ぼくたちと駐在さんの700日戦争

←前回のあらすじ

ここまでのあらすじ

5.～チャーリーズエンジェル登場

ジーンシモンズの化粧をほどこした洋次を、チャーリーと偽ってバンド登録した僕たちでしたが、やはりギターにおいては天才の洋次。あっという間に学校内外の話題となり、ファンと差し入れ組は激増。
ついには「チャーリーズエンジェル」なる1年女子3人によるファンクラブらしきものまで現れ、チャーリーのマネージャーを名乗ります。が、彼女たちは本物のチャーリーファンで、偽物チャーリーもとっくにお見通し。
そこに、彼女らが元々マネージャーをしていたバンドの「楢崎」という1年生が殴り込んで来ます。

増加し続ける偽チャーリーファンに手をやいた僕たちは、練習場を音楽室からコミュニティセンターの映写室へと移します。
練習の帰り。僕と和美ちゃんは、楢崎の下校に遭遇。一緒にいたIQ140の天才児「柳」から挨拶を受けますが・・・。僕たち以外知り得ない「夜桜連合解体」を口にする柳に、僕は強い不信を抱くのでした。

6.しかけられる罠

一方。グレート井上くんの憧れ「美奈子さん」のフィアンセ説が気になった僕は、奥さんとすっかり親しくなった和美ちゃんに、ことの真偽を聞いてきてくれるよう頼みます。
が、もどって来た和美ちゃんは、すぐに駐在所へ行くよう僕に指示。

駐在さんからは「駐在所の赤色灯が盗まれた」ことを伝えられ、その他にも電気屋や和菓子屋など商店街でも、いろいろな悪戯が発生していることを告げられます。
さらには僕の自転車に盗まれた赤色灯が・・・。
それはあきらかに僕たちに濡れ衣を着せるための、悪意ある悪戯でした。
これに対し僕は、駐在さんに頼んで、パトカーを大量に呼んで、犯人に牽制をかけます。

7.遠隔操作～グレート井上、停学

一連の事件の関連性を考えていた僕は、和美ちゃんから「美奈子さんのフィアンセは実は僕」という怪しい噂がたっていることを伝えられます。
さっそく美奈子さんに確認すると、思ったよりも事態は深刻な様子。
グレート井上くんに相談できる話ではない、と判断した僕は、これを森田くんに持ちかけます。
なぜ遠く離れた東京で噂がたっているのか？その狙いはなんなのか？

森田くんは、僕よりも実態を把握しており、気楽にしている僕に「ことはもっと深刻だ」と諭します。
森田くんは、これをアマチュア無線を使った遠距離操作による偽情報の流布と判断。
そこに、あらためて犯人像としての「柳」が浮かび上がるのでした。

この噂の狙いは、僕とグレート井上くんの分断、という森田くんの推理通り、グレート井上くんは僕に不信感を抱き、離れていきます。
これに追い打ちをかけるように、「地蔵泥棒事件」、夏の「ジェットストリーム」が脅しとして使われ、これによってグレート井上くん停学。確執は強くなってしまいます。

8.～盗聴事件～情報漏れ

退学ギリギリである僕たちは、これに手をこまねいていましたが、柳がプロ棋士をめざしている、ということを聞かされ、僕は柳のしかける手が、全て盤上でくりひろげられる「将棋」と似ていることに気づきます。
僕たちは柳のしかけた盗聴を逆手にとり反撃。

情報のリーク元を探していた僕たちは、チャーリーズエンジェルから、1年生女子の間でおきた「集団ノート盗難事件」を知らされ、それが柳のクラスであったことから、線上にグレート井上くんの妹「夕子ちゃん」が浮かぶのでした。
停学中のグレート井上くんに会いに行った僕は、夕子ちゃんが盗まれたのは「日記」であることを知ります。

9.～焦りから馬脚を現す柳

盗聴反撃に怒った柳は、メインとなった森田くんに対し、彼女である「恵美ちゃん」に「右京」の名を語ってしかけてきます。
僕はこれに盤外から、「スケ番お欄」を連れて来て対抗。
案の定、恵美ちゃんを襲ったのは、右京一派ではなく、楢崎の関連するN定時制の4年生たちでした。

柳は、さらにN定時制を使ってチャーリーを襲わせ、これを駐在さんに通報。「僕たちの通報」と見せかけてN定との対立構造をつくろうとします。
が、彼らがチャーリーと思って襲ったのは、実はもともとチャーリーと入れ替わっていた「N定時制の後輩」洋次。柳の陰謀に激怒したN定は、柳を捕らえます。

窮地に陥った楢崎は、敵である僕たちに柳救出を求めて来たのでした。



人気ブログランキング
ブログ村ランキング

　14章-第43話へ→

　▲14章-目次へ

関連記事

• 14章-第43話 Running on Empty(2)
• ここまでのあらすじ
• 【特別ショート】デートリッヒはチョコレートの夢を見るか？