
「うん。あんまり覚えてないけど」。
<満州引き上げ>
1945年8月9日。
当時、日本領であった中国の満州(満州移住者には、新潟出身者が多数いた。漫画家の故赤塚不二夫氏は有名)に、ソ連軍が侵攻。
それまで使用人として使っていた中国人が、ソ連軍とともに、いっせいに日本人に襲いかかり、傍若無人の限りをつくした(被害は日本人にとどまらず、中国人、朝鮮人同士での暴行、略奪も横行した)。
特に、女性にとっては、筆述に耐えない惨劇で、日本の女性史上最大の悲劇と言われる。
娘たちは、かたっぱしから虐待のかぎりを受け、命が残った者でも気がふれる者、自害する者が続出。
敵ばかりでなく、泣く子供がいると「敵に見つかる」という理由で、母親の目前で日本兵によって首を絞められ殺害された。
引き上げの道中は、さらに凄惨を極め、幼子は足手まといになるので、母親自ら、途中の川に捨てざるを得なかった。
それ以外の幼児も、ほとんどは飢餓、衰弱で亡くなり、移動の列車では、腹をすかせて泣く子は容赦なく殺された。
日本への引き上げ船では、病気が蔓延し、その1/3が死亡。
この時、中国におきざりにされた赤ん坊や、生き残った子供たちを、中国の心ある人たちが、ひきとり育てた。
これが現在も尾を引く「中国残留孤児」である。
「そこで女の子は・・・、身を守るために、みんな髪を切って、男の子ってことで移動させたんだ」
髪を・・・。
竹内さんは、自分の短くなった髪に手をやりました。
※本日、3話連続。さらに1話アップです。



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「竹内。お前は命の恩人だよ」。
「え・・・なんでだ?西条」。
「お前がいなきゃ・・・。俺は今頃・・・・・」。
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村山くんは、必要最小限だけを、順番だてて話しました。
竹内勇三さんが失明すると、同郷であった西条くんのお父さんが、付き添いとなって帰郷することになりました。
すでに「特攻用飛行機」さえ足りなくなっていた日本軍は、消耗品の少年さえ、余剰となっていたのです。
これが皮肉なことに、西条くんのお父さんを「特攻隊候補」から救いました。
卒業を待つことなく、同期生は、レイテ島海戦から沖縄戦まで続く「末期的な特攻攻撃」に駆り出されて行ったのです。
西条くんのお父さんは、竹内くんを、自分の目と引き換えに「命を救った恩人」として感謝し続けました。
それは単なる偶然だったのかも知れません。が、西条くんのお父さんは、そうはとらなかったのでしょう。
「それで?」
「長岡には、目を治すために・・・来たんだそうだ」。
この頃、田舎には、彼の目の治療をできるような病院は、すでになく、竹内家では、新潟にいるという名医に診せるため、長岡の本家を頼って家族で移り住みます。
目が不自由な息子単身では、移動さえままならなかったからです。
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「西条ーーーー!元気でなーーーー!」
「目が見えるようになったらよーーー!またいっしょに走ろうぜーーーー!」
「おおーーー!今度は負けねーぞーーー!」
「ぬかせーーー!三等賞がーーーーー!」
「西条ーーーー!」
「竹内ーーーー!聴けーーーーー!」
西条くんは、ひとり大声で歌い出しました。
♪若い血潮の予科練のーーーー 七つボタンは桜にイカリーーー
その声を汽笛が消しました。
「竹内ーーーーーーーー!」
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しかし、「2人で走る」夢は、叶うことはありませんでした。
「ここ長岡でも空襲があって。目の不自由なあの人は逃げ遅れた」。
市内の8割を焼失させた長岡空襲は、さらに竹内くんの足と、そして家族も、ようしゃなく奪いました。
しかたなく、竹内くんは、親戚の家に身を寄せます。
空襲で収入源も焼失した親戚は、当初こそ竹内くんを邪険に扱いますが、終戦後間もなく事情が変わります。
予科練に所属したまま負傷した竹内くんには、軍人恩給が出たからです。
しかも、この恩給は直系のみ「相続」が可能でした。
「それで・・・親戚は・・・言葉たくみに、あの人を戸籍に入れたんだ・・・」。
「金目当てで?」
「ああ、税金も免除されるんだって。まぁ・・・・戦争だからな。みんな狂ってたんだろ」。
かと言って、親戚が竹内くんを優遇したわけではなく、目の見えない彼は、やはりやっかいものです。
が、竹内くんとて、どうしようもありません。
しかし、そんな彼を、献身的に支える人物が現れます。
「満州からひきあげて来た弟だよ」。
「弟?」
「正確には・・・もうひとりの親戚」。
「それが・・・竹内さんの・・・君の、お母さん。百合子さんだ」。
「え・・・・お母ちゃん?」。
弟なのに母親?
