ぼくたちと駐在さんの700日戦争

＜お知らせ：アジト教室空けました。すいませんでした〜＞

花ちゃんはグレート井上くんの許嫁でしたが、知っているのは、僕たちだけでしたので、やはりあれだけの「奇麗どころ」。それなりの人気がありました。

ある日、A市の楽器屋に行ったところ、普段、僕によくしてくれている店員のお兄さんが、メルヘンの花ちゃんに熱をあげたらしく、
「お前、知り合いだろ？紹介しろよ！」

「いいですけど・・・・責任は持ちませんよ？」


というわけで、メルヘンに行き「2000円以上お買い上げの方に限り！」で、花ちゃんを連れ出しました。

「なんやの、アンタ。やっぱウチにまいりよったか？」

花ちゃんは、その日、雨が降っているというのになんと和装！
カルタ部の試合があったので、その帰りなのだとか。
ついでなのに、呼び出しに2000円かかるって・・・・・。

「ちがうって！このうぬぼれ女！」

　ドスェッ！

「アンタ、よっぽどオナゴになりたいらしな」

「ご、ごめんなさい・・・・・まいりまくってますが・・・・」

実は、「この人が、君と話したいって・・・・」

「あ、あの・・・・よ、よろしく！ボク、そこの楽器屋に勤めてる者なんですが」

「へえ、よう知っとります。毎度おおきに〜♪」

おお！なんかちゃんとお愛想してる！
この女にしては、たいしたものです。

こうして2000円/時間のデート開始です。高え〜〜〜〜。

「あ、あの・・・・その和傘、す、素敵ですね！」

「ああ、コレ？」


「洋傘やと、細すぎてシコミできひんから」

「シコミ・・・・・？」

（※竹刀などの中心に鉄心を入れて強化した凶器）


「いややわぁ〜、冗談おすえ〜」


もちろんですが、花ちゃんとの恋が実った男はひとりとしていません。


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