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第15話 Because(3)
柔道をご存知のかたにはわかると思いますが、上段者同士の戦いというのは、実はたいした動きがありません。
互いのスキを伺うところが多く、技も簡単に決まったりはしないものです。それは一見静かな戦いでした。
が。
応援は違います!
まず発端はジェミー。
「じゃー西条先輩応援する意味でエールやりましょう!」
「いきますよっ!ジェミーアンド~・・・」
「・・・・・・」「・・・・・・」「・・・・・・」「・・・・・・」
「・・・・・・」「・・・・・・」「・・・・・・」「・・・・・・」
「あれ?みなさん、どうしたんです?続けてビコーズ、ビコーズでしょ?」
「バカ野郎花火泥棒ンときとは、立場が違うんだよっ!立場がよっ!」
久保くんが怒鳴りました。が・・・
「はなびどろぼう~????」
「どろぼうだって?」「どろぼう?」「どろぼうって言ったか?」「あいつら泥棒か?」
当然ながら警察官の群れ。この言葉には一般人よりはるかに敏感に反応します。
バカが・・・・。
「ああ・・・いえ。あの・・なんでもありません。なんでも・・・。エールやろっか?ジェミー」
西条くんの試合の方は、というと一進一退。どちらも譲らない状況が続いていました。
するとギャラリーにも熱が入って来ます。
「西条!駐在イボ痔だから!イボ痔狙え!イボ痔を!」
「そーだそーだ!イボ痔駐在!」
これにとうとうブッチリ切れたのが、ギャラリーにいた駐在さんたちのひとり。
おそらくご当人が「イボ痔」だったのではないでしょうか?
「先輩!そんな包●高校生、ぶちのめしちまえっ!」
「先輩」とは、駐在さん、もとい、わが町の駐在さんのことです。あー。ややこしい。
どうやらここでは、わが町の駐在さんはかなりの先輩格のようです。
が、今度はこの「包●」に、実際の「真性包●」チャーリーが反応。
「西条!絶対負けんな!そんな初心者駐在に!」
「負けろー!イボ痔初心者!」
「税金で勝つなっ!」
「なんだとぉ!このクソ高校生どもがぁ!負けるなー!先輩!」
ここから、なじり合いはますますエスカレート!
もう、おまわりさんたちも、とても聖職と思えぬ下品な言葉連発っ!
なにしろ溜まりに溜まっておりましたから無理もありません。
これにはさすがに師範もあきれまして
「こらこら!武道は神聖なものなんだぞ!ましてここは道場。少しひかえたらどうなんだ!?」
と、喝を入れました、が
「うるせー!イ●ポ師範!」
孝昭くんのこの、まったく因果関係のないヤジに師範もブチ切れ。
「な、なんだとぉーーー!どこのガキだ!こら!入って来んかいっ!」
師範・・・するどいとこつかれたんでしょうか?
武道たしなむ人の切れ方じゃありません。
孝昭くんがもともと血の気が多いのは、今まで再三ご説明した通り。
しかもハンパに腕に覚えがありますからやっかいです。
「おお!行ったるわっ!」
孝昭。窓から乱入!
これに、今までこらえにこらえていたどこだかわかんない所の「駐在さん」が襲いかかります。
「このガキどもー!」
当然、メンバーは孝昭くんを守ろうと、さらに大乱入!
もうめちゃめちゃ・・・。
と、思ったところで
「やめなさいよ!! みんな大人げないわよ!!」
男ばかりの中で、甲高いゆき姉の声は全員をとどまらせるのに十分でした。
「西条が試合してるんだから!お父さんもなによ!」
「い、いや。ゆき、すまなかった・・・でも、こいつがイ●ポって言うんで・・・つい・・・」
ほんっとにおとなげありません。
だいたい娘に向かって「イ●ポ」って・・・普通言うか?そういう単語。
しかし、かなりスルドイところをつかれた、ってことだけはわかりました。
「君たちはなに!?西条の友達なわけ!?」
「えー。はい。そうです・・・」
「友達なら友達の勝負、真剣に見守りなさいよっ!」
「は~い・・・」
もともと美人に弱い(というか女性そのものに弱い)孝昭くんたち。あっという間に静かになりました。
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柔道をご存知のかたにはわかると思いますが、上段者同士の戦いというのは、実はたいした動きがありません。
互いのスキを伺うところが多く、技も簡単に決まったりはしないものです。それは一見静かな戦いでした。
が。
応援は違います!
まず発端はジェミー。
「じゃー西条先輩応援する意味でエールやりましょう!」
「いきますよっ!ジェミーアンド~・・・」
「・・・・・・」「・・・・・・」「・・・・・・」「・・・・・・」
「・・・・・・」「・・・・・・」「・・・・・・」「・・・・・・」
「あれ?みなさん、どうしたんです?続けてビコーズ、ビコーズでしょ?」
「バカ野郎花火泥棒ンときとは、立場が違うんだよっ!立場がよっ!」
久保くんが怒鳴りました。が・・・
「はなびどろぼう~????」
「どろぼうだって?」「どろぼう?」「どろぼうって言ったか?」「あいつら泥棒か?」
当然ながら警察官の群れ。この言葉には一般人よりはるかに敏感に反応します。
バカが・・・・。
「ああ・・・いえ。あの・・なんでもありません。なんでも・・・。エールやろっか?ジェミー」
西条くんの試合の方は、というと一進一退。どちらも譲らない状況が続いていました。
するとギャラリーにも熱が入って来ます。
「西条!駐在イボ痔だから!イボ痔狙え!イボ痔を!」
「そーだそーだ!イボ痔駐在!」
これにとうとうブッチリ切れたのが、ギャラリーにいた駐在さんたちのひとり。
おそらくご当人が「イボ痔」だったのではないでしょうか?
「先輩!そんな包●高校生、ぶちのめしちまえっ!」
「先輩」とは、駐在さん、もとい、わが町の駐在さんのことです。あー。ややこしい。
どうやらここでは、わが町の駐在さんはかなりの先輩格のようです。
が、今度はこの「包●」に、実際の「真性包●」チャーリーが反応。
「西条!絶対負けんな!そんな初心者駐在に!」
「負けろー!イボ痔初心者!」
「税金で勝つなっ!」
「なんだとぉ!このクソ高校生どもがぁ!負けるなー!先輩!」
ここから、なじり合いはますますエスカレート!
もう、おまわりさんたちも、とても聖職と思えぬ下品な言葉連発っ!
なにしろ溜まりに溜まっておりましたから無理もありません。
これにはさすがに師範もあきれまして
「こらこら!武道は神聖なものなんだぞ!ましてここは道場。少しひかえたらどうなんだ!?」
と、喝を入れました、が
「うるせー!イ●ポ師範!」
孝昭くんのこの、まったく因果関係のないヤジに師範もブチ切れ。
「な、なんだとぉーーー!どこのガキだ!こら!入って来んかいっ!」
師範・・・するどいとこつかれたんでしょうか?
武道たしなむ人の切れ方じゃありません。
孝昭くんがもともと血の気が多いのは、今まで再三ご説明した通り。
しかもハンパに腕に覚えがありますからやっかいです。
「おお!行ったるわっ!」
孝昭。窓から乱入!
これに、今までこらえにこらえていたどこだかわかんない所の「駐在さん」が襲いかかります。
「このガキどもー!」
当然、メンバーは孝昭くんを守ろうと、さらに大乱入!
もうめちゃめちゃ・・・。
と、思ったところで
「やめなさいよ!! みんな大人げないわよ!!」
男ばかりの中で、甲高いゆき姉の声は全員をとどまらせるのに十分でした。
「西条が試合してるんだから!お父さんもなによ!」
「い、いや。ゆき、すまなかった・・・でも、こいつがイ●ポって言うんで・・・つい・・・」
ほんっとにおとなげありません。
だいたい娘に向かって「イ●ポ」って・・・普通言うか?そういう単語。
しかし、かなりスルドイところをつかれた、ってことだけはわかりました。
「君たちはなに!?西条の友達なわけ!?」
「えー。はい。そうです・・・」
「友達なら友達の勝負、真剣に見守りなさいよっ!」
「は~い・・・」
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- 6章:第16話 Because(4)
- 6章:第15話 Because(3)
- 6章:第14話 Because(2)
また(((゚д゚≡;゚д゚)))居ないね
復習で密かに二番乗り?
師範にとっては禁句だったんでしょうねwww
男にとってイ○ポもホウ○イも、イボ○までも、全部禁句だったのですネ。
イカン、イカン、下ネタに引き込まれそうだった。
西条君のケライ一同VSいろんな町の駐在さんの構図ですかねぇ。
ぅん。。美人に弱いのは当たり前だけど
師範さん・・・・・笑い
師範のゆき姉への必死(?)の言い訳、何回見ても笑えます(笑)
ママチャリさん、どんなにめちゃくちゃな場面でも冷静な分析を忘れませんね。
「激昂するのはするどいところをつかれたから」
確かに。