「なら妹だろ?」
「それが・・・あの人は、ずっと弟って信じてたんだよ」。
「なんで?」
「満州引き上げは習ったよな?」
「うん。あんまり覚えてないけど」。
<満州引き上げ>
1945年8月9日。
当時、日本領であった中国の満州(満州移住者には、新潟出身者が多数いた。漫画家の故赤塚不二夫氏は有名)に、ソ連軍が侵攻。
それまで使用人として使っていた中国人が、ソ連軍とともに、いっせいに日本人に襲いかかり、傍若無人の限りをつくした(被害は日本人にとどまらず、中国人、朝鮮人同士での暴行、略奪も横行した)。
特に、女性にとっては、筆述に耐えない惨劇で、日本の女性史上最大の悲劇と言われる。
娘たちは、かたっぱしから虐待のかぎりを受け、命が残った者でも気がふれる者、自害する者が続出。
敵ばかりでなく、泣く子供がいると「敵に見つかる」という理由で、母親の目前で日本兵によって首を絞められ殺害された。
引き上げの道中は、さらに凄惨を極め、幼子は足手まといになるので、母親自ら、途中の川に捨てざるを得なかった。
それ以外の幼児も、ほとんどは飢餓、衰弱で亡くなり、移動の列車では、腹をすかせて泣く子は容赦なく殺された。
日本への引き上げ船では、病気が蔓延し、その1/3が死亡。
この時、中国におきざりにされた赤ん坊や、生き残った子供たちを、中国の心ある人たちが、ひきとり育てた。
これが現在も尾を引く「中国残留孤児」である。
「そこで女の子は・・・、身を守るために、みんな髪を切って、男の子ってことで移動させたんだ」
髪を・・・。
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- 15章 第84話 若鷲の歌(13)
- 15章 第83話 若鷲の歌(12)
- 15章 第82話 若鷲の歌(11)
西条君にとっては大好きなお父さんの親友なので、何とか力
になって上げたいという気持ちが強いんでしょうね。
時代を超えた親友の絆というものでしょうか。
心に染みいってくるものがあります。
初?
西条さんと竹内さんにそんな過去があるとは。。。
残留孤児ってそういう事だったんですね…。
名前しか知らなかった自分が恥ずかしくなりました。
やはり酷い歴史を繰り返さない為にも歴史を知る必要がありますね。
色々な物事に対しての姿勢が変わった気がします。
泣きそうです…
いや、泣きました…
シリアスモードというですが.こんな中にこそ本当の友情なんでしようね.
なんてシリアス…
3連発耐えられないかも…(T_T)
西条君のお父さんとそんな関係だったとは。。。
竹内さんのお母さんが満州引き上げ組みだったとは。。。
ショックですね。
でもどうして竹内さんになにも知らされていなかったのでしょうか。
>マヒロさん & SO ON <重要>
この満州引き上げのことを、 NHKが特集しようとした際、2代前の安倍晋三内閣が、放送を中止させるという事件がおき、大騒ぎになりました。
調べると面白いですよ。
支那に渡った日本人終戦直後の悲惨な状況を作詞家のなかにし礼が自分が経験したリアルな小説を書かれてますよね。
女性にとっては、筆述に耐えない惨劇残酷だと思いました。
辛いとしかいいようがありません。
過去がゆっくりと明らかになっていきますね
歴史も一緒に勉強できるすごい小説です!
まさかそんなことがあったなんて
驚きました
友情がすごいです
シリアス過ぎて言葉がうかびません。
ダメだわ…号泣寸前…
続き、読めるかな…
うーん・・・。
なんかわかりにくい・・・。
中2にはきびしい・・・。
でも西条だけが止めてもらえた理由がわかりました。
何年か前にNHKで、上川隆也さん主演
『大地の子』というドラマをやりました。ご覧になった方はいらっしゃいますか?
残留日本人孤児の物語です。ああいう辛い時代は二度と繰り返してはいけませんね。
西条君と竹内君の男の友情…いいですね。
何を書けばいいのか分かりません。
もうダメかも。
ものすごく難しい問題ですね。
事実を公表することも知ることも大切ですが、戦争で被害に遭われた方や、戦争を行った方の子孫の方の思いは、また、違ってくると思います。
中止になった映画もありましたね。
どんな時代でも友は大事ですね。
小学校二年の娘に戦争は嫌だって言われて 自分も、嫌だって言うんです。でも戦争のことは実際よくわからない(勉強不足)なので 曾祖父に聞いてと言ってしまいます、でも 一緒に聞いて これからの未来 戦争がない社会に 出来たら良いなと思います。
確かにすごい難しい問題ですね…
例えば牛や豚は殺す為に飼育し牛や豚からすればすごい酷い事をしてる訳ですし…
人間とは本当に勝手な生き物ですよね……
いつも可哀想とか酷いとかは人間基準にしか見ていないですよね………
私たちに何ができるのでしょうか??
シナ人は残留孤児を奴隷として飼ったわけだが、、、
私の友人達の中にも、大陸から引き揚げてきた人達がいます。広島で原爆にあった人もいます。
彼女たちの人生は、戦争と切り離しては考えられず、また、現在でも、あの戦争が、決して過去の出来事とはなっていないのです。
一昨年、彼女たちの思いを託されて脚本を書き、アマチュア劇団で上演しました。
この章を通して、戦争を知らない若い人たちに、
戦争は他人事ではなく、私達ひとりひとりがしっかり政治に目を開き、しっかり物事を考えないと、何時でも起こる可能性があることを知って欲しいです。
くろわっさんに感謝します。
ひどい…。
また泣きそうです…。
こういう歴史は語り継いでいくべきですね。
ひどすぎる・・・。ひどい以外に出てくる言葉がありません。こんな悲惨なことが60数年前に起こっていたというと、鳥肌が立ちます。
ダメです 泣けてきてコメントできません…
こんなヒドいことが
起きてたなんて知りませんでした..
なさけないです..
なんてコメしたらいいか分かりません・・・
西条くんと竹内くんの友情、いいですね。
予測不可能です。
スーパーシリアスですね。
満州引き上げでこんなことが起きていたなんて…
学校でもあまり教えてもってなかったんで改めてひどいと思いました。
やっぱり今の学校でもこういう出来事をしっかりと教えたほうがいいと思います。
うちのじいちゃんとばあちゃんはこうやって帰ってきたんだ……(T-T)
でも想像以上だ……(T-T)
ばあちゃん……子供の遺骨抱えてたから、助かったらしい。見逃してもらえたってた。身ぐるみ剥がされそうになって…でも遺骨抱えてるってわかって放してくれたって。(T-T)。追っ掛けられて捕まった時も、逃がしてくれた。
幼くしてなくなった子供。きっとばあちゃん達を守ってくれたんだと思う。
数人いるばあちゃんの幼くして亡くなった子供達。どうやって亡くなったかは知らないけど…聞けなかったけど…。
ばあちゃんはお骨もって帰って来た。じいちゃんも一緒だった。……きっとそれすらも奇跡だったんだな。…そして私がこの世に存在している事も奇跡の末なんだなぁ。……大切に生きてかないと…亡くなった方々に申し訳ないよ。(T-T)
戦争は最中もだけど、後も悲惨だ…。ソ連での強制労働とか、原爆の後遺症とか、女性虐待とか、残留孤児とか………。
今はただただ…世界平和を祈るばかりです。(T-T)
田舎にも引き上げの方がおられ、子供ん時に色々話を聞きました。
もっと聞いとけば良かったとおもってますね。
シベリアの抑留から帰った方もおられましたが、早く
に亡くなられたそうで、厳しかったんでしょうね。
子供のときには、NHKしかないラジオでいつも○●の誰それの消息を知ってる方を探す放送をしていたな。。
男になり身を守るって事は、男尊女卑じゃないのか・・・!?
竹内さん、やっぱり血は争えないな・・・。
竹内君と西条君の友情・・・憧れます
満州引き上げは地獄だったでしょうね。
その頃の日本は、私一個人の意見でいうと狂っていたと思います。償っていかなければいけないでしょうね・・・・。
けっこう興味があるので今度調べてみようかと思います。
小、中学校の平和学習でも戦争に関してやったので・・・。
『戦争をしない』と、憲法で定めているのは、日本だけ。外国からはそれが素晴らしいことである。と言われているにも関わらず、その9条を曲解し戦争出来るようにしようとしている今のこの国が正直、恐いです。息子が二十歳に成る時、どんな国になっているのでしょう?でも、変えられますよね?皆の力を合わせれば!
こんな、どシリアスな話のなかで二人の少年達の絆が救いでした。
久々のコメなのに長くなってごめんなさい(>_<)
2回目の投稿です。
なかにし礼さんの小説の事ですが、赤い月この小説も映画化やドラマにもなりましたが、戦場のニーナこの作品も
実際に体験された事などかかれてます。
特に戦場のニーナは女性に読んでほしいです。かなり過激な文章もかいてありますが日本政府がNHKさんに放送差し止めた理由が解かると思います。
臭いものには蓋をしろじゃぁだめなんです。
>nozomiさん
>男になり身を守るって事は、男尊女卑じゃないのか・・・!?
ちがいます。暴行されるからです。
全然 知りませんでした……
戦争なんて正直、過去のことだと思っていました。
ちゃんと知って、ちゃんと考えなくちゃ、ダメですね。
自分の国の歴史なのに、
よく知りもせず、調べようともしていない自分自身が、
なんだかとてもはずかしいです。
あぁ、でも、調べるのがこわい、知ることがとてもこわいのです。
くろわっさん、考えるきっかけをくださって、
どうもありがとうございます。
本当にスーパーシリアスですね・・。
でもどうか、ハッピーエンドになりますように・・・。
続き、今から読みます。
こちらにコメ初です^-^
コメの内容みていて、こんなに知らない方が多いということに驚き、とても怖くなりました。
わたしは、43ですが、ここに出てることはほとんどしっていました。
そういえば、あるときを境に戦争特集というか、そういうものが減ったような気がします。
先日、子どものお年寄りとの交流会があったんですが、今のお年よりは、戦争経験がないか、あっても当時子どもであまり覚えてないことが多く、子どもの戦争に対する質問に窮しておられました。
わかる範囲で説明していましたが、お話だけでは、イメージできる子が少なくわかってくれてるのかな?と思ってしまいました。
今の子たちには、ドキュメンタリー(当時の記録映像)や、史実に近い映画をみせるのもわかりやすいのかもしれませんね。長くなりましたが、こういう人気ブログでなかなかわかりにくい戦争というものをあつかっていただけでうれしく思います^-^
ぼくの知り合いの絵本作家の女性はこの満州引き揚げの体験者で 幼い自分の目の前で兄弟を殺されたそうです 今自分とおなじ時代に生きてる人がそのような体験をしているなんて。。戦争はつい最近の出来事なんだと思い 恐くなりました。
>ウエンディーさん & SO ON
ん~~。書いてて言うのもなんですが、これを実体験した人がいるわけで、ほんと、時代と場所が違っただけなんですよね。
僕もいろんなドキュメンタリー見たりしても、ほとんどフィクション映画見てるみたいな感覚なんですよ。
逆に戦争ものなどは読みませんでした。こういう場面が出て来るのわかってましたから。
多くの人が、そうなんじゃないかな、って思います。
知らずにいれば、それはそれで明日も同じ生活が送れるわけで。
でも、いざ、自分が書く立場になったとき、どうやって伝えていいか、悩みました。
コメディ小説ですからね。ぼくちゅう。
でもほら。読者さんから総理大臣や政治家が出ないとも限らないわけで。
ひとりでも多くのお子さんが知ってくれればいいなぁ、って、思いました。
何時の時代でも、知られていない史実は多いものですが・・・・。
マスコミや教科書だけに頼っていたらいかんのですね。
自分できちんと知ろうとしないと!
ずっと昔何かの映画で防空壕にいる日本兵が泣いている赤ん坊を殺してしまうシーンがあり、ショックをうけました。
まして、今幼子がいる自分には耐えられないことです。
どの親もそうでしょうが、自分より子供が傷ついたり、亡くなることほど悲しいことは無いんじゃないでしょうか?
未来を作るのは僕らであり、子供たちです。
まだまだ良い方向に向かえますよ。
「戦争の記憶を伝えなければ」と言うが、話を聞くぐらいでは追体験は難しく、また、経験者からすれば「聞かせたくない、思い出したくもない残酷な話」であり。なぜに「残酷」なのかといえば、被害者だけでなく加害者も『人間』だから。物欲も性欲も、度を超えれば狂気であり凶器である。それはなにも戦争中に限らず、いま隣に性犯罪やいじめ・恐喝としてまさにごく隣に暗闇として存在している。暗闇をどう教えるか、どう見せるべきか。どの程度までの関心ならば、犯罪嗜好にまで到らないのか。親として子として、考えたい。
いままで、戦争や暗い歴史から目を背けてきました
それは、臭い物には蓋をしろ
と、いっしょなんかな・・・。
事実、真実を知りたいくせに、辛い事からは逃げようとする
知って、感じて、理解して・・・難しい事ですね・・。
でも、目を背けちゃいけない事も有るんですね。
アジアから見た日本、靖国問題、いろんな事が
絡んで、辛い内容も、受け入れなければいけないんだな・・・。
生きるために必死で、正義感や倫理観なんてまったく役に立たなくて。。
多くの人が人として壊れてしまうんですね。戦争は。本当、容赦ない話が心苦しいです。
以前、祖父母に戦争の事訊こうと思ったんですが、顔を曇らせ、話したくない様子。
今思うと、語りたくない程、思い出したくない程の現実だったのでしょう。。
身内から訊けないのは、寂しい気もしますが、これだけの話、腹にしっかり受け止める自信も、なんだかないです。
満州引き上げの際、女性へのひどい暴行があったなんて知りませんでした。
泣く子どもを殺してしまう、というのはテレビで見たことありましたが…
学校の教科書にはそんな内容、書かれてなかったと思います。難しいですよね、どの年齢の子にどこまで教えるべきか。
ほんと、自分で興味を持たなければ何も知らないままなんだなぁ。
人間が人間を殺してしか生きていけなかった事実を、後世の子も受け止めることが平和を考える一歩なのかなって思います。
今では考えられない惨い事実の中にも、竹内くんと西条くんの友情のように今も私たちが持つあたたかいシーンにほっとします。
忘れてはならない過去
知らなかった人がこんなに多いとは、、、
また同じ過ちを繰り返そうとしているこの国
今からでも軌道修正しないと
りんこ 様
はじめまして
横レス失礼致します。
〉難しいですよね、どの年齢の子にどこまで教えるべきか
本当に。おっしゃるとおりだと思います。
凄惨な出来事のみを並べて人に対する失望感になってはいけないし事実は伝えたい
そう言う意味で次話で切り込み隊長さんが「戦時下においても人の心を失わなかった方達」の貴重な体験談をコメントしていらして、偏らない情報を伝えていくべきなんだろうと本当に思います(反面、「嫁」として選ばれなかった慰安婦の方達がどう言う想いだったのか、やはり略奪をした隊のほうが多かっただろうとか両面から見る事が必要とも思いますが)。
教訓として活かされなければいけないはずの過去の出来事を教える事が、他国への恨み、敵意に繋がるようでは元も子もない。そしてそれは往々にして「戦争を企むもの」に戦意への転化へと利用されてしまいます。過去の出来事に対して冷静な考察が出来るよう「どの年齢の子にどこまで教えるか」伝え方も本当に大切な事だと思います。
そう言う意味では相変わらず人の世話をとことん焼いてしまうママチャリ軍団によるこのハートフルコメディの中で戦争の悲惨さが伝えられた事は、人として大切な事と過去の悲惨な出来事がバランス良く伝えられていてとても良かったなと思います。
長文申し訳ありません。
教えてもらってたけど、忘れていた事を再認識させてもらいました。
今の教科書はこの事すら素通りしてゆく物かもしれません。
昔、何をしたか、何が起こったかを事実としてもう一度、認識するべきですね。
有り難うございました。
ここの話は、結構戦争の勉強にもなりますね
難しいです・・・
竹内君と百合子さんの関係も難しいですね・・・
このところ、世界的な不景気が続いて、
このまま治安が悪化していったら
戦争の話も少し現実味を帯びてくると言うか・・・
けして遠い昔の話に思えないんですよね・・・
日本憲法は戦争の放棄を掲げてるけど、
実際に世界戦争になったらどんな対策を講じる気なのかな。
初めてコメントさせていただきます。
満州からの引き上げでの残酷なできごとは、本当に悲しむべきことですが、
それと同時に、日本兵が中国人に対して行った残虐な行為(大虐殺、強姦、強奪)も、忘れてはならないと思います。
戦争というものは、人間を信じられないほど邪悪なものに変えてしまい、憎しみが憎しみを生み、それが今も日本人と中国人の間の多くの相容れない感情を作りだしています。
この悪の連鎖を止めるためにも、
若い人たちには、どうか、特定の国(中国や北朝鮮など)に対して反感を持つのではなく、
戦争そのものを憎み、平和を愛し実現して欲しいと願うばかりです。
もちろん、私たち中年世代も平和を実現するために努力し続けなくてはなりません。
こうしている今も、世界では、戦争や紛争によって、幼い子供や女性が犠牲になっているのですから・・・・・
初めてコメントいたします。
私もまだ勉強中ですが、満州引き上げのこと、沖縄戦のこと、日本兵の一部にそういったことをした兵隊がいたことも事実です。
ただ、アンさんが書かれているような日本兵による大虐殺(南京事件)、強姦、強奪(三光作戦)、そして「従軍」慰安婦の強制連行ということは必ずしも事実ではないようです。
満州の引き上げで責められるべきは、日ソ中立条約という国際条約をを一方的に破って攻め込んだソ連であり、戦利品の奪取(略奪、強姦)をむしろ奨励していたソ連軍であると思います。
戦時にあっても、非戦闘員へのこうした行為は最悪の犯罪行為に他なりません。
また、シベリア抑留による捕虜強制労働こそ、原爆以上に日本人が死んでいますから大虐殺と指摘されてしかるべきです。
戦争は再び起こしては絶対にいけません。しかし、正確な事実を知っておくことも大切なことだと思います。残念ながら今の教科書では正確な知識を仕入れることは不可能ですが。
西条くんと竹内くんの友情以上の絆。
それと竹内くんの待遇。
胸が熱く、切なくなりますね。
この赤ちゃんが
日本兵に殺された
ことは授業で
聞きました‥
争いのない世界
本当にくるのか
わからなく
なりますね。
私、明後日
推薦入試です笑
あと1ページだけ
読ましてくだされ~