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第7話 宣戦布告(2)
「ごめんくださーーい」
駐在所は裏手に駐在さんたちの住居が繋がっています。
西条君の仕掛けの完了を確認した僕は、さらに大きな声で「奥さん」を呼びました。
「は~い♡」
う~ん。人妻ながら、このうるわしくかわいらしい声。だって語尾に♡がついてんですから。
さらに期待に胸を膨らませているのは西条君です。エロ本仕掛けてたくせに。
さらにさらに、その外では、駐在所をとりまくように様子を見守る「ツアラー」たち。
総数13名。それぞれ、障害物に隠れておりましたが、それはそれで駐在所があるほど街中のことですから、相当に奇妙でした。
奥さんは、ライトブルーのエプロンで、僕たちの前に現れたのです。
「あら♡、この間の生徒さん?どうしたの?」
ぱぁ~ ☆。.:*・゜
初めて見ました。本当に奇麗な女性って、マンガみたいにまわりに花がちってるんですね。
「あ、あの‥‥‥‥」
僕は2度目の面識でしたので、それほどではありませんでしたが、横目に確認した西条君の驚きようはたいへんなものでした。
もう、顔を紅潮させているのです。意外と純。「○○ファン」など愛読している割合には。
せめてその口閉じろよ。
「あ♡、主人になにかご用でした?♡」
「はい。僕たち、先日のことを駐在さんに、お詫びにきたんですが」
もちろん口からでたらめのコンコンチキです。
でも、人妻である奥さんに、高校生風情が「あなたを見にきました」とは言えません。
ところが
「あー、シンバル、のこと?♡」
げ!また夫婦円満のネタにしやがったな?あの爬虫類・・・。
またしてもバレバレです。
「今、主人は留守なの♡ すぐ帰ってくると思うんだけど‥‥‥♡」
え!すぐ帰って来るなら、僕たちもすぐ帰らなくちゃ!と、思ったのですが
「待ってる?コーヒーでも入れましょうか?♡」
なんと!
2週間連続で悪さをしたあげく、はるか年下の僕たちに、コーヒーを入れてくれる、と言うのです。
そんな駐在所あるでしょうか?
「は、は、はい!」
ハクション大魔王のテーマソングみたいに答えたのは西条君。
馬鹿!自分、見失ってんじゃねーよ!エロ本はどーすんだよ!
「い、いえ。いらっしゃらないならけっこうです。よろしくお伝えください」
僕は奥さんのメダパニで「マヒ」している西条君の手をとって、無理矢理駐在所を後にしたのでした。
しかし、今でも思いますが、本当に奇麗な方でした。生涯で見た美人の中でもTOP3に入ります。
僕たちは、帰り足、自転車をこぎながら、
「ほんとに奇麗な人なんだなぁ。俺驚いたよ」
「そうそう。それがあの駐在の奥さんってのが、もっと驚きだよな。人間、わからんもんだ」
と、「美人を見た」ということだけで満足しきっている我々でした。思えば情けない。
しかし、ひとり西条君だけがひどく落ち込んでいるのです。
「あ~あ。エロ本、置いてくるんじゃなかったなぁ・・・。もし、見つかって俺が置いて来たと思われたらどうしよう?」
いや。思われたらって‥‥‥‥。お前の案でお前が置いて来たんだから。事実とどこも違いませんからっ。
「どうしよぉ。あんな本置いてきちゃって‥‥‥」
すっかり宣戦布告を悔いている西条君。
「うーーん‥‥‥‥」全員が静まり返って悩む中、
「あんなの參考にされたら、あの奥さんにあんなコトやあんなコトを‥‥‥‥」
って、そっちかよ!?
「あ~!俺はなんて馬鹿者なんだ!!」
馬鹿だ。特に反省点が馬鹿だ。
なにしろ、いつも原因はコイツです。だから「超本人」なんです。
とにかく、コイツの「反省」とは無関係にサイは投げられたのです。
というか、コイツが投げました。
もう後へは引けません。
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「ごめんくださーーい」
駐在所は裏手に駐在さんたちの住居が繋がっています。
西条君の仕掛けの完了を確認した僕は、さらに大きな声で「奥さん」を呼びました。
「は~い♡」
う~ん。人妻ながら、このうるわしくかわいらしい声。だって語尾に♡がついてんですから。
さらに期待に胸を膨らませているのは西条君です。エロ本仕掛けてたくせに。
さらにさらに、その外では、駐在所をとりまくように様子を見守る「ツアラー」たち。
総数13名。それぞれ、障害物に隠れておりましたが、それはそれで駐在所があるほど街中のことですから、相当に奇妙でした。
奥さんは、ライトブルーのエプロンで、僕たちの前に現れたのです。
「あら♡、この間の生徒さん?どうしたの?」
ぱぁ~ ☆。.:*・゜
初めて見ました。本当に奇麗な女性って、マンガみたいにまわりに花がちってるんですね。
「あ、あの‥‥‥‥」
僕は2度目の面識でしたので、それほどではありませんでしたが、横目に確認した西条君の驚きようはたいへんなものでした。
もう、顔を紅潮させているのです。意外と純。「○○ファン」など愛読している割合には。
せめてその口閉じろよ。
「あ♡、主人になにかご用でした?♡」
「はい。僕たち、先日のことを駐在さんに、お詫びにきたんですが」
もちろん口からでたらめのコンコンチキです。
でも、人妻である奥さんに、高校生風情が「あなたを見にきました」とは言えません。
ところが
「あー、シンバル、のこと?♡」
げ!また夫婦円満のネタにしやがったな?あの爬虫類・・・。
またしてもバレバレです。
「今、主人は留守なの♡ すぐ帰ってくると思うんだけど‥‥‥♡」
え!すぐ帰って来るなら、僕たちもすぐ帰らなくちゃ!と、思ったのですが
「待ってる?コーヒーでも入れましょうか?♡」
なんと!
2週間連続で悪さをしたあげく、はるか年下の僕たちに、コーヒーを入れてくれる、と言うのです。
そんな駐在所あるでしょうか?
「は、は、はい!」
ハクション大魔王のテーマソングみたいに答えたのは西条君。
馬鹿!自分、見失ってんじゃねーよ!エロ本はどーすんだよ!
「い、いえ。いらっしゃらないならけっこうです。よろしくお伝えください」
僕は奥さんのメダパニで「マヒ」している西条君の手をとって、無理矢理駐在所を後にしたのでした。
しかし、今でも思いますが、本当に奇麗な方でした。生涯で見た美人の中でもTOP3に入ります。
僕たちは、帰り足、自転車をこぎながら、
「ほんとに奇麗な人なんだなぁ。俺驚いたよ」
「そうそう。それがあの駐在の奥さんってのが、もっと驚きだよな。人間、わからんもんだ」
と、「美人を見た」ということだけで満足しきっている我々でした。思えば情けない。
しかし、ひとり西条君だけがひどく落ち込んでいるのです。
「あ~あ。エロ本、置いてくるんじゃなかったなぁ・・・。もし、見つかって俺が置いて来たと思われたらどうしよう?」
いや。思われたらって‥‥‥‥。お前の案でお前が置いて来たんだから。事実とどこも違いませんからっ。
「どうしよぉ。あんな本置いてきちゃって‥‥‥」
すっかり宣戦布告を悔いている西条君。
「うーーん‥‥‥‥」全員が静まり返って悩む中、
「あんなの參考にされたら、あの奥さんにあんなコトやあんなコトを‥‥‥‥」
って、そっちかよ!?
「あ~!俺はなんて馬鹿者なんだ!!」
馬鹿だ。特に反省点が馬鹿だ。
なにしろ、いつも原因はコイツです。だから「超本人」なんです。
とにかく、コイツの「反省」とは無関係にサイは投げられたのです。
というか、コイツが投げました。
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楽しく拝見させていただいております。
腹痛いです(笑)。
で、「メバタニ」は、「メダパニ」の間違いでしょうか?
>Tatsuyaさん
いいんです。
混乱しちゃってるから(笑)。
引き続きお楽しみください!
チョト疑問♪
奇麗?
綺麗????wwwwwwww
今日はじめてここを知りました^^
楽しいのでちょっとずつ読んでます^^
映画化コミュにも参加しようかと~~~~~
ワクワク ((o(⌒∇⌒ o)(o ⌒∇⌒)o))ワクワク
>まゆさん
ようこそいらっしゃいました。
『5章』のみ、一気読みしてもらえるとうれしいですね。
コミュ、お待ちしてま~す!
すごくおもしろいです!特に 西城のエロさにおどろきです!
西条君バロスwww
ほんとに、西条って...超本人だけど...憎めないです。
それに、かっこい~です。戦闘シーン!
ほ・ほ・惚れて・・・しまいます。ポッ。・゚・
本当に憎めない【超本人】西条くんですね(笑)
西条さんカクイィ~♡
早く次が読みたくなる+.(*'v`*)゜+
ホントおもしろぃですねぇ~.+(´^ω^`)+
いやあ。西城、いや西条クン。あってみてぇ。てか○○ファンって気になる。駐在さんに会ってみたいかもwww。
駐在さん、確保~~~~~~~!!!!!
このコメントは管理人のみ閲覧できます
西条くんのとてつもないエロさにびっくりです
本当にあんなにエロかったんですか?
このコメントは管理人のみ閲覧できます
発見しちゃったのコーナーです(なんだそりゃ)(誤)奥さんのメバタニ
(正)奥さんのメダパニ
じゃないでしょうか
以上 発見しちゃったのコーナーでした
僕は今シーズン欠席7回、遅刻18回、さぼり6回。
ぼくちゅうに捧げ・・・過ぎたようだ。
僕駐読んで悪戯思いついちゃいました(笑)
ドアの内側に紐仕掛けておいて来た人が引っ掛かるってのはどうですか